高瀬 大輔/バンカブル代表取締役

株式会社バンカブルの代表取締役。広告×金融を軸に、運転資金を圧迫しない広告費の分割・後…

高瀬 大輔/バンカブル代表取締役

株式会社バンカブルの代表取締役。広告×金融を軸に、運転資金を圧迫しない広告費の分割・後払いサービス『AD YELL』を展開中。1979年生まれ。不動産、スタートアップ、広告代理店を経て現職。 事業サイトはこちら→ https://vankable.co.jp

最近の記事

「コンパウンドスタートアップ」の潮流が話題になる中、スタートアップ初期の複数プロダクトは是か否か。バンカブルの例を元に考える。

弊社バンカブルは、最初のサービスとして広告費の4分割・後払い(BNPL)サービス「AD YELL」をリリースし、第2弾として仕入費を支援する「STOCK YELL」をリリースしました。 STOCK YELL立ち上げ背景については、こちらのnoteに記しています。 事業立ち上げ期は単一プロダクトに集中すべきだというのが教科書に沿った考え方ですが、近年、創業時から複数プロダクトに取り組む「コンパウンドスタートアップ」が登場しています。 2022年6月にAD YELLを正式ロ

    • 累計取扱高100億円から約半年で「200億円」を突破。その成長要因を考えてみた

      弊社バンカブルは、2023年9月終了時点でYELLシリーズの累計取扱高が200億円を達成しました。(※累計取扱高=弊社サービス「AD YELL(PRO)」「STOCK YELL」を通じて取引された広告費と仕入費の総額) 100億円に達したのが今年の2月末時点ですから、そこから7か月と約半年での達成になります。弊社が目指しているビジョンやミッションを考えると、累計取扱高200億円はほんのつま先が一歩前に出たぐらいの状況ではあるのですが、1つの区切りとして、今回も前回同様not

      • 仕入費の立て替え、分割・後払い(BNPL)サービス「STOCK YELL」をリリースします。

        広告費の支援を意味して名付けた「AD YELL」。次なる「〇〇YELL」としてリリースされるのが、仕入費を支援する「STOCK YELL」です。今回のnoteでは、STOCK YELLの概要や立ち上げ背景、サービスに込める想いについてご紹介したいと思います。 STOCK YELLとは 弊社は、広告費の分割・後払いサービス「AD YELL」を展開しています。これはキャッシュフローを考慮しなければならないために、広告費に投資すべきときにアクセルを踏み切れず、成長できるタイミング

        • 「経営者としての成長」について、自己成長に関心のない経営者が考えてみた

          「経営者として、どうすれば成長できるのか」。そんな問いをもらったのを機に、あらためて成長について考えてみました。今回のnoteは、経営者×成長について考えてみたことを書いてみようと思います。 僕はそもそも「自己成長」に関心がないそもそも、僕自身はどういうときに経営者としての成長を感じるのか。改めて考えてみて思ったのは、極端な言い方をすると、「実感したことってあんまりないな」でした。 自身の成長に意識が向かないタイプなんですよね。「自己成長意欲」なんてものは、初めて部下を持

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          黒字だった会社がクローズ。それでもなお、僕が子会社社長を続ける理由と、子会社社長に求められるマインドセットとは

          僕が代表を務めているバンカブルは、デジタルホールディングスのグループ会社です。ちなみに、僕には今回も含めて2度の「子会社社長」の経験があります。 自分の資本が入っていない会社の社長は、起業して自分の資本が入っている会社社長とまったく立場が異なります。グループ判断で会社をたたまなければならないことがあることも、子会社社長ならではです。(僕の経験です。後ほど記述します) そんな経験をしながら、なぜ僕は今もバンカブルで子会社社長をしているのか。また、子会社社長として持っておきた

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          マネジメントで大切なのは「ウソをつかないこと」かもしれない

          マネジメントをしていると、つい「ウソ」をつきたくなってしまうことがあります。 本当は問題があるのに、メンバーには「大丈夫だよ」と言ったり。逆に、過剰に危機感を煽ったり。クライアント先や社内で言われたことを、メンバーにはちょっと違うふうに伝えたり。採用のとき、実態以上に会社をよく見せようとしたり。 そういう、悪意をもってつくわけじゃないウソ。「ここでもうちょっとうまいこと言ったら、切り抜けられるんじゃないか……」と思うことってありますよね。 僕がマネジメントでいちばん大事

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          僕らの事業が立ち上げから1年足らずで「流通額100億円」まで伸びた理由

          私はいま、金融業界で新しい事業を立ち上げ、経営しています。広告費の分割・後払いができる『AD YELL(アドエール)』というサービスです。 デジタルホールディングスの新規事業として、昨年6月に正式ローンチしてから約9ヶ月。先日ありがたいことに、流通額100億円を達成することができました。(※流通額=ADYELLを通じて取引された広告費の総額) お客さまからの評価もよく、サービスをご利用いただいた会社は、中央値で約62%も売上がアップしています。 なぜ、ここまでスピーディ

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          中小企業の資金繰りをよくする6つの方法と、メリット・デメリットをまとめました

          会社を経営するうえで、なくてはならないのが「金融」の知識です。 「融資」とか「金融」というと難しいイメージがあって、敬遠している人も多いかもしれません。「自己資金だけでなんとかなるでしょ」と。 しかし会社を経営していると、思わぬタイミングで壁にぶつかることがあります。 私は、広告費の分割・あと払いサービスの会社を経営しています。日々お話しするお客さまの多くは、中小規模のEC事業者さんです。ご利用にあたってお話を伺うと、多くの方がぶつかっているのが「資金繰り」の壁なんです

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          広告プロモーションで成功する会社、失敗する会社

          私は広告業界、なかでもネット広告の領域で、15年ほど働いてきました。 最初はスタートアップのマーケ担当として、代理店に広告を「発注する」側。その後はオプトに入社し、メディアプランナーとして広告を「売る」側。両方の立場を経験しました。 広告は、うまく使えば事業をブーストするとてもいいツールになります。 一方で、せっかくお金をかけて広告を出したのに、売上につながらず、ただ経営を圧迫しただけだった……といった話も、たしかに存在します。 広告で事業を伸ばして成功する会社と、失

          広告プロモーションで成功する会社、失敗する会社

          ネット広告代理店が20年のノウハウを集結させたら、金融の常識を変える事業ができた

          私はバンカブルという会社を経営しています。 デジタルホールディングス(旧オプト)というネット広告のグループで、新しく立ち上げた「金融サービス」の会社です。 つくっているのは「広告費を分割・後払いで支払える」というしくみ。 「ああ、後払いサービスって、最近流行ってるよね」と思われるかもしれません。 でも、実は「広告費」の後払いというのは、いままでの金融のルールでは「絶対に不可能」だと思われていたんです。それを私たちは、広告というまったく異なる畑にいたからこそ発想し、実現

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          井の頭公園で叫んでいた新人営業マンが、社長になって2兆円市場にチャレンジするまでの話

          23才、社会人1年目。 僕は10年上の上司に見守られながら、井の頭公園のステージの上で叫んでいました。 「僕は今日、絶対に契約を取りまーす!!!」 時刻は朝7時。散歩中のおばあちゃんが、怪訝そうな顔でこちらを見ていました。 なぜこんな状況になっているのか。 新卒で入ったのは不動産の会社。 僕は不真面目な就活生でした。やりたいことなんてとくになかった。中学生のころからサッカーが好きだったので「Jリーグのチームのスポンサーをしてるし、給料もよさそう」という不純な動機で

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          仕事ができる人ってこんな人

          こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。 主に手掛けているのは「インハウス支援」です。 先日、学生の皆様とお話させていただく機会がありました。その際の「仕事ができる人ってどんな人ですか」という質問に対して、色々と考えることがあったので、今回noteに書いてみました。 年齢や経験は関係ない 多くの方々と仕事をしていると、「この人、仕事できるなー」と思う人に巡り合います。いわゆる優秀な人です。それも、過

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          結局、DXってなに?

          こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。 主に手掛けているのは「インハウス支援」です。前回のエントリーに引き続き、今回は今更感はありますがDXってなんだろう、というシンプルな問いに対して考察してみます。 書籍やウェビナー等でDXに対して様々な角度で論じられています。それらを私が「なるほど!」と思ったことや、共通して語られている文脈などを踏まえて書いてみました。 DXの定義 そもそもDXとは何なのか。

          マネジメントの話

          こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。 主に手掛けているのは「インハウス支援」です。前回のエントリーに引き続き、今回は経営、といってもマネジメントに近い話を書いてみたいと思います。実際にマネジメント業務に従事されている方々(特に経験が浅い方々)にとって、少しでも気付きになれば幸いです。 ※前提としてマネジメントの対象としては組織・人軸に寄せた内容となっています。アカウンティング、ファイナンスといった

          人材育成とスキル習得の話

          こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。 主に手掛けているのは「インハウス支援」です。前回のエントリーに引き続き、今回は私が身を置いている広告・マーケティング業界の「人材育成・スキル習得」について書いてみようと思います。 どんな業界なのか 自己紹介エントリーでも書きましたが、私は転職組として異業種からこの業界にきています。転職タイミングは2008年6月(当時27歳)でしたので業界歴は12年3ヶ月とな

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          働き方と雇用とプロジェクト推進と。

          こんにちは。高瀬です。株式会社ハートラスという会社で取締役CSMOとして経営、戦略策定、事業全体を管掌しています。 主に手掛けているのは「インハウス支援」です。前回のエントリーに引き続き、今回は、耳にしない日は無い「働き方」や「企業が人材をアサインすること」について書いてみます。 人も企業も減少する?昨今の日本人口の減少、紐付いた労働人口の減少における「人不足」に関わる話を耳にしない日はありません。広告、マーケティング業界に身を置く弊社も、人材確保においては決して余裕があ

          働き方と雇用とプロジェクト推進と。