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がんばれる、がんばれない。


雨上がりの朝。
ひんやり、そしてぱりっと鮮やかな朝。


水の入った田んぼは朝日を受けてキラキラ光り、湖面のよう。
紛れもなく5月ですね、という景色。


あちこちの藤が満開で、優雅に降り注ぐように揺れている。
なんてきれいな紫色なんだろう、と思う。
これは、ピンクでも青でもなく、紛れもなく紫。
いやこれが藤色…白を混ぜたような紫…ぐるぐると色について思いを巡らすが、答えはなく。


昨日は予想以上に本格的な雨と風で、一昨日花壇に植えた苗たちが心配だった。
小さな小さな苗。

朝玄関を出てすぐに確認したら、何事もなかったかのようにすっくと立っていて、ひと安心。
どうか無事、新しい葉っぱが出てきますように。


育つのを楽しみに見守る存在がある、というのは、とてもうれしいことだと思う。
毎日のささやかな、でも確かな生きる力になる。(大げさかもしれないけれど、ほんとにそう。)


中学校までの道のりで見つけた。



連休に挟まれたこの平日3日間は、なかなかヘビィだった。

最後の今日は、朝から昼過ぎまで働いてすぐに帰り、そこから中学の授業参観(PTAやら何やらでぐったり)、そしてすぐ晩ごはん、そしてそして夜練の当番で9時半帰宅、予定。(←今ここ、外でサッカー横目にぽちぽち書いてる。ベンチコート着てるのに、寒くてたまらない。)

なにせ私のキャパシティが狭小、本来できることならば…動いているより、ひたすら狭い範囲でちまちまぼーっとしていたい、ときてる。

それこそ、小さな花壇の前でいくらでも葉っぱたちを撫でていたいし、窓辺に寝そべる隣のハルをずっとこっそり眺めてにんまりしていたい。
のんびり読んだり書いたりしていたい。



でも、時間がたっぷりあったらあったで、あれ、私のやりたいことなんだっけ、となるのもわかっている。
だから今日も、細切れに花を愛で、庭にしゃがみ、歩き、本を開き、言葉を綴る。


住宅街の側の道を、うっとり素晴らしい庭たちを見ながら通りすぎ、帰った我が家の庭の手付かずぶりにはぁ、となる。
けども!
少なくても、整ってなくても、どれも愛しい植物たち。

じっくり読書の時間がとれなくても、今読んでいる本たちは、開くたびに、出会えた喜びに浸ることができる。
数ページ、10分の喜びを、1日に何回か。

相変わらず毎日いれてくれる次男のお茶を飲むときは、湯のみを両手で包むように持ち、ただそのときとあたたかさを味わいたい。


こんなの全然だ、もっとがんばらないと、と思うのはいつものことだけど。
がんばれない、と弱気になる自分も、責めずに付き合っていこうと思う。


とにかく、今日は寒い。

今日も読んでいただいて、ありがとうございます。





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