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コーヒー屋で働いています。仕事にまつわる日々の思い、男子2人との日常、読んだ本について…

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コーヒー屋で働いています。仕事にまつわる日々の思い、男子2人との日常、読んだ本についても記録しています。 日々書くことは、日々考えること、よく生きること。 なんでもない日のことばかり。

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風が冷たい、痛い。 景色は、ブルーグレー。 寒いのはわかっているのだけれど、やっとひと息ついた夕方に、今日も図書館まで歩く。 車で走るだけじゃあ、世界の小さな変化には気付けない。 ほら、こんなに寒いのに、咲いている。 なずなの白、ヒメオドリコソウのピンク、オオイヌノフグリの青。 雪にいちど埋もれたせいか、みんな小さくきゅっと縮こまっている。 目を凝らさないと見過ごしそうだけど、確かにそこに。 いつもの小道の脇に、梅が咲いていた。 この木が梅の木だということすら、すっか

    • 読書は、自由に。

      今日は、冬に戻ったかのような寒い1日。 いちど片付けたクマのようなフリースを、またひっぱり出して着ている。 さっきニュースで見たのは、北海道の雪景色の映像。 満開の桜に積もった雪。 昨日読んだ本の中で見た、すみれの花の砂糖漬けを思い出した。 口の中で、どんな香りがするんだろう…。 今日は、すこし、最近の本の記録を。 昨日は、よしもとばななさんの「花のベッドでひるねして」を読んだ。 久しぶりに読んだばななさん、大事なことを思い出させてもらったような、そんな気持ち。 お

      • 変わる、家族の時間。

        GW明け、今日も仕事は休み。 明日から4日間は働くし、世間にはあいだの平日合わせて10連休の人もいたくらいなのに、なんだろう、この妙な罪悪感は。 単なる自意識過剰だ…。 何日か続けて休むと、仕事をしている自分を忘れそうになって困る。 (やることは、いくらでもあるのに。) たいして管理する予定もないし、私にスケジュール帳なんて必要ないんじゃなかろうか…と思いながら、これまでのろのろやってきた。 なのにここにきて、手帳ばかりでなく家のカレンダーにどーん、とわかりやすく書き込

        • ときどき、食べたくなるもの。

          今日は1日、風が強く吹いている。 思わずおぉ、と言ってしまうほど、強い風が吹き付ける音で目が覚めた。 いつも早く目が覚めてしまうけど、ふとんからは出たくない。 最近はずいぶん早い時間から明るいので、枕元の棚に置いた本を、ふとんに入ったまま読んでいる。 今朝は、高山なおみさんの「日々ごはん」を。 神戸でのひとり暮らしの日々を綴る日記、読みながら、あぁやっぱり神戸に行きたいなぁ…と、あの坂と海と山のある街の風景を思い出す。 高山さんの言葉も、写真も、やっぱり好き。 飾ら

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          こどもの日、母の日、夏の日。

          昨日は夕方も、夜も、よく寝た。 泥のように、っていうのかなあれを、自分の思う以上に疲れてたみたい。 でも、昨日の試合の写真(他のお母さんがたくさん撮ってくれた。)を見て、思わず笑ってしまう。 彼のいちばん仲のいい子がゴールを決めたとき、2人でジャンプしておなかを合わせる、というゴールパフォーマンスが、しっかり写っていた。 どちらかが点を入れたらやろう、と日頃から練習していたらしい。 2人とも、なんていい笑顔。 ほんとうにかわいい。 こういう場面があるから、しんどくても、

          こどもの日、母の日、夏の日。

          それが、私の日常だから。

          眠い。 全身だるくて眠いけど、どうにもしょうがない日もある。 夏のような日差しだったけど、日陰はひんやりしていて。 木陰にイスを置いて座っていると、まさにそよそよ、と音が聞こえてきそうな気持ちのよい風、ふわふわとろとろ…眠くなる。 (連休ってほんと嫌。) いつもそう思っていたけれど… このGWは、自分が心穏やかに過ごせること、を第一に、あまり考えすぎずに過ごしている。 私たちが外に行っているあいだ、長男はひとり家でゲーム三昧、パジャマで1日過ごしていた。 4日間パジャマ

          それが、私の日常だから。

          がんばれる、がんばれない。

          雨上がりの朝。 ひんやり、そしてぱりっと鮮やかな朝。 水の入った田んぼは朝日を受けてキラキラ光り、湖面のよう。 紛れもなく5月ですね、という景色。 あちこちの藤が満開で、優雅に降り注ぐように揺れている。 なんてきれいな紫色なんだろう、と思う。 これは、ピンクでも青でもなく、紛れもなく紫。 いやこれが藤色…白を混ぜたような紫…ぐるぐると色について思いを巡らすが、答えはなく。 昨日は予想以上に本格的な雨と風で、一昨日花壇に植えた苗たちが心配だった。 小さな小さな苗。 朝玄

          がんばれる、がんばれない。

          歌え、どれみれげえな日に。

          休日、3日め。 今年はありがたいことに、仕事はほぼカレンダーどおりに休みをもらっている。 今日も行動範囲は狭いけれど、すれ違う車が県外ナンバーばかりで、あぁGWっぽい、と思う。 子どもたちが、我先にと読み上げる。 レアな地名を見つけると、歓声が上がる。 今日は朝から行きたいところがあるの、車で30分くらい、ハーブガーデンに行くよ。 夫は仕事、次男ははりきってついてくる、長男はソフトクリーム買ってあげるけど、という言葉でついてくる。 お目当ては、たくさんの種類のハーブの苗

          歌え、どれみれげえな日に。

          半径700mの、たのしみ。

          暑い1日になりました。 こちらは、28℃まで上がったもよう。 朝、カーテンを開けて東の窓からお隣の庭を見ると、芍薬がたくさん咲いていた。 わ、いつのまに、と思わず声を上げる。 このいちばん最初に満開なのは薄ピンク、私のお気に入りの真っ白な花をつける木はまだつぼみ。 ぽこぽこと大きな丸いつぼみがぎっしりついているじゃない、もうそろそろだな、楽しみ。 あやめもたくさん咲いている、池のそば。 お隣さんの庭には、鯉のいる池もあるのだ。 (我が子らは、お隣さんの家を屋敷と読んでい

          半径700mの、たのしみ。

          コーヒーの言葉と、休日。

          突然ですが、コーヒーの木の花言葉、知ってますか? 最近、毎日お茶を入れてくれる次男が、コーヒーをいれることにも興味をもったみたい。 次の休みの日に、コーヒーのいれかた教えてあげるね、と約束していた。 そして、今日。 朝からはりきっていた彼、フレンチトーストを浸して準備しているあいだに、いっしょにコーヒーをいれる。 1杯、2杯、3杯、コーヒーの粉をすくってフィルターに入れるところから、真剣そのもの。 お湯の注ぎ方は、先に説明をしながらお手本を見せたあと、ケトルを渡す。

          コーヒーの言葉と、休日。

          ゆく河の流れは、絶えずして。

          案外、近くにあるのに気付いていないことって多いものだ、と思う。 今日も用事があって、車を走らせる。 暑くなりそうな日差し、景色は眩しくカラフルで、しっぽをぶんぶん振る犬のように、落ち着かない気持ちよ。 欲張りなのです、たぶん。 せっかくの世界の変化を見逃したくない(せめて、自分の触れる小さなこの世界の)、心に留めておきたい、言葉にして置いておきたい、そんな気持ちとうれしさとで。 道に沿って、ずっと川が流れている。 キラキラと日差しを受けて光りながら、流れていく。 いく

          ゆく河の流れは、絶えずして。

          お茶こそ、しあわせ。

          朝、車のラジオから、ミスチルのイノセントワールドが流れてきた。 もちろん、歌う。 車の中、ひとりで歌うのって気持ちいいよね。 忘れもしない、 30年前、音楽番組で初めて桜井さんがこの歌を歌うのを聴いた、まさに雷に打たれるようなそんな衝撃、ミスチルの存在を知ったあの日のこと。 8cmのシングルCDを買って、繰り返し繰り返し聴いた。 ラジオっていいよね。 その時間ごと、いつものパーソナリティーの方の声が聴こえて、いつだってどこかとつながっている気がするから。 今日は朝から

          お茶こそ、しあわせ。

          春が来て、三度目の正直。

          シュークリームを求めて、夜の散歩。 シュークリームが食べたい… 私がぽそりとそう言うと、クリーム食べたい、カスタードクリームが食べたい、シュークリームが食べたい、と子どもたちも急に同意し始めた。 夜のPTAの集まりが終わったあと、そうだシュークリーム…とそのまま歩いてコンビニまで行くことにした。 夜に歩いて出かけることなんて、そうない。 田舎の道、びっくりするくらい街灯が少なくて、とにかく真っ暗なのだ。 そんな中、早足で歩いてコンビニにたどり着き、シュークリームを4つ

          春が来て、三度目の正直。

          週末の遠景、近景。

          昨日の夕方、思い立ってコールドブリューコーヒーを仕込んでおいた。 ここのところずっとホットで飲んでいた豆を、ざーっとお茶パックにつめて、水に浸して冷蔵庫に入れておくだけ。 冷蔵庫を開けるたびにゆるゆると褐色が濃さを増していき、今朝にはすっかりこっくり濃い色になっていた。 うっとり。 小さなボトルに入れて、おにぎりとともにバッグに入れる。 ちょっとした楽しみのつもりだったけど、今日は日もあまり出ず、寒いくらいで。 (やっぱりホットにすればよかったな。) 今年度開幕、のサッ

          週末の遠景、近景。

          そんなnote の日々。

          ぼんやり明るく白く晴れた、あたたかな日。 毎回気付けば冬から夏、のような季節の変化に戸惑い、慌ててタイヤの交換をしてもらい、用があって少し遠くまで走る。 川沿いの細い道をひたすら走る。 もう少ししたら新緑のトンネルみたいになるんだけどな、とまだ見通しのよい広い空を見ながら走る。 川の流れが、本当に気持ちよさそう。 あぁそうだ、春になったら川を見に行く、って言ってたんだった。 ただのんびりキラキラした川の流れを見ていたい願望。 目的地の近くに美味しいパン屋さんがあること

          そんなnote の日々。

          からあげ食べたい、の夜。

          風が吹く寒い夜。 雪のように舞う桜の花びら。 あっというまに葉桜、でも桜もちみたいな色合いでこれもまたよし、かわいい。 すごいね、桜に葉っぱが出るのと同時に、あちこちの新緑もいっせいに吹き出す。 桜と交代するかのように、街中のハナミズキの蕾が色を見せ始めている、これも楽しみな季節。 今朝は、起きても全然気持ちがリセットされていなくて、もやもやぐるぐる考えながら朝の支度をする。 家を出てから、あ、長男にたのまれていたのに起こしてくるの忘れた…あ、制服のシャツにアイロンかけ

          からあげ食べたい、の夜。