Encadreur N°22｜額装の雑誌「アンカードラー」

La Photographie - フォトグラフィー

今回のテーマは芸術の秋ということも意識してLa Photographie(写真)を選んでみました。実は、写真はこの雑誌(アンカードラー)をはじめてからずっと避けてきたテーマでもあります。写真はそれ自体が完成されていて、よけいな装飾が必要ないことが多いからです。そして実際に取り掛かってみるとむずかしさを感じました。どこから手をつければいいかわからなかったからです。とはいえ、いつかは挑戦してみたいテーマだったので、本号ではポラロイドの写真、スナップ写真などいろいろな写真を使っ

new york memories - ニューヨークメモリーズ

先日家の掃除をしていたら引き出しの中から昔撮ったポラロイドの写真がどっさり出てきた。ニューヨークの写真だ。そう2006年の冬、ぼくはニューヨークの街にいた。ちょっとした観光旅行で数日の滞在を予定していて、計画段階ではブルックリンなどにも足を伸ばしてみたいなと考えていた。でもひとたび街のなかを歩いて回るとぼくはすっかりマンハッタン島の居心地のよさが気に入って、最終的に滞在しているあいだ島のなかだけを探索することに決めたのだった。それこそ買ったばかりのコンバースを履き

monochrome - モノクローム

パリの街にはモノクロームがよく合う気がする。もうずいぶんと昔の話だけど、パリの街を写真を撮りながら散策したことがある。iPhoneもデジカメもない時代だったからフィルムのカメラで気に入った街の景色を撮っていった。もちろん一眼レフとかいいカメラは持っていなかったので、旅先でスナップ写真を撮るようなおもちゃみたいなカメラで。古い建物がひしめく街の景色がいいからか、あるいは白黒写真のトーンがいいからか、素人が適当に撮ったものだけど味のある画に仕上がったと思ってる(自画自賛だ

document hunter - "photographie(写真の額装素材)"

本号のテーマは「Photographie(写真)」。写真やカメラに関係する素材を紹介したいと思います。作品展のフライヤーや雑誌についていたカード。フランスの観光地のポストカード。テカテカした紙の質感がいかにも観光地のカードという趣を感じます。旅の記念に現地の地図など一緒に額装してもいいかもしれません。ずっと前にポラロイドで撮った写真。カメラ型のチョコレートのお菓子の缶ケース。レンズのところが蓋になっていて、外すことができます。こんな感じの缶ケー

skyline - スカイライン

Katsumata Kunihikoさんの”Skyline”の写真のポストカードセット。それぞれの空の表情がすてきでひとつの作品として額装してみたいと思ってました。用意したのは幅の長いフレーム。ガラスがはめ込まれてあるものです。カードセットとは異なるタイミングで手に入れたものですが、色といい感じといいポストカードセットと相性がよい感じ。額装をしていると時々こういった偶然が起きるのでいつも不思議な気持ちになります。初めは写真カードのスカイライン(空を背にした建物や

go on a trip - 旅行

少し前宮崎を旅した。碧い海と青い空の美しい景色を期待したのだけれど、旅の初日以外はあいにくのお天気だった。必然的に屋内で本を読んだり(ホテルにいくつか読書用の本が置いてあった)、温泉に入ったり、バスで近場を回ったりする時間が多かった。忙しくしないことも旅のよさだと思っているので、ゆったりとした時間を満喫できてよかった。今回額装するのはホテルに置いてあったポストカード。本来は旅先のホテルからだれかに宛てて送るものだけど、いくつかいただいて自分のために額装するこ

book cover - 本の表紙の写真を額装する

港千尋さんの写真のポストカード。この写真の存在を知ったのは偶然のつながりで、発端は好きな作家エイミー・ベンダーの本でした。当時再販されたエイミー・ベンダーを翻訳されている管啓次郎さんの著作『コロンブスの犬』を購入し、その本の表紙や本のなかで使われていた港さんの写真に興味を持ち、再販と同じタイミングでコラボレーション的に開催された写真展で表紙と同じ写真のポストカードを買いました(もう何年も前のことなので記憶が定かではないですがたぶんあっていると思います)。この写真の色合

Encadreur N°22

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