障害者雇用 転職先も在宅勤務OKなのだけど
転職してから1ヶ月。
前職では週2〜3日で在宅だったのが、転職してから毎日出社してみると、もはや月の後半には身体が悲鳴を上げてきた。
血流を良くするサプリだのビタミンたっぷりのサプリを飲んでみたけど追いつかず・・・(歳のせい。)
転職先にも在宅勤務は導入されていたので、慣れるまで、せめて1カ月はがんばって出社して、それから交渉しようと身体にムチを打ってきたのだった。
すると3週目の朝礼のときに課長が別の部下に在宅GOサインを出したり、その課長も在宅をやってみたりしていたので、もうすぐ私も!と密かに息巻いていた。
4週目のある日、課長と1on1ミーティングがあったので、そこで打ち出してみることに。
「約1ヶ月出社して、てんかんの発作は起きていないんですけど、体調面で心配なのもあって、在宅を入れてもよろしいでしょうか。」
すると「もちろんいいですよ!」と快諾してくださった。
そもそも企業が在宅勤務を初めて導入して3か月。
なかなか浸透せず、社員はお互いに様子をうかがっていて悩ましいこと、今の課こそが積極的に導入すれば別の課もみんな取りやすくなるだろうこと、別の社員にも在宅をうながしていることを明るく話してくださった。
「どんどん制度を活用してください。在宅のほうが集中できたりしますから」
よかった・・・
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面白いのはここからである。
今の勤務先は、頭が岩より固く、男性社会で、さらに言い添えるとバキバキに保守的である。
副業は就業規則で堂々と禁止されているくらいである。
そんなお堅い企業が、在宅勤務をほんの数カ月前に導入したのである。
日本社会がコロナで在宅勤務の機運が高まり、どんどん導入が広がっていったのを一周見守って、緊急事態宣言が解除されて約1年経って、ようやくである。
重い腰が持ち上がらないという表現があるが、その腰があまりにも重すぎる。
だから在宅勤務オッケーになったのは、そりゃあもう、大きな変革だったのだろう。
しかし同時に、こんな企業だからなのか、在宅勤務のマニュアルを読み進めていくともう、笑えてきた。
いくつかポイントを上げてみると、こんな感じである。
・ 在宅勤務は、週1日まで。
・ 2日前までに、「在宅勤務申請届」を上司に出して、許可をもらうこと
・ 「在宅勤務申請届」には、場所(カフェや実家とかもOK)、在宅でやる業務内容、勤務予定時間を書くこと
・ 当日は、勤務前に今から勤務するよ宣言、昼休憩前に今から昼休憩取るよ宣言、勤務後に退勤したよ宣言を関係者にすること(メール、チャット、電話等)
・ 在宅勤務後は、実質勤務時間を報告書に書いて上司に提出すること
・ 在宅勤務後は、上司は報告をもとに必要に応じてコメントを返すこと
・・・小説『謎解きはディナーのあとで』の執事、影山のセリフが頭に浮かぶ。
「お嬢様はアホでいらっしゃいますか」
もう笑うしかないくらい、堅物だったのである。
まったくもう、この会社は(笑)
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ちなみにこの在宅勤務導入にあたって会社が掲げたテーマは、「スマートワークしよう!」である。
課長がこの在宅勤務の細かいシステムを把握していなかったので、マニュアルをメールで送った。
するとそのメールを見た課長が思わず叫んだ。
「これのどこが「スマート」なワークなんだ!(笑)」
思うところは上司も同じだったのである。
末端身分である下々の私にできることは、まず最初は謙虚にしたがい、そのうち面倒くさいという声が現場から上がって「こんな「在宅勤務申請届」なんぞやめちまえ!」運動が起きて廃止になることを夢見ながら、今はせっせと「在宅勤務申請届」を課長に提出し続けることである。
先日念じながら提出すると、課長もおそらく同じことを思っていたのだろう。
私に口頭でなんの確認もなく即「許可」を出してくださった。
そして在宅勤務時もせっせとメールで勤務報告を送ると、初日にギブアップしたのか、「昼休憩時のメールは送らなくていいからね」と言ってくださった。
どうか、ちょっとでも会社の頭がやわらかくなりますように。
どうか、スマートワーク理念を掲げる会社がちょっとでもスマートなワークを導入しますように。
お祈りをし続ける今日この頃なのであった。(笑)
(ちびまる子ちゃんのナレーター風)
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