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石清水八幡宮の石清水社に参る〜かみほとけ巡拝紀行vol.3〜

こんにちわ 唐崎夜雨 です

神社仏閣巡りの記事は句読点を排して
書いていこうと決めました
 但し引用文は例外です

うまくできるか否か
 句読点ぬきに 苦闘 してます
  あらかじめご了承ください

石清水八幡宮

石清水八幡宮のご本社ならびに
周囲の摂社末社を参拝したので
男山を下ろうかと思いましたが
その前に ちょいと 展望台へ

石清水八幡宮のご本社の北に位置する
 展望台 ここからは京都盆地がよく見える
はるか彼方に 京都タワー
足元を走るように 京阪電車

男山の展望台から京都タワー
男山の展望台より

展望台に谷崎潤一郎の文学碑がある
小説『蘆刈』に男山が描かれている
小説の主な舞台は男山の西の水無瀬
 そこから淀川の中州あたり

谷崎潤一郎文学碑

わたしの乗った船が洲に漕ぎ寄せたとき男山はあだかもその絵にあるようにまんまるな月を背中にして鬱蒼とした木々の繁みがびろうどのようなつやを含み、まだ何処やらに夕ばえの色が残っている中空に暗く濃く黒ずみわたっていた。

谷崎潤一郎『蘆刈』

これは一度水無瀬のほうから
男山を拝まねばなりませんね
 建物や道路などで周囲の情景は
 変わってしまっていも山の姿は
  それほどでもあるまい

谷崎は関西へ行ってからの作品が好き
びろうど なんて
 若き谷崎なら漢字で書いたのでは と思う

ここからの眺めはよいが 
ここの 青もみぢ もまた美しい
  秋はとても素敵だろうと 妄想

男山の展望台
青もみぢ

石清水八幡宮の参道からそれらところの
 石清水いわしみず社へ
 御祭神は天之御中主神アメノミナカヌシのカミ

石清水社

以前に石清水八幡宮へ参拝した時
なにかのアクシデントで
 石清水社への参拝が 不可 でした
  今回お参りすることができ 幸いです

鳥居の正面に 石清水井と神水舎
 右手の急な石段のうえに 社殿
  いずれも彩色 彫刻が施されている

石清水社
石清水社 水気をおびてコケやシダが美しい

石清水八幡宮の名もこちらが由来
八幡宮創建以前に
 ここに 石清水寺 があったとも伝わる
  そんな歴史のなかにたたずむ

 とても心地よい空間
 訪れる人もいない
 水と緑を好むのは唐崎夜雨の基本かも

石清水八幡宮のある男山は
 紀氏の領地だったという
宇佐宮で八幡様のご託宣をいただいた
 南都大安寺の僧 行教 は紀氏の出
石清水寺 は紀氏の氏寺だったかな

石清水八幡宮の初代別当は安宗は
 行教の甥にあたる

写真を撮っていると
一羽のハトがとびこんできた 
 ハトは八幡さまのお使い
  これは瑞兆 南無はちまん大菩薩

写真はぶれてますけど石段にハト

『土佐日記』のなかに淀川をさかのぼり
男山八幡の宮が見えて人々が
 よろこび拝む姿が見受けられるが
この八幡の宮は紀氏ゆかりの神社とすると
 作者貫之の心情も ひとしお かもしれない

松も老い またも苔むす 石清水
 ゆく末遠く つかへまつらむ
     紀貫之『続古今集』

さて石清水社から
 石道をくだってまいりましょう
   されど続きは次の回へ

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