Data Scientistがアメリカの大麻業界を解説するノート

データを元にアメリカの大麻(カンナビス)業界や薬物の社会的な側面について解説してる日系…

Data Scientistがアメリカの大麻業界を解説するノート

データを元にアメリカの大麻(カンナビス)業界や薬物の社会的な側面について解説してる日系アメリカ人 Data Scientist。

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日本で大麻取締法の改正がなぜ進まないのか

こんにちは! 本日はアンケートで最も人気があった「日本で大麻取締法の改正がなぜ進まないのか」についてお話させて頂きます! 本稿は「大麻」をテーマにした「社会」の話が中心で、今までの記事の中では一番長くなっておりますので覚悟して下さい。 本稿を読まれる前に、予備知識としてアメリカの大麻史【前編】&【後編】「人権問題としての大麻規制」と「アメリカの大麻研究の実態」を読まれることをおすすめ致します。 *本ノートは日本語で詳細なカンナビスの情報を少しでも多くの方にお届けしたい

    • アメリカ連邦の大麻法案の現状

      こんにちは! 今回はアメリカ連邦の大麻法案についてお話しします。 以前、大麻合法化の障壁になりえる裏技制度であるフィリバスターについてご紹介致しました。この制度を理解する事で今の大麻法案の進捗状況の理解が進むので、まだ読んでいない方は是非ご覧ください。 今回はアメリカの連邦政府で進められている主な大麻関連の法案についてご紹介致します。あくまで一部の内容で、全てをカバーしていませんのでご了承下さい。 *本ノートは日本語で詳細な大麻の情報を少しでも多くの方にお届けしたいが

      • 今後のアメリカの医療大麻について

        こんにちは! 本日は今後のアメリカの医療大麻について話していきたいと思います。バイデン大統領が選挙時から掲げていた大麻のSchedule 変更がされた場合、どういう事が起きるのかを考察していきたいと思います。 *本ノートは日本語で詳細な大麻の情報を少しでも多くの方にお届けしたいがために、無料で掲載しております。少しでも「チップ」という形でご支援頂けるのであれば本ノートを続けるモチベーションにも繋がりますので、サポートが可能な方は是非よろしくお願い致します。 Schedu

        • 大麻合法化の障壁になりえる裏技制度

          こんにちは! 今回は大麻にまつわるアメリカの政治についてお話しします。 アメリカは連邦制のため、それぞれの州が国のように運営し、その上に連邦政府があります。「連邦」と「州」の主に2種類の大きな政府がありますが、今回は「連邦」で起きている大麻に関わる政治の話をします。 今回は、アメリカの大麻合法化法案を進めるに当たり、必ず念頭に入れなければならない議会のルールを説明します。これを理解する上で、どのようにアメリカで大麻合法化が成し遂げられるか、どのような法案が法制化しやすい

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          CBDは新たなゲートウェイドラッグ !? 産経新聞と鈴木勉特任教授に反論する

          こんにちは! 今回はGreen Zone Japan さんへ寄稿の協力しましたので、ご紹介致します。 また次回のノートをお楽しみに! 気に入ってくださった方は、↓から「サポートをする」、「フォロー」してください!

          CBDは新たなゲートウェイドラッグ !? 産経新聞と鈴木勉特任教授に反論する

          自己紹介 & お仕事依頼ページのご案内

          更新日:2021年4月23日 こんにちは! 本日は自分の自己紹介とお仕事依頼ページのご案内になります。 お仕事の依頼を引き受けるに当たって、まずは自分の自己紹介をする必要があると思いますので、少し書かせて頂きます。 自己紹介 私は日本で生まれ、幼少期に家族でアメリカに移民し、約9年間現地で過ごしました。父の仕事の関係で中学生の時に日本に帰国し、高校卒業後にまたアメリカへ渡り、現地の大学を卒業しました。社会人としてのキャリアは日本とアメリカでずっとIT業界に携わっており

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          アメリカのオピオイド危機とExit Drug としての大麻

          こんにちは! 本日はアメリカのオピオイド危機とExit Drug(出口ドラッグ)についてご紹介します。現在医療大麻が合法な州では危険度の高いハードドラッグの乱用・中毒や、過剰摂取による死亡事故を減らすためにExit Drugとして、カンナビスが活用されています。Exit Drug としてのカンナビスの実態を詳しく見ていくことで、カンナビスやその他の薬物が社会にとってどのように貢献できるか詳しく見ていきたいと思います。 本稿を読まれる前に、予備知識として「カンナビスの効能【

          アメリカのオピオイド危機とExit Drug としての大麻

          アメリカの大麻研究の実態

          こんにちは! 本日はアメリカのカンナビス研究についてご紹介します。このカンナビス研究の実態を詳しく見ていくことで、カンナビスの位置づけがお分かり頂けるかと思います。 本稿を読まれる前に、予備知識としてアメリカの大麻史【前編】&【後編】、「人権問題としての大麻規制」、カンナビスの効能【人体編】と【カンナビス編】を読まれることをおすすめ致します。 *本ノートは日本語で詳細なカンナビスの情報を少しでも多くの方にお届けしたいがために、無料で掲載しております。少しでも「チップ」と

          大麻の効能:カンナビス編 アントラージュ効果

          こんにちは! 本日はカンナビスの効能【カンナビス編】ということで、カンナビスの「アントラージュ効果(Entourage effect、アントラージュ・エフェクト)」について解説致します。このアントラージュ効果は前回ご紹介させていただいたエンド・カンナビノイド・システムとともにカンナビスの効能を語る上で欠かせない要素になります。 本稿を読まれる前に予備知識として「【基礎編】 — アメリカの大麻業界を理解する上で欠かせない5つのキーワード」と「大麻の効能 【人体編】 エンド・

          大麻の効能:カンナビス編 アントラージュ効果

          大麻の効能:人体編 エンド・カンナビノイド・システム

          こんにちは! カンナビスの効能について、【人体編】と【カンナビス編】に分けて取り上げていきたいと思います。 今回はその【人体編】、体内に存在する「エンド・カンナビノイド・システム(Endocannabinoid System)」について解説します。このエンド・カンナビノイド・システムはカンナビスの効能を語る上で欠かせない要素になりますので是非一読していただければと思います。 本稿を読まれる前に予備知識として「【基礎編】 — アメリカの大麻業界を理解する上で欠かせない5つ

          大麻の効能:人体編 エンド・カンナビノイド・システム

          人権問題としての大麻規制

          こんにちは! 本日は人権問題としてのカンナビスを取り上げて行きたいと思います。 以前、アメリカの大麻史を【前編】と【後編】に分けて、ご紹介しましたので、まだ読んでいない方は是非チェックしてください。 アメリカの様々な人権問題アメリカは平等、自由、幸福の追求などの基本的人権の理念の下、建国されましたが「建国の父」と呼ばれるジョージ・ワシントン初代大統領やトマース・ジェファーソン第3代大統領は独立宣言をした当時、奴隷を所有していた記録があります。アメリカの歴史上、実に12人

          アメリカの大麻史:後編 カンナビスの取り締まりから規制緩和に至るまで

          こんにちは! 今日はアメリカの大麻史の【後編】になります。 前回の【前編】から続いておりますので、まだ読んでいない方は是非チェックしてください。 *前回も記載しましたが、本ノートでは大麻の呼び方はアメリカの研究者・栽培者・支援団体・大麻ショップ・法案などで一般的に使用されているカンナビス(Cannabis)に統一します。 1937年 カンナビスがついに違法に前編でご紹介した、Reefer Madnessが上映されてから翌年の1937年に、ハリー・アンスリンガーFBN(ア

          アメリカの大麻史:後編 カンナビスの取り締まりから規制緩和に至るまで

          アメリカの大麻史:前編 カンナビスが普及するまで

          こんにちは! 今日は2回目のノートになります。 前回のノートではアメリカの大麻(カンナビス)業界を理解する上で欠かせない5つのキーワードをご紹介しました。これらのキーワードが本稿にも出てきますので是非チェックしてください。 今回はアメリカのカンナビスの歴史を解説していきます。それぞれの時代毎に本が出版されているほど深いので、正確な情報をなるべく簡素にまとめました。(しかしそれでもかなり長くなっております) *前回も記載しましたが、本ノートでは大麻の呼び方はアメリカの研究

          アメリカの大麻史:前編 カンナビスが普及するまで

          基礎編:アメリカの大麻業界を理解する上で欠かせない5つのキーワード

          新年あけましておめでとうございます! この度、アメリカ・カリフォルニア州の大麻事情を解説するノートを開設しました。 「大麻」と聞くと日本では麻薬、ドラッグ、危険、犯罪などのイメージを持っている方は非常に多いと思います。日本でこの悪名高いものがなぜアメリカや世界中で医療目的のみならず、嗜好品としても合法化されているのかを詳しく解説します。私自身、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで大麻業界に携わっておりますので、最新の情報をお届けできればと思います。 まずはじめに、

          基礎編:アメリカの大麻業界を理解する上で欠かせない5つのキーワード