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find the still point in a turning world

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マガジン

  • equinox制作記録

    【音楽】equinoxができるまでの記録

  • 水からいちばん近いところで【日記】

    なにかしらが欠落している僕ら。 楽しく過ごした1日。

  • 因果応報見届け人

    はじめて書いた短編小説です。 この世界とあの世界での出来事。

最近の記事

ブラジャーを買いに行く

先日、久しぶりにミツバチを見た。 絶滅してなくてほんとよかった。 アインシュタインによると、ミツバチが絶滅してしまうと人類は4年と持たないらしい。それはちょっと大袈裟な見解なのかもしれないけど、多くの農作物が育たなくなるのは間違いない。どちらにしても僕はミツバチの生態や見た目の可愛らしさが好きなので、絶滅しないでほしいと願っています。 それはさておき数ヶ月前、映画を見に行く途中。 商店街にある女性用下着専門店の前を通った時に、ふと思いだした。もうずいぶん昔のことだけど、当時

    • 海は何と混ざりあえば乳化するのだろうか【詩】

      そんなことをふと思いながら4月は終わる とりあえず歩こうか 時々、立ち止まって意味もなく見上げたりしながら 気になったら振り返ってみるのもいいかもしれない でもそこには誰もいないよ だからまた一歩 近づいているのか、離れているのか どっちでもいいよ もう考えるのはやめにした 数年前 公衆電話のベルが鳴ったから 僕は受話器をとった そしてすぐに受話器を置いた かすかに聞こえた見知らぬ声は ろくでもないことを話しだしそうだったから そうやって近づいて

      • equinox【音楽】

        ミュージックビデオが完成いたしました。 みなさまの網膜を通過し、心臓にまで届くことを切に願っております。 音源のみはこちら みなさまの鼓膜をふるわせ体中の血流を良くすることを願っております。 これ、僕ひとりが全てのパフォーマンスを担いました(誰か褒めてください)。 歌詞はこんな感じ たしか、去年の年末あたりのある朝、海岸を散歩中に何気なく吹いた口笛が発端となってできた曲です。その時に頭の中でティンホイッスルも一緒に鳴ってて、ケルト民謡のような曲になるはずだったんで

        • イン

          プロフィールの自己紹介に find the still point in a turning world と書いてるんですが、inが抜け落ちていたのを今朝、気づきまして訂正しました。恥ずかしいかぎりです。格好がつかないです。義務教育から出直そうと思います。 そうゆうことなんですけど、この言葉はT.S.エリオットの言葉だったと思うんですが、僕の記憶はさだかではございません。 「変わりゆく世界の中で静止点を見つける」 T.S.エリオットじゃなくても、だれが言ったとしても

        ブラジャーを買いに行く

        マガジン

        • equinox制作記録
          3本
        • 水からいちばん近いところで【日記】
          5本
        • 因果応報見届け人
          3本

        記事

          居心地のいいカオス

          ご無沙汰しております。 何も書くことがありませんでした。 いや、書く気が起こりませんでした。 お喋りが過ぎるような気がして、書くことが億劫になっておりました。 さしずめ、このような心持ちでありました。 しかし、心変わりまして、こうやってiPhoneから一文字一文字フリック入力ではなく、トグル入力にて打ち込んでおります。皆さまより倍の時間がかかります。そうこうしている間に、厄年をとっくの昔に通り越しました。何をしたって能率良くこなすことができません。もしかして、僕だけ引き続き

          居心地のいいカオス

          【俳句】eq

          彼岸果て ひらりひらりと 散る言葉 ※お彼岸はまだ終わってないし、始まってもいないです。

          Spirit Ditch

          ちょっと前に見たYouTubeで面白いのがあったから、それを紹介します。 市川崑監督の映画は「犬神家の一族」しか見たことがない。それも子供のころだったから内容とかほとんど覚えてなく、ただただ怖い映画だったっていう記憶しかない。 たまたま見たこのYouTubeで、この人の表現者としてのおおらかさというか、気取らない物言いに魅力を感じた。 自身の作品における、原作と異なる演出やストーリーの改変についてや、ドキュメンタリー映画での演出についても包み隠さず話している。この2点って

          水からいちばん近いところで⑤ 【日記】Where is the key?

          そしてようやく温泉へ。 ・・・・ ただもう正直に言うと、今となってはこの頃の記憶が定かではない。結末を先延ばしにしたからこうなったんだ。3週間前の出来事を日記として書くこの苦難は、預言者イザヤも想定出来なかったことでしょう。日記の続きを楽しみにしていただいてた方には大変申し訳ないのですが、ここから先は、実際にあった出来事と虚構とが混在した日記というか、与太話としてお楽しみいただけたら幸いです。 ・・・・ 玄関に設置された木製の趣きのある靴箱には番号が記されていた。僕は

          水からいちばん近いところで⑤ 【日記】Where is the key?

          水からいちばん近いところで④【日記】ロイヤルエクスプレス

          僕らは車から降りて駅に向かった。 高架上の駅のホームにロイヤルエクスプレスが到着したのを目にしたから。 この滅多にお目にかかることのできない超高級列車を間近で見てみようと急いで駅に向かった。 しかし近づけば近づくほど、見上げる角度がキツくなってぜんぜん見えなくなってきた。この近づけば近づくほど見えなくなるジレンマが、人生における何かを示唆しているのかもしれない。たぶん愛とか恋とかそういうもの。5両編成の鉄のかたまりにそれに似た感情を抱いているのだろうか、なんでだろ? 駅の

          水からいちばん近いところで④【日記】ロイヤルエクスプレス

          Floating shadow

          亡くなったダモ鈴木さんにこの15秒の動画と音楽を捧げます。 I was born and I was dead 揺れる声 溶けてゆく鼓膜 落とした影も淡色に だんだんと だんだんと Let me free no more

          Floating shadow

          水からいちばん近いところで③【日記】危うさとか儚さとか

          「まだ水道が復旧してないところはだいぶ困ってるらしい」 カーテレビに映る被災地の現状を見て彼は言った。僕は「そうなんや」って言って視線を窓の外に向けた。 そこには平和な海浜公園があって、その向こうに整備された砂浜があって、その砂を瀬戸内海の穏やかな波が連れ去ったり押し戻したりしている。連れ去られたまま戻ることのない砂はどこへ行くのだろう?その砂の行方を辿るうちに、僕の意識も暗い海の底に引きずりこまれそうになった。 「南海トラフ地震が起こったらどうなるんだろ?」 「まあ

          水からいちばん近いところで③【日記】危うさとか儚さとか

          水からいちばん近いところで②【日記】ゴシップをお与えください

          僕らを乗せた車は海沿いの道を行く。 海はコバルトブルーで、沖合いでは無数の白波が一定のリズムで明滅している。 「風が強い日はこの道にまで波しぶきが飛び散ってくるんよ」 彼も海を見てそんなことを言った。しかしながら今の彼は運転をしている。彼はよそ見をしながら運転している。 僕は彼の目線をふたたび前に向けるために、この先にある石油工場で写真を撮りたいから、そこまで来たら車を停めてくれって頼んだ。それまで運転に集中してもらうため無言で過ごそう。 夜のライトアップされた工場も

          水からいちばん近いところで②【日記】ゴシップをお与えください

          水からいちばん近いところで①【日記】伊予柑をあげるよ

          僕らはコンビニで待ち合わせた。 遅れてやってきた友達は買い物するって言ってコンビニの中へ入っていった。 僕は大きめの空のダンボール箱を持っていたので外で待っていた。 少したって友達が缶コーヒーを持って出てきた。 そして彼は言った。 「サンドイッチを買わなくてよかった。危なかった」 「なんで?」 と、僕は彼に訊いた。 「財布をあけたら160円しか入ってなかった」 僕は彼が缶コーヒーとサンドイッチをレジに持っていったもうひとつの世界を想像する。 ・・・・ レジに並ぶ

          水からいちばん近いところで①【日記】伊予柑をあげるよ

          【自由律俳句】パトカーからの警告

          そこの自転車 傘さし運転おやめなさい もう雨は止んでいる *実際にあった出来事です。

          【自由律俳句】パトカーからの警告

          蟹【詩】

          夏が近くなると 私の家の周辺に、 アカテガニが発生する。 そして彼らの多くが 彼らが減少傾向にあることを 知らないドライバーに、 容赦なく轢かれて死ぬ。 もちろん ドライバーはわざわざ車からおりて 轢かれたアカテガニの様子を 見にいったりしない。 私が知っているのはここまで 多くのアカテガニがアスファルトの道路を渡り どこへ向かおうとしていたのかは知らない。

          entropy 【音楽】

          というのは物質現象の「でたらめさ加減」を示す示量的な状態量のことである(ググってみた)。 たとえば、部屋を掃除せずに放っておいたら、いずれゴミ屋敷になってしまうよってことである。 この曲は、まあ、そういうのもいいんじゃないっていう全人類の皆さんに向けてのラブソングです。 カート・ヴォネガット風にいうと So It Goes である。 インスタのアレになっちゃうんですけどよかったら聴いて見てください。(なんか口元のアップ、恥ずかしい、、) ここから下はこの曲の歌

          entropy 【音楽】