紫陽花の拷問ランチ シロクマ文芸部
金魚鉢にそっくりの、まあるいフォルムの花瓶。
あざやかなブルーのガラス製で、縁にはビー玉をつらねたような飾りがついている。
庭の紫陽花を活けるとき、珠湖はかならずこの花器を用意する。濃いピンクと淡い青紫の花をこんもりと。
特別なことはしなくても、すんなりと絵におさまる。
先週、大学の同級生から連絡が来た。とくに親しくはなかったが、相手の認識はちがっていたのかもしれない。
「じつは昔すきだったんだよね」とか言われたら、困るなあ。
珠湖はちょっとおしゃれをして、待ち合わせのファ