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妄想

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全くの妄想です。
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記事一覧

詩)妄想客室Ⅲ

明るいラテンの音楽が流れるバーで 王族の一人という男は 手のひらをしっかりと握って 真っ直…

詩)妄想客室Ⅱ

会いたい どうしようもなく 会いたい どうしようもなく そうなんだ なんて ものわかりがいい…

詩)妄想客室1

好きだという気持ちを隠せなくなった時 ノートパソコンに向かいながら 心はキーボードにはなか…

詩)ゴーストライターの悲哀

ゴーストライターの悲哀は 真理と似ていて違うもののような  正しいことを書いても  正しさ…

詩)エーイチ(AI)

ある詩の会合でのことだ 話は愛をどう描くかになり 会合のメンバーは若くないのだが 僕は妻…

詩)赤光の

真っ暗な空を見る 目の前の女性を見る 貴方の前に僕は いますか 貴方はきっと 僕の心が 狼…

詩)本を読む人の美しさ

本を読む人の 美しさは 二本の指先で 本をおさえ 一本の指で ページを弾く 目線の 送られた先に ある文字は 誰かが愛した 花のよう 真っ暗な 時は 過ぎて 後ろから 挿すものが何か分からず それは一点の 文字を追う 紙は 足元の美しさ

詩)夜の太陽

俺は誰にも知られないように女の乳房をまさぐる 女は狂ったように変化し 浅い沼だと思っていた…

詩)恋をしたい猫

猫は外を眺めていた 少し風のある夜 窓を開け 自分の身体に流れている血を思った 自分の血は…

詩)悲恋

なぜ という問いに 僕は答えられなかった わからないというのは綺麗すぎる わかっていた 自分…

詩)燃えるようなキス

燃えるようなキスを しませんか 鹿たちが恋人どうし 触れ合うときに交わすように お互いを見…

詩)無明

言葉が生まれる時 話しても話ても話し足りない言葉があり 湧き出す光を手で汲み取り トントン…

詩)ホムンクルス

「神奈川県藤沢市今田の下水施設「今田ポンプ場」の建物内で、生まれて間もないとみられる男児…

詩)ひとつの言葉

去る時が来て 男は自分のいた世界を振り返る この世界に生きてきたこと 何を踏み締めようとしたのか 踏み締めたその先には 何があったのか 見せることを禁じられた 胸の奥から 血ではなく まして愛でもなく 鉄の冷たさでもない ひとつの言葉を取り出し 見えないだろう まだ今は なにがうまれるか そこから飛び立つ蝶が いま 羽を広げる準備をしていることなど 蝶はいま おまえのその鼻先を 舞う 踏み締めた ひとつの言葉が 羽音になる