- 運営しているクリエイター
記事一覧
翼は桜のようだった。【春弦サビ小説】
Inspired by Ao lyric.
Composed by Ao
Song by Ao
春の日に歌うあたしはーー。
飛べない鳥。
だから歌って、此処に居るよと言っているんだ。
みんな飛び立って行った。
遠くへ。
とにかく遠くへ。
あたしはまだ此処で歌っているよ。
あたしには翼が無かったから。
歌うことしか出来なくて。
泣いて。
鳴いて。
歌って。
唄って。
突然聞こえたアコース
夜の船で帰ります。【春弦サビ小説】
この島から出て遊びに行くのを許してくれた旦那。
犬みたいな優しい旦那。
だけど……なんだかそれだけで。
あたしは外の世界に触れたかった。
ネット、SNS、etc……。
それだけでは満足いかなくて。
あたしを……好きだと言ってくれる人が居たりして。
会いたくて飛び出してみた。
旦那は呑気に『たまにはいいじゃない』と笑顔で送ってくれた。
優しい。でもそれだけ。
それだけなの。
船に揺られて本
GしてI'veして。
平和な世界を望みながら
刺激を求めて。
長生きを望みながら
身体に悪いものを好んで
摂取していく。
矛盾だらけの私達。
不安定に安定しながら
彷徨うフリ。
今日も何処かで禁断とか云う言葉に
燃えながら傷つけ合っていたり。
今日も何処かで禁忌とか云う言葉を
持ち出して思わせ振りな物言い。
明日もきっと何処かの誰かと比較して
上がったり下がったりの心電図。
明日もそっと何処かの暗い飲み屋で