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はまぐり涼子の徒然映画絵日記(44)

ケン・ローチの社会と人の描き方は、ずっとブレない。

脚本家ポール・ラヴァーティーはケン・ローチの映画のために生まれてきたのかなと思う。
以前シネスイッチ銀座の上映作品でスペイン映画「オリーブの木は呼んでいる」の女性監督がラヴァーティーの奥さんと知りました。彼はそのスペイン映画でも脚本を手がけ、他の作品でも貧困や社会や地方の有様を描いていました。
とにかくケン・ローチを取り巻く製作陣が素晴らしい上に、素人や映画で描かれる環境に近い無名の人を使うところがまたリアルに観る人に届く理由なのかも。
地味な映画ですが、カンヌで最も愛される監督が手がけた作品は12月からロングランです。
世知辛い世の中を見せるけど、頑張る人も描いてる。
救いがなくて嫌という人もいるかもしれないけど、ジメジメしてないのがすごいのです。

絵と言葉が人の心を豊かにしてくれると私は思います。そんなひと時を提供する活動にご理解いただければ嬉しいです。(^v^)