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どうしてスマホ依存するのか

スマホの指操作がスロットマシンと同じ原理で依存を引き起こすという現象は、スロットマシンと同様にスマホを操作することで、ユーザーはランダムな報酬を期待し、その結果としてドーパミンが分泌される。
このドーパミンの分泌が快楽をもたらし、さらにその行動を繰り返したくなるというサイクルが生まれる。

歴史的な観点から見ると、人類は不確実な報酬を求める傾向がある。例えば、狩猟採集時代には、木の上に実があるかもしれない、あるいは狩りの待機中に獲物が来るかもしれないといった期待が生存に直結していた。
このような「不確実性」に対する期待と、それに伴う成功体験はドーパミンの分泌を引き起こし、快感を感じさせる。

現代ではスマホの通知やフィード更新がこの原始的なメカニズムを刺激する。新しいメッセージや興味深いコンテンツが表示されるたびに、脳は報酬を得たと感じ、再びその行動を取るように駆り立てられる。これにより、スマホ依存が強化される。
スマホの指操作とスロットマシンの原理が同じであること、そしてドーパミン分泌を通じて依存が強化されることは、現代のデジタル時代における新たな課題だ

不確実性から依存につながりそうな例を挙げると

スマホゲームのガチャ
ゲーム内でランダムなアイテムが出る仕組みのため、ユーザーに「次こそはいいアイテムが出るかもしれない」という期待感を抱かせ、何度もガチャを引くように促します。この期待感がドーパミンの分泌を引き起こし、行動を繰り返す原因となります。

チンパンジーの実験
チンパンジーを使った実験では、ボタンを押すと必ずバナナが出る箱を用意します。この場合、チンパンジーはボタンを押す行動に対してすぐに飽きてしまいます。しかし、ボタンを押したときにランダムでバナナが出る仕組みに変更すると、チンパンジーはボタンを押した瞬間に箱に注目し、結果を期待するようになります。

丁半博打
この博打も、結果がランダムであるため、プレイヤーに強い期待感と興奮をもたらします。ツボを開ける瞬間に、プレイヤーは結果に注目し、次のゲームに対するモチベーションを高めます。




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