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私なりにミュージカルを読んでみる。

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現代演劇や歌舞伎について長い間、書いてきましたが、ミュージカルについての文章は、決して多くはありません。それでも心に残る舞台は、日本でも海外でも接してきました。ミュージカルを単な… もっと読む
不定期ではありますが、これから徐々にミュージカルの分野について、批評を集めていきます。
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記事一覧

ロンドン演劇雑感、その7。ホーヴェ演出の『オープニングナイト』が、予定より二ヶ月…

書くべきかどうか、ためらっているうちに、十日余りが過ぎてしまった。  四月十四日付のBBC…

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長谷部浩
1か月前
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【劇評185】長澤まさみ、秋山菜津子、阿部サダヲが、反ミュージカルの迷宮に遊ぶ。

 松尾スズキの舞台に登場する人物は、強烈は強迫観念に取り憑かれている。  『フリムンシス…

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長谷部浩
3年前

【劇評191】藤田俊太郎演出、城田優主演の『NiNE』。カサノヴァの命運と失墜。

 極上のエンターテインメントとして、『NiNE』(アーサ・コピット脚本、モーリー・イェストン…

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長谷部浩
3年前
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村井良大、spiによる『手紙』に、ミュージカルの可能性を読む。

 ミュージカルでは、再演は最高の勲章となる。トニー賞には、ベストリバイバル部門があるし、…

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長谷部浩
2年前
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【劇評264】鄭義信の大胆な『てなもんや三文オペラ』。生田斗真のメッキーは、泥沼に…

 傑物とうなりたくなる芝居を観た。  『てなもんや三文オペラ』(鄭義信作・演出 ベルトル…

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長谷部浩
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【劇評269】悪夢はむしろ現実に似ている。「東のボルゾイ」の新作『バウワウ』は、綱…

 眠れない夜は、時間の経つのが遅い。  昔、飼っていた犬が、突然、人間の姿で現れて、不眠…

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長谷部浩
1年前
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【劇評281】花村想太の出世作となった『ジャージー・ボーイズ』チームグリーンのドラ…

 中川晃教のヴァリーを擁して『ジャジー・ボーイズ』(藤田俊太郎演出 小田島恒志訳)は、再演…

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長谷部浩
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【劇評290】中川晃教の新境地『チェーザレ 破壊の創造者』の華やかな舞台姿。

 イタリアといえば、フィレンツェが思い出される。当時、アルノ川に面した素敵なレジデンスに…

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長谷部浩
1年前
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【劇評315】『RAGTIME』は、不安定な私たちの時代をあからさまにする。

 私たちは、ラグタイムの時代から、進歩したのだろうか。それとも、懲りることなく、墜落をや…

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長谷部浩
8か月前
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【劇評321】女優六人で演じられる『東京ローズ』は常識を疑う意欲作となった

 新国立劇場が、フルオーディションによるミュージカル『東京ローズ』を上演した。スウィング…

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長谷部浩
5か月前
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ロンドンで『キャバレー』と再会した。

 友人にすすめられて、プレイハウスシアターに出かけた。「今さら『キャバレー』ですか」とも…

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長谷部浩
2か月前
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ロンドン観劇雑感、その1。マイクを使った演出に、あなたは抵抗がありますか?

 ロンドンでは四本の芝居を観た。そのうち二本『キャバレー』と『オープニング・ナイト』はミ…

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長谷部浩
2か月前
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ロンドン観劇雑感、その3。あなたは、3万4千円払って、ミュージカルを観たいと思いますか?

 二週間の滞在で、観た芝居が芝居四本というのは、もちろん少ないと思う。けれども、ロンドンもニューヨークもチケット代が高騰しており、とても毎日劇場に行けるような値段ではなかった。  ちなみに、ミュージカル『Cabaret』の4月1日の値段を観てみると、60、84、120、144、180ポンドの五種類がある。現在の為替レートは、1ポンド190円強だから、もっともよい席で観ると、3万4千2百円。もっとも安い60ポンドの席でも、11400円。  この価格を高いと思うか、妥当だと思

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