星空の下のディスタンス
丸いオブジェ型の青色のベンチに
腰を預けて夜の公園で
ラッキーストライクを燻らす。
空を見上げてもボヤッとした月が
間抜けに浮かんでいるだけで、
何かを話しかけて来てくれたり
慰めてくれたり、明日の生き方を丁寧には
教えてくれそうもなかった。
大阪の片田舎で思春期を過ごした。
田舎という事もあり星が割と沢山見えた。
大きな分かりやすい夏の大三角形などは、
直ぐに点を結ぶ事が出来た。
その周りにも赤っぽい星や青白い星が
散らばっていた。
夏の夕方の空の奥の方がオレンジ色になり