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#歴史小説が好き

歴史小説への愛や、好きな作品・作家を語ってください!

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冲方丁「光圀伝 下」読書感想文

下巻は、27歳からはじまる。 駆け足気味で、青年から晩年までの光圀像が描かれる。 70歳のときに『大日本史』の草稿が完成する。 ここまでに40年を要している。 後に影響を与えた大書だと十分にわかった読書だった。 巻末の解説は筒井康隆となる。 この『光圀伝』を絶賛している。 冲方丁は、徳川光圀の伝記資料を実によく研究しているとのこと。 伝記資料とは、以下が挙げられている。 『桃源遺事』 『義公行実』 『義公遺事』 『玄桐筆記』 『西山遺聞』 聞いたこともない資料ばかり

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大人の社会見学 司馬遼太郎記念館

情報共有いたします。みなさまの何かのきっかけになれば幸いです。 司馬遼太郎氏著書『坂の上の雲』を 大河ドラマがきっかけで読んだことがあります。  ※過去投稿🔗『歴史本読書 芋づる式』 その司馬遼太郎氏の記念館が 東大阪市にあると、その時知りました。 近くにあるのになかなか行けず月日が経ち 先日やっと訪問する機会を得ました。 入館は有料です。 大人500円。 各言語の案内パンフレットが置かれており、 各国からこの場所を訪れている様子が 窺い知れます。 入っていくと その

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【歴史小説】流れぬ彗星(7)「木阿弥」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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【歴史小説】流れぬ彗星(3)「移香斎」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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【歴史小説】流れぬ彗星(9)「師と弟子」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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大純はるのサイトマップ

複雑化する現代社会に鋭いメスを入れます! (ナイトスクープ風) ちなみに大純(おおいと)はるって読みます。 ダイジュンではありません… (純という字には、生糸という意味があるそうです) 以下おしながき👇 ★(真剣勝負の)歴史小説【絶賛連載中】流れぬ彗星 大純はるの【室町・戦国三都小説集】 ●奈良編 ●京都編 ●神戸編 ★(ふんわり描く)エッセイ【絶賛連載中】人工の島、人造の魂 ★(大好きな趣味の)音楽コラム ★(癒しを求めて)旅日記

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【歴史小説】流れぬ彗星(8)「包囲網」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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【歴史小説】流れぬ彗星(1)「炎上、切腹」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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【歴史小説】流れぬ彗星(5)「出陣の朝」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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司馬遼太郎「坂の上の雲 1巻」読書感想文

この小説を読むのは真冬がいい。 で、部屋の暖房は消す。 寒いだろうから、毛布を膝に乗せてもいい。 白い息を吐きながら、かじかんだ指でページをめくると、得も知れない熱さを感じる読書ができる。 1巻は『春や昔』という章からはじまる。 明治維新で、260年余り続いた幕藩体制は瓦解。 主人公の1人となる秋山好古は、このとき10歳。 好古は “ よしふる ” と読む。 四国の松山藩の、下級武士の家に生まれた。 やってきた土佐藩の官軍に、松山藩主は降伏。 城下が占領されるのを、

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【歴史小説】流れぬ彗星(6)「紀州の旗」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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【歴史小説】流れぬ彗星(4)「鼓動、波音」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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【歴史小説】流れぬ彗星(2)「愛洲鯨」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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司馬遼太郎「坂の上の雲 4巻」読書感想文

日本の連合艦隊は、ロシア艦隊を追いかけている。 “ 黄海 ” でのことだった。 これほど滑稽な追跡戦はなかった。 小艦隊のほうが追いかけて、大艦隊のほうが逃げている。 のちに “ 黄海海戦 ” と呼ばれる戦いがはじまっていた。 追う側は悲愴である。 夜になるまでに追いつかなければ、所在がわからなくなる。 が、追いつくのは絶望にちかい距離があった。 一方、逃げる側は勝利に向かっている。 ウラジオストックに向かっているのだった。 どういうことなのか? なんで逃げているのか

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司馬遼太郎「坂の上の雲 2巻」

2巻は、一気にキナ臭くなってくる。 朝鮮を巡る対立からの “ 日清戦争 ” に突入する 。 そこからの “ ロシアの脅威 ” といったところか。 世界史は、いわゆる “ 帝国主義 ” のエネルギーで動いている、と司馬遼太郎は書く。 列強は、植民地獲得に興隆の源泉を見て、たがいに国家的利己心のみで動いている。 人類は多くの不幸を経て、帝国主義的戦争を犯罪として見るにまで進んだ。 が、この当時の価値観は違っている。 それを愛国的栄光の表現とみた。 日本という国は、そう

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【感謝】1,000フォロワー様&10,000スキ突破記念!歴史小説の有料マガジン値下げキャンペーン【めっちゃ宣伝】

見ていただいているみなさま、本当にありがとうございます。 大純はるは、この度、【1,000フォロワー様&10,000スキ】を達成させていただきました! 小説の投稿を始めたのが昨年11月ですので、実質四ヶ月ほどでの到達になります。 ひとえに、訪問していただき、見ていただき、読んでいただいているみなさまひとりひとりのおかげ様です。 心の底から、ありがとうございます! これを記念いたしまして、私のメインコンテンツである「歴史小説マガジン」を、通常500円→300円へ値下げさせ

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司馬遼太郎「坂の上の雲 6巻」読書感想文

個性派の面々が、次から次へと登場する。 明石元二郎の活躍もある。 けっこうページが割かれている。 ロシア駐在の武官だった明石は、国交断絶の直後には中立国のスウェーデンに移る。 そこを拠点に、ロシア国内の革命運動を支援。 帝政を不安定にさせる。 これも日本の勝利の遠因となっている。 “ 諜報 ” の重要さもわからせる。 小村寿太郎だって熱い。 外務大臣としてアメリカで講和工作をして、ロシアとのポーツマス条約を締結する様子にも、けっこうページが割かれている。 ここに司

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司馬遼太郎「坂の上の雲 5巻」読書感想文

「この本はおすすめです」と、書くのはむずかしい。 なかなかできない。 ベストセラーという本でも、人生必読の書といわれていても、日本中が感動したという本でも、やっぱ “ 合う合わない ” がある。 上記の本が “ 合わない ” と感じることが多々ある自分がいう「おすすめです」は、他人からすれば「おすすめではない」かもしれない。 そこまで自分に自信家じゃない。 それに、そこは趣味の問題。 自分の趣味を「おすすめ」はしたくない。 だから司馬遼太郎だって「おすすめ」はしない

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司馬遼太郎「坂の上の雲 3巻」読書感想文

3巻は泣ける。 作中の登場人物だって泣く。 首相の伊藤博文は、泣きはらして叫ぶ。 陸軍の参謀本部の児玉源太郎が涙を流して訴える。 財界人の渋沢栄一も泣いて決意する。 東郷平八郎が出撃命令を伝えたとき、整列していた将兵の50名だって涙がこぼれて仕方がない。 緒戦の際にも、日本領事館の外交官も泣くばかりである。 なんで泣くのか? 日本がロシアの植民地になる、日本が滅びてしまう、戦うのは今しかない、日本は負けるかもしれない、なんとかしなければならない、と泣く。 んなこと

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歴史小説への誘い〜原点を知ればどんな小説だって楽しめる

好きな小説家は誰と聞かれると、司馬遼太郎先生と即答する。 先生の小説を読んでいると、まるで目の前で歴史上の出来事が起こっているよえな錯覚に陥る。 天才としか言いようがない。 歴史小説好きの方には、なくてはならない小説をたくさん世に残してくださった。 できることなら直接お会いしてお礼が言いたい。 先生は天国に旅立たれて久しいが、どの書店にも先生のコーナーが必ずある。 世代を超えて先生の小説は受け継がれている。 歴史好きではない方にとっては、あまり興味のない話になってしまった

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