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F1®Delta Timeのホワイトペーパーまとめ

最近、F1デルタタイムのホワイトペーパーが発表されました。

私の好きなF1がDAppsになるということで、その動向を追っています。せっかくなのでF1デルタタイムの発展のためにも、記録していきたいと思います。

今回はこのF1デルタタイムのホワイトペーパーの内容について触れてみたいと思います。

今回はF1®Delta Timeのメインのゲーム要素と、ゲームに関わるトークン(エコノミー)について気になった箇所について記載します。

ゲームについて

F1®Delta Timeは、収集ゲームとレースゲームの2つの主要なコンポーネントで構成されています。

収集ゲームは、クルマ、ドライバー、コンポーネント、装身具等を含むレアアイテムの入手と取引を中心としています。

レースゲームは、レーシングカーのアクセルとブレーキを操作しながら、選択したトラック(サーキット)を見下ろす2.5Dの視点で行われるゲームになるようです。

トークンエコノミー

F1®Delta Timeは、Ethereumトークン規格ERC-20(代替可能)およびERC-721(代替不可能)を利用します。

ERC-20規格のREVトークンは、F1®Delta Timeの主要通貨として使用され、プレーヤーのマイルストーンを達成するための報酬からレースへの参加に使用されるまで、さまざまな機能を通じてサポートされています。

また、REVトークンは他のAnimocaBrandsのゲーム等で利用できるそうです。

It adds gamification to the collection of non-fungible tokens (referred to as “Collectibles” in F1® Delta Time), adding layers such as achievements and leaderboards.

ERC-721規格のNFTはF1®Delta Timeでは「コレクティブル」と呼ばれるそうです。

そして、特徴的なのがNFTである「トラック」です。

この「トラック」はサーキットコースのことで、実際のF1開催分(2019年は21戦)しか用意されていない希少なコレクティブルだそうです。そして、このトラックのオーナーになった場合は一つのトラックで同時に複数のレースを主催することができ、レース毎にREVトークンを参加者から徴収・分配することが出来ます。これにより、オーナーは受動的に収入を得ることが可能だそうです。

NFT(代替不可トークン)

F1®Delta TimeのすべてのNFTはERC-721規格に準拠します。クルマ、ドライバー、コンポーネント、トラック、装身具などはNFTで構成されています。

※コンポーネントとは、基本性能を向上させるためにクルマまたはドライバーに取り付けることができる一連の異なるパーツまたは装備タイプの収集品を指します。

F1®Delta Timeの収集可能なNFTは2種類あります。

・スタンドアローン・トークン(独立型トークン)

・コンポーザブル・トークン(構成可能トークン)

スタンドアローン・トークンはサーキットやトロフィーのように独立して機能するトークンを指すようです。コンポーザブル・トークンはドライバーやクルマ、ギア、部品等を指します。

さらにコンポーザブル・トークン(構成可能トークン)は2種類のカテゴリがあります。

・プライマリ・トークン

・コンポーネント・トークン

プライマリ・トークンをクルマ、ドライバーとすると、コンポーネント・トークンはギア(グローブ、スーツ、ブーツ、ヘルメット等)やパーツ(タイヤ、ブレーキ、ウィング、トランスミッション等)を指します。

これらの各コンポーネントはドライバーやクルマの基本性能に影響を与え、レースゲーム中のパフォーマンスを向上させます。しかし、プライマリ・トークンの外観については影響しないようになっているとのことです。

プライマリ・トークンは同じチームに属するドライバーまたは自動車にのみ関連付けることができるようです。例えば、メルセデスチームに所属するルイスハミルトンは、メルセデスチームのためにメルセデス車でのみレースすることができます。(先日高額取引されたNFTの「1-1-1」はF1デルタタイムチームでしたが、オリジナルマシンはどうなるんですかね?)

各コレクティブルについて

クルマ、ドライバーと各コンポーネントには最高速度や加速力等のレーシングステータスのようなパフォーマンスベースの属性と、タイプ、サブタイプ、レア度、シーズン、グランプリ、チーム、コレクション等の属性があります。また、レーシングステータスは100~1000の値を持ち、レア度によって決定するとのことです。

タイヤは実際のF1同様、ハード、ミディアム、ソフト、インターミディエイト、ウェットの5種類になりそうです。サーキットに合わせて選択することでパフォーマンスを発揮します。また、使用する度に3段階劣化しますが、一定期間が過ぎるかREVトークンの支払いで再利用できるとのことです。

装飾品はレーシングステータスに2%の増加させたり、特定の種類の天気で間違ったタイヤを使用したことで生じるペナルティを軽減したりすることができるそうです。装備することで様々なボーナスが得られるようです。

トラック(サーキット)はスタンドアローン・トークンで、天候変動に関する属性を持ちます。レース中に天候が変わったりするそうで、この属性からプレイヤーはタイヤ戦略を練ることになりそうです。

トロフィーもスタンドアローン・トークンですが、こちらはゲームにはあまり影響せずにメタ要素として利用されるそうです。

レア度について

Primary Token Rarity is partially dictated by the performance of the actual Car and Driver during an official Grand Prix, with the Collectibles generated having Stats influenced by Qualifying, Race Results, Lap Times, and other race variables.

プライマリ・トークンのレア度は、公式グランプリ開催中の実際の車とドライバーのパフォーマンスによって決まり、各コレクティブルは、予選、レース結果、ラップタイム、およびその他のレースの変動による影響を受けるそうです。

また、レア度はコモン(白)、エピック(紫)、レジェンダリー(金)、エイペックス(プリズム)の4種類に分類されるそうです。

収集ゲーム

The Collectibles Game will track a number of player progress elements, like the amount of Collectibles owned, value of Collectibles, quality of Collectibles, and more.

収集ゲームは、所有している収集品の数、価値、品質など、多くのプレイヤーの進行状況を追跡して行われるようです。

これらの進行状況は「リーダーボード」に表示され、特定の期間ポジションを保持しているプレイヤーや、単純に初めてポジションを獲得することにより、特定の報酬が付与されます。この報酬は様々な収集品やREVトークンを含むドロップ表に基づいて割り当てられるそうです。また、何かしらの目標達成時にも報酬があるようです。

「ファクトリー」はレースゲームにも直接関連しています。所有するコレクティブルを使用してクルマとドライバーの構成を変更することができ、レースゲームで使用可能です。

レースゲーム

The Racing game is an asynchronous multiplayer Grand Prix that will play out on one of the Formula 1 2019 Tracks.

レーシングゲームは、フォーミュラ1 2019年のトラックの1つで行われる非同期のマルチプレイヤーグランプリをプレイするゲームになるそうです。

Corners have optimum braking and acceleration points that are marked as zones, with the player receiving better momentum and speed if the braking or acceleration is done within the optimum point of the zone.

ブレーキとアクセルを利用してサーキットを走行することになるようで、コーナーにはゾーンとしてマークされた最適なブレーキとアクセルのポイントがあり、ブレーキやアクセルがゾーンの最適なポイント内で行われるとより速く走行することができるようです。

ドライバーとクルマの精度と性能は、クルマ、ドライバー、アクティブな付属するコンポーネントの影響を受け、ステータスが高いほど、ブレーキとアクセルのゾーンが大きくなるようです。

レーシングステータスには4種類あり、それぞれクルマとドライバーで異なります。クルマは最高速度や加速力、グリップ力、幸運のレーシングステータスを持ち、ドライバーは集中力、攻撃性、スタミナ、幸運といったレーシングステータスを持ちます。これらのステータスはERC-721の代替不可トークンに記録されているチェーン上の情報の一部であるため変更不可です。

また、マッチメイキングでは、プレイヤーは似たようなクルマとドライバーのステータス情報を持っている他のプレイヤーとマッチする可能性が高くなる為、平等なレースになっていくとのことです。

感想

シンプルなゲームになることは予想していましたが、実際のF1と関係していくとは思いませんでした。今だとメルセデス一強なんですが、DApps上でも同じような展開になってしまうのか?はたまたゲームの腕前で覆せるのか?ワクワクしますね。

実際のレース展開が影響するとなれば、F1を観る際に、更に一喜一憂していくのでしょうか。DAppsからF1好きが増えると良いなと思います。

今回はここまでで終わりにしたいと思います。ぜひ、オリジナルのホワイトペーパーもご覧下さい。

ありがとうございました。

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