電算印刷直営店 クラフト舎オンラインショップ
https://craftsha.thebase.in電算印刷直営店 クラフト舎は、自費出版の専門書房です。
NPO法人日本自費出版ネットワーク公認の自費出版アドバイザーが、
あなたの本づくりを全面サポートいたします。
クラフト舎で出版された書籍の他に、
結婚式やパーティでお使いいただけるペーパーアイテムや、
かわいいオリジナル紙雑貨を販売しています。
エッセイ集 旅はたびたび|塩原 治男|エッセイ|自費出版
……考えてみれば当たり前のことだが「人が生きている」ということは、正常ならば肉体の生命力と精神の生命力とが上手く調和している上に成り立っているのだと思う。
今、体力も知力も何よりも感性が無くなっている。暮れて行くマッターホルンを友人と眺めているうちに、涙が止まらなくなったあの感性はもう無い。夕飯を食べながらテレビを見ていると旅した所が時々出てくる。それを眺めながら旅の話が際限なく広がる。あらゆる旅が僕の生きてきた証であり財産となった(あとがきより)。
仕事の合間を縫いながら、奥様と世界約60カ国を巡った著者によるエッセイ集です。
●A5判 オールカラー 296ページ
アルプス市民 第2集|小林君江|4コマ漫画作品集|自費出版
松本市周辺の地域新聞「市民タイムス」に、平成14年4月から平成30年6月まで1604回にわたり連載された、人気4コマ漫画のうちの500作品を掲載した「第2集」です。
長野県・中信地方の方言満載の作品は、地元の人からもとても愛されていましたが、著者の体調不良により連載中止となってしまいました。
方言を使いこなす登場人物たちのやりとりは、生き生きとした暮らしぶりと、素朴な昔ながらの人情味あふれるふれあいを感じさせてくれます。
方言の解説はありませんが、地元の方ならばどこか懐かしく、また他県の方ならば「どんな意味なのか」と興味をそそられること請け合いです。
「もだことなんて言わなんで、ひとっきら読んでみておくりや。」
●B5判 256ページ
短編小説集 蜘蛛の巣の向こうに|曽根 聖|小説|自費出版
心の豊かさと生きていくことの醜さのひずみの谷間の中で、必死にもがきながら心のどこかにいつも『負』という物を背負っているような人生に焦点をあてて、哀感の奥にあるそこはかとない人間性を垣間見る珠玉の6篇です。
戦後に青春時代を過ごし学校教師から著述業へと転身した著者による、当時の時代背景と経験からなる思いが感じられます。
初版は1987年に発行されたものですが、著者の四十九の法要の相談に陸前高田市の実家を訪ねた息子さんが残部の中から一冊だけ持ち帰ったひと月後に、東日本大震災で全て流されてしまいました。35年前の出版物であったことから息子さんの手により古い記述を編集して、今回改訂発行しました。
●四六判 190ページ
松本十二薬師めぐり|松本十二薬師をめぐる会|地域文化|自費出版
「松本十二薬師」とは、松本地方に伝わる12か所の薬師札所をいいます。成立年代、いつ誰によってはじめられたのか、詳細についてはわからないことばかりで謎につつまれています。
そんな「松本十二薬師」に光をあて、現代に復興しようと『松本十二薬師をめぐる会』が立ち上げられ、資料の収集・調査が始まったのが2019年8月。
その後貴重な資料の発見などにより、文化8年(1811)には存在していたことが明らかになりました。
本著では、十二薬師のマップ・一覧をはじめ、各札所(跡地を含む)を、画家の小林憲宏氏のイラスト入りで紹介しています。
ガイドブックとしても、また資料としても活用できる1冊となっています。
●B5判 72ページ
松本平の植物 2021|横内 文人|図鑑|自費出版
西に3,000m級の連峰・北アルプスを臨み、東を筑摩山麓に囲まれた松本平は緑の衣をまとった豊かな植生を誇っています。
河川の岸辺、山野、路傍……あらゆるところに繁栄している植物たちに目を向けてみてください。ひとことで「雑草」とくくられている植物たちにも、ちゃんと名前があります。
著者はその豊富な知識と経験、溢れる探求心で松本平の植物を見つめてきました。
この本には、著者の10年間の集大成「Ⅰ松本平の植物図鑑」311点、「Ⅱ松本平(旧・27市町村別)の植物目録」の一覧表が掲載されています。
また、和名の漢字表記と、ラテン語の学名の和訳は初の試みでもあります。
見たことはあるけれど名前は知らない身近な植物たちの声が聞こえてくるのではないでしょうか。
●A4判 188ページ
絵本 佚斎樗山「猫の妙術」|まるお たお|絵本|自費出版
著者の「まるお たお」様は中学から剣道を始め、現在は剣道教士でもあります。竹刀稽古の他、小野派一刀流・甲源一刀流も併せて修行中とのことです。
さて、江戸時代中期、泰平の世にあって剣術の本来の意義を説き、「気」を中心とした「心法論」を寓話によって説いたのが佚斎樗山(いっさいちょざん)です。この『猫の妙術』は武芸の秘伝書として享保12年(1727)に『田舎荘子』に収録、版行されました。
寓話の形をとりながら、道教の文献『荘子』の思想も説いた『猫の妙術』は、心の在り方を探る現代にも通じるものがあります。
本著はその『猫の妙術』をよりわかりやすい絵本にして出版されました。読者の年齢を問わず心に永く残る作品といえるでしょう。
ところで『荘子』の作者である荘周は、人はなぜ苦しむのかと思索し、たどり着いたのは「万物斉同=分別の否定」と「道(たお)=説明できないもの」でした。
「道は聞くべからず、聞けばそれにあらず。道は見るべからず、見ればそれにあらず。道は言うべからず、言えばそれにあらず」
ぜひご一読ください。
●B5判 上製本 オールカラー40ページ
豊久の女 下巻|小俣麦穂|小説|自費出版
木曾の三笠一族の翁の末子である「ひまり(後に緋馬里)」と、佐土原城主(宮崎市)島津豊久を廻る壮大な戦国ストーリーの下巻です。
いよいよ舞台は関ケ原の戦いへと移ります。
慶長5年(1600年)8月、大垣城楽田に撤退した島津勢のもとに石田三成が戻ってきたところから始まります。西軍への不信感を抱きつつも「俺はどげんしても島津を守らにゃならん」と拳を握る豊久。この決意がその後の「島津の退き口」での捨て奸(すてがまり)に繋がっていくことを連想させます。
著者の小俣麦穂さんは、「さっ太の黒い仔馬」で第56回講談社児童文学新人賞佳作に入選、「ピアノをきかせて」で第52回日本児童文学者協会新人賞を受賞されています。
今回は、既刊されていた文庫本5冊を大幅に改稿し、改訂版の上下巻2冊として出版されました。
●四六判 336ページ
八重原シェークスピアガーデンの植物|清水計枝|趣味・実用|自費出版
ストラッドフォード・アボン・エイボンにあるシェークスピアの生家・母の生家・妻の生家などの庭には、シェークスピアの劇に登場する植物が植えられ「シェークスピア・ガーデンズ」として公開されています。
著者は訪れたその庭に感銘し、より深くシェークスピアの作品を楽しみたいと、2013年に信州・八重原にガーデンをオープンしました。誰もががふらりと立ち寄りたくなる、優しい空間を創り出しています。
その「八重原シェークスピアガーデン」を彩る植物を著者自身が描き、またシェークスピアの戯曲の原典から、それぞれの植物にまつわる一節を翻訳して、一冊の本にまとめました。
シェークスピアの劇中に登場する植物たちの姿を知ると、生き生きとした物語の情景が浮かぶことでしょう。
●A5判 オールカラー 194ページ
ベルさんの世界を語るための世界史|鈴岡潤一|歴史・地理|自費出版
ケネディ大統領は、1963年6月25日にフランクフルト(当時西ドイツ)を訪れ、ある演説を行いました。その冒頭で、ケネディは、「115年前」のこの街の歴史的事象と、その4年後にハンガリーの独立運動の闘士がケネディの生まれ故郷ボストンで発言したことを対比して、演説を始めました。
トランプ前大統領は、歴史を知ってか知らずか国際協調政治を破壊しました。同じように、〈フェイク〉を用いたり学問研究の自由を保障していた制度を破壊することで信頼を失う政権もあります。中国の首魁やロシアの首魁は、政治的延命を図り、後者は250年前のクリミア併合を武力で再現しました。
ケネディは先の演説の続きで次のように語りました。「すべての国で自由が栄えないかぎり、一国だけで栄えるはずがない」。こうした好い言葉を知ることは楽しい。そして、こうしたことを知ってどうするのかは、知ってから考えることでしょう。
●B5判、434ページ
UTOPIA どこにもない場所の探し方|鈴岡潤一|外国歴史|自費出版
トマス・モアの発明した〈ユートピア〉という言葉は今日も生きています。井上ひさしの吉里吉里国は、現実の日本社会への痛烈な批判とともに、実現してみたい食糧管理や医療制度を提案しています。さらに憲法論では、そもそも国権に対抗している人権と平和的生存権を判りやすく説いています。沖縄が独立するとしたら、と考えることの意味は、この国は本当に独立しているのか、と考えさせるところにあります。
この国の「戦後」から脱却できない所以は、国内外にわたる戦争の惨禍についての責任を取らないからです。核兵器禁止条約に参加できないのも、今日の拠って立つ根拠をしっかり定めないからです。
幣原喜重郎が構想した〈人類新史〉における「非武装でも平和維持」という理念は、国際社会で今後も語ることが増えるでしょう。幣原の提言が我々にとっての「名誉」であるような生き方を地球市民として生きていきたいと考えます。
●B6判 268ページ
坂本龍馬と信州松本 ―縁(よすが)を求めて―|高橋利幸|日本歴史|自費出版
土佐藩邸の侍医者の家に生まれた坂崎紫瀾は、明治9年に長野県松本地方裁判所の判事として赴任し、その1年後には判事を辞めて、松本新聞(現在はない)の編集長に就任しました。
その松本新聞において自由選挙を説く社説を掲載、自由民権運動の弁論会の開催など、松本地方の自由民権論の思想を広めました。
坂崎はその後高知に戻り、高知新聞の編集長に就任します。その紙面で彼が連載した、坂本龍馬の史実に基づいた小説「汗血千里の駒」は当時のベストセラーにもなり、坂本龍馬の名は広く世間に知れわたることになりました。
本著は、新たな切り口で自由民権運動を通じての、坂本龍馬と信州松本の関わりの可能性を様々な文献から希求した一冊です。
●B5判変型(165×233mm) 56ページ+折込1枚