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『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

「フラリーパッドの夏」


それは 夏の夜だった
 堀江にある パン工場
  地下にあるステージ

ウクレレとギター
 愁いを帯びた悲しい調べが
  パン工場に 響いていた。

声を 押し殺し
 鼻を啜りながら
  放心していた

頬伝う 涙の乾くまで

##フラリーパッドの夏




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