幸松(こうまつ)と読みます

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最近の記事

腹痛とミクシィ Vol.32

潰瘍性大腸炎で入院した約20年前のことを当時ミクシィに書いていました。 薬をやめると咳はピタッと止まりました。 見事に咳が止まった体で再び診察を受ける。 先生は「いいね。良くなってる。」 と言った。それはそれでいいのだが肝心の潰瘍性大腸炎の薬に関しては 「それは○○先生の診察の時に聞いて。」 とまるで他人事だった。俺の主治医とは会ってもないようだった。ひょっとして仲が悪いのかと思ったのは俺の考えすぎか。 さて、咳は止まってる。お腹も現時点では良好。 こうなればいい加減

    • 腹痛とミクシィ Vol.31

      潰瘍性大腸炎で入院した約20年前のことを当時ミクシィに書いていました。 咳の原因は当時飲んでいた薬が原因のようです。 病院から帰り家でぼうっとこれからのことを考えていた時にふとインターネットで今まで飲んでいた薬を調べてみた。 2004年当時ここで調べた時はまだ俺が飲んでいた薬は日本で処方された日数が短く症例がとれていなかった。しかしアメリカでは先に処方されていたのでその時の副作用が参考程度に載せられていた。そこには 肺に障害が出る(0.01%~0.1%)と書かれていた。

      • 腹痛とミクシィ Vol.30

        潰瘍性大腸炎で入院し20年前のことを当時ミクシィに書いていました。 CTを撮っただけなのに40分経っても呼ばれません。 結局40分後に呼ばれた。先生の顔は明らかにさっきとは違っていて少し引き締まっていた。 「これを見て。」 と言われ生まれて初めて自分の輪切りの写真を見る。何枚かあるのだがそのうちの数枚、ちょうど肺のど真ん中に位置する場所の写真に他の写真とは違う何かが写っていた。 それは線香から出る白い煙のようだった。肺の内側から外側に向って出ていた。 「これね、肺炎

        • メガネ選びと自己肯定感

          「ウチの子は変わってる」と思ったことがない親はいないと思います。わが子が変わっていると感じる場面は、子どもに何かを選ばせたときに遭遇します。メガネ選びも同様です。 メガネ販売員である私は、毎日子どものメガネ選びに立ち会います。そのとき、子ども自身がかけたいメガネと、親がかけて欲しいメガネが違うシーンに遭遇します。第三者からの立場だと子どもがかけたいメガネがいいのでは?となりますが親となるとそうもいきません。  私自身も2人の子の親なので気持ちがよくわかります。「無難なデザ

          人間関係のピント合わせ

          その昔、職場の上司と反りが合わなかったことがある。こちらの思い違いか、いや誰が見ても上司が悪いか、今となってはどちらでもいい。腹立たしい思いもしたし、悲しくてやりきれなくて体調を崩したこともあった。 しかし、数年後その上司が退職すると聞いて初めて長く話をしたことがある。その話の内容は上司の未来の話だったのだが、実に建設的で、今までの仕事にも誇りを持っていた。話をしながら私は「なぜあれほど嫌っていたのだろう」と自問自答を繰り返していた。しばらく考えた結果出た結論は、距離が離れ

          人間関係のピント合わせ

          腹痛とミクシィ Vol.29

          潰瘍性大腸炎で入院した約20年前のことを当時ミクシィに書いていました。 病院の診察室で先生と対峙しています。 「咳してないよね」 って言われたのは正直凹んだ。友達には結構毒舌だよねって言われてるのに、実際自分が毒を吐かれると心が脆くも崩れます。ガラスのハートを実感する。 先生はそれから聴診器で肺の音を聞いたりしてくれたが特に異常は見つからず。とりあえずレントゲンとってみることになった。レントゲン室に患者さんが1人もいなかったのですぐに撮影すぐに現像と街のカメラ屋みたいに手

          腹痛とミクシィ Vol.28

          潰瘍性大腸炎で入院した約20年前のことを当時ミクシィに書いていました。 退院して実家に帰省したのですが、咳が止まらず帰省を中断して病院へ行っています。  髪を切りに行くといつも感じてしまうことがある。 髪を洗って鏡の前に座ると改めて自分の髪をまじまじと見る。そこでいつもこう感じる。 「まだ髪切らなくてもいいかな?」 髪は最短で1ヶ月に1回、最長でも2ヶ月には1回は切りに行く。だからあんまり伸びてないといえばそうなのだけれども、美容室に行く時は切りたくてたまらないのだ。髪

          腹痛とミクシィ Vol.27

          潰瘍性大腸炎で入院した20年前のことを当時ミクシィに書いていました。 退院して実家に帰省しました。 実家に帰った。 静養といっても咳が出るだけで寝たきりじゃないといけないわけではないので、毎日近くを散歩したり同じ日に入院した爺ちゃんの病院にお見舞いに行ったりした。 爺ちゃんは隣の町の大きい病院、そして偶然にも俺と同じ6Fに入院していた。まさか部屋番号も!と思ったがそんなドラマみたいなことはなかった。爺ちゃんは喉をコッヘルで穴を開けられていたので声は出せない。しかし俺の顔

          腹痛とミクシィ Vol.26

          潰瘍性大腸炎で入院した16年前のことを当時ミクシィに書いていました。 ようやく退院した様子を書いています。 退院は朝した。 朝食を食べ終わると看護士が部屋へ来て薬を2週間分くれた。 もっとくれてもよさそうなもんだが2週間分しか渡せない決まりらしい。 そして ・規則正しい生活をすること ・暴飲暴食はしないこと ・ストレスを溜めないこと と念入りに言われた。 話を聞きながら「ストレスどうやったら溜めないようになるか教えてくれよ。」と思ったがそんなことここでは言えないし答

          選ばれないことの始まり。

           例えば、部活でキャプテンに選ばれたら、第一志望の学校に合格して入学したら、入社して希望の部署に配属されたら、そして宣伝会議賞でグランプリを獲ったら・・・といった、なにかにチャレンジするときに、考えうる最もポジティブな想像をすることは、いったいどれくらいの人がいるのでしょうか。この想像は自分の心の奥深いところで行われるので、他人に言うことはまずありません。というか言ったら絶対引かれることは、さすがにわかっているからです。  私は自転車に乗っている時など一人になった時、この最

          選ばれないことの始まり。

          『私のキャッチコピーの解説です‼️』

          同じ宣伝会議賞のファイナリストである「アークンさん」アークン|noteから私のキャッチコピーの解説をしてほしいと依頼メッセージが届きました。 正直、解説するほど悩んで悩んで生み出したコピーではなかったので戸惑いましたが、自分の考えた跡を残す意味で書こうと思います。アークンさんお誘いありがとうございました。 私が応募した課題は パナソニックの 「キッズドルツ」を通してオーラルケアへの意識を高めるアイデア でした。 募集作品に期待することや訴求したいポイントなどありましたが私

          『私のキャッチコピーの解説です‼️』

          宣伝会議賞のこと②

          贈賞式という場違い 2023年3月10日 贈賞式に参加してきました。知り合いが1人もいない場所へ呼ばれて参加することは初めてのことでしたが、前述のとおり私はメガネ屋なので、気を使わなければならない人もいません。したがって特に緊張することもなく会場入りしました。しかし、受付が始まると途端に緊張し始めます。理由は「場違いなんじゃないか」というものです。好きで応募したキャッチコピーがたまたまファイナリストになっただけで広告屋ではない。私以外の人は全員広告業界の方なのではないのかと

          宣伝会議賞のこと①

          キャチコピーの原体験  はじめまして、私は広島に住む正真正銘のメガネ屋さんです。 しかも社内の広報などには1度も所属したことがなく、入社して20年、ずっと現場というか店頭で働いています。そんな私ですがひょんなことから宣伝会議賞に応募するようになり、この度ファイナリストになりました。 広告業界とは全く関係のない畑で生きている私が、ファイナリストになったことは奇跡としか言いようがありません。これをきっかけに先日贈賞式に参加して感じたことを、これまで宣伝会議賞に参加している理由

          「やってみせ」を待たないで

          やる気と不安と 日々働いていると 「これから〇〇というサービスを推進します。」や「〇〇の向上を目指していきましょう。」という業務連絡を見たり聞いたりすることがあります。誰しもが経験したことがあると思いますし現在進行形の方ばかりだと思います。 この業務連絡を聞いたときにあなたはどう感じていますか? 「よしがんばろう!」という気持ちと「なにをどうしたらいいの?」という不安な気持ちが同居している状態ではありませんか? そして不安な気持ちが大きくなると最初の一歩が踏み出せず「

          「やってみせ」を待たないで

          「やってみせ」の前に

          やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ このことば、一度は聞いた事のある人も多いのではないでしょうか。 これは山本五十六という人の格言でよく人材育成の類で引用されることばです。現代語訳すると 手本を見せてあげて やり方を丁寧に説明して 相手がそれに取り組んだら誉めてあげないと 人は動いてくれない といったところでしょうか。 私は1年くらいずっとこの格言について気になっていることがあり、それについて書きます。それは 「やってみせの質」につい

          「やってみせ」の前に

          腹痛とミクシィ Vol.25

          16年前に潰瘍性大腸炎で入院していた時のことをミクシィにこう記していました。 入院してちょうど1ヶ月を過ぎたころ ついに主治医から退院の予定の話を受けた。 いつでも退院できるわけではなく退院できない曜日があるらしい。 正直うれしい気持ちもあったが、この生活に慣れてしまったので、少し面倒くさい気持ちもあった。なにより体力がかなり落ちていた。 このままでは普段の生活もしんどいと感じた俺は1階から6階の階段を往復して体力回復に励んだ。しかし、久しぶりの運動は思ったよりしんどく

          腹痛とミクシィ Vol.25