いもむしになりたい
あのやわこくてふやふやのいもむしになる。うまれたての、新芽のようなきみどりの。あのいもむしになりたい。こう書くと笑われるかもしれないが、本気です。ほくほくの太陽に照らされて、キャベツのまみどりのやわらかいぶぶんをたべて、にょきりにょきりと移動したい。ただ、それだけでいいような気がするんです。
コンタックがないので有り合わせのプレコールでODをしました。喉が開いて乾いてゲロが詰まってさいあくです。いたいいたいと何十個ものど飴を舐めたので口の中がボロボロになってしまいました。本末転倒です。そんなことばかり繰り返しているような気がします。
小学校の庭にいたはずの、あの記憶の中のいもむしを追い求めて、たくさん画像検索したのですが、出てくるのはどれも硬そうな鎧を纏って毒々しい模様をまぶしたグロテスクな生き物でした。ポンデリングをひらいてふやふやのうぶげをまとわせたような、あの1cmにも満たないきみどりの妖精はどこにもいなくて、悲しくなりました。
もう俗世とかいいから、適合できないのわかったから、宇宙人でもいいから、サイケとかスピリチュアルとか小難しい話も抜きでいいから、ただ自分のことを責めたり誰かのことを恨んだりしたくないだけなんです
そうですね、つかれてるみたいです
理想のいもむしではないけど、久々に懐かしいものをみつけたので貼っておきます
そんなことをうらうらつらつらとならべながら、6畳1間の日当たりの悪いワンルームでくすぶっている毎日です
いつかさなぎになってちょうちょになれる日がくるといいですね、おしまい
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