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伴走支援者への雑な扱いは成長の証

NPOの伴走支援をしていると、雑な扱いをされることがあります。

もちろん相手は雑な扱いをしようと思っているわけではなく、団体が成長して忙しくなり、丁寧に向き合えなくなって、タイミングが合わなくなったり、誤解がとけなくなったり、いろんな状況がかさなって雑にならざるをえなくなっているのです。

私のお仕事は、NPOに伴走支援を通じて、クライアントの団体さんの事業や組織運営、ファンドレイジング等をよくしていくことです。

その関係性は上も下もなく横の関係で、第三者として関わります。

団体さんから第三者への目線、そして第三者から団体さんへの目線は、やさしくもありドライな面があります。特に、一定期間内の成果や変化についてはきちんとみられます。

例えば、ファンドレイジングをよくしていきましょうと始まっても、寄付や助成金がとれなくなったり減ってしまうと、伴走支援が継続されることはありません。

一方で、変化や成果は何かしらあったが、それが伴走支援の影響かどうかなんともいえないケースも多くあります。

こういう場合、伴走支援を続けた方がいいのか、一旦区切りをつけた方がいいのか判断に迷いますが、こういう時にはお互いの関係性を見ていくのがよいです。

伴走支援者が、上下関係を強られているなと感じたり、コメントや提案をとるにたらないものとしてスルーされているなと感じたり、積み重なる心理的負担感が無視できなくなったとしたら、それはよい関係性ではありません。

依頼者である団体さんが無意識のうちに伴走支援者を雑に扱うようになっていることイコール、今感じている成果の伴走支援者の関与度は低いと認識している表れなのです。

心の中ではなんとなく関与度低いよなと感じているけれど、成果が何の影響で出ているのか関連性がわからないので、現状維持ができたらと思っているだけです。そもそも成果との関連性は低いわけですから、伴走支援がなくても一定の成果はでるはずです。なので、心配せずに伴走支援に区切りをつければいいのです。

伴走支援者は、雑な扱いを受けたとしても、それをクライアントの成長の証として、自分のせいとして落ち込むのではなく、前向きに捉えて区切りをつけて、陰で応援する側に立ちましょう。

クライアントの団体さんの成長段階全てを1人の伴走支援者がカバーすることはできません。団体さんの次のステップには別の適した伴走支援者が必要なので、そのことを伝えて理解してもらいましょう。それが双方幸せな関係性につながります。

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