インド麦茶
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インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-③)
(今回のNoteは、前回の投稿、インド『着任の手引き(仕事編)①』とインド『着任の手引き(仕事編)②』続きです。全体で7つある項目の内、⑤~⑦を今回の投稿で説明しています。)
⑤ 人員計画の見直し:「人」こそインド事業最大のリスク
最近は日本も人材の流動性が高くなってきたが、経済が順調に成長している2024年現在のインドでは、企業は優秀な人材を活発に取り合い、労働者がフレキシブルに移動している。
インドに着任したらどうするか 『着任の手引き(仕事編-①)』
インドに着任して何から手を付けて行こうか。
着任前はこのように考えるかもしれない。しかし、インド駐在においてそのような悩みは一旦忘れていい。ほとんどの新着任者にとって、まず初めにやらなければならないことは事業の「止血」である。我々日本人の目線から見て、美しくオペレーションが回っている会社や様々な計画が予定通りに進んでいる事業などは、まずありえないと思っておいたほうがよい。これまでのインド駐在経験の
インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-②
(こちらの記事は、前回の投稿の続きとなります。インドでおなかを守る極意「習慣編」は、こちらの①の投稿をご覧ください)
今回紹介するのは、インドでおなかを守る極意「道具編」である。
日本には素晴らしいグッズが揃っており、か弱い異邦人の我々も文明の利器を使ってインドの環境を制し、おなかを守ることができる。「道具を使った守り」に共通する特性は、もしもの時、その道具はあなただけでなく同行者も守ること
インドでおなかを守る極意と、インド的「下請け文化」の考察-①
インドは、衛生環境の悪さで世界にその名をとどろかせている。
実際にインドに来たことのない人間でさえ、「インドは汚い国である」という認識を持っている。現場を知らない見解や偏見は最も避けるべきものだが、私も実際インドに住んでみた結果、残念ながら日本人の視点から見て「インドは汚い」という感覚は正しいと言わざるを得ない。もちろんデリーやムンバイなどの大都市には、極めて限られた小ぎれいな地域が存在するが、そ
インド民の代表的言い訳とその対応 ③
(以下は、以前投稿したこちらのコラム①、②の続きです。前段の議論はそちらをご覧ください。)
四つ目に紹介するインド民の代表的な言い訳論法は、④因果改謬:Elaborate wrong route course である。
これは、因果関係のないことを、さも原因・理由かのように使って説明を行い、責任や追及を回避する方法であり、前出の三つと比べて、「偽り」の要素を含むという意味で悪意がある論法だ。彼
インド民の代表的言い訳とその対応 ②
(以下は、以前投稿したこちらのコラムの続きです。前段の議論はそちらをご覧ください。)
二つ目に紹介するインド民の代表的な言い訳論法は、相殺消去:Cancel out own fault である。
これは、何か失敗を犯したり約束を守ることができなかったりした時、あなたの側にも落ち度があったことを主張し、自分が悪くなかったかのようにふるまう論法である。つまり、「あなたがこうだったから、私がこうなっ
インド民の代表的言い訳とその対応 ①
インド民はとにかく何かにつけて「言い訳」を唱えてくる。まず、インドに着任してイライラするのはこのインド民のコミュニケーションモードである。これはインド民の自己防衛本能の一種であるが、実際に部下や取引相手として対峙した場合にはなかなか手ごわい。その結果、彼らとの議論が面倒臭くなり、適当にやり過ごし、こちらが相手の主張を飲み込んでしまった場合、インド民は、「やはり俺が正しかった」と本気で思いこむ。よっ
もっとみるインドを見る視座 ③インドとの選択的関係性
(以下は、2023年末に投稿した内容をNoteにまとめたものである。連投という形でXには投稿したが、やはり文章としてまとまっていたほうが読みやすいので、こちらに投稿。)
今回は、インドを見る視座として、次の三つの中から、③インドとの選択的関係性に関する章の投稿である。
① 国ではなく「地域」として捉えるインド
②印僑とインド民
③インドとの選択的関係性
インドは確実にこの先の2020年代に渡っ
インドを見る視座 ②印僑とインド民
(以下は、2023年末に投稿した内容をNoteにまとめたものである。連投という形でXには投稿したが、やはり文章としてまとまっていたほうが読みやすいので、こちらに投稿。)
今回は、インドを見る視座として、次の三つの中から、②印僑とインド民に関する章の投稿である。
① 国ではなく「地域」として捉えるインド
②印僑とインド民
③インドとの選択的関係性
インドを見る視座の二つ目は、実際に接するインドの