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なんだか詩が手につかないので、フリマで物を売り捌き始めた。儲けた小銭をワインに変えて映画鑑賞。だらしない生活をしている。まったくだらしない貧乏人だよわたしは。
こうしていらない物はすべて売るか捨てるかして、自殺に備えておくのはいいなと思った。自殺せずともふわっと死にそうな気がしているので、片付けておくといいよ。

しっかしまあオタクだったんだなー自分。そういう品物がけっこう出てきて、呆れている。精神的な拠り所だったのだろう。確かに、辛かったもんな。糞味噌な状況だった。布団すら癒してはくれなかった。そういう時、清潔で美しい架空の顔を盗んで架空の世界を歩く。自分に都合のいい夢を見る材料として、いろいろ集めたのだろう。他者と分かち合える共通の趣味としても機能してくれたし、現実にも役立ってはいた。気持ち悪がられる原因でもあったが。キモいと蔑まれようとも、わたしにとっては生きる土台だったのだ。
その土台とは違う土台を見つけた。熱意の切っ先が他所を向いたのであって、わたしが夢見がちなキモオタであることは変わりない。なにかを夢中でやっている姿は気持ち悪いもんだ。クールにすかしてられるかよ。

話が逸れた。で、なんだったか。だらしない貧乏人の自殺の話か。いや、これ戻さなくていいわ。次の話は。

もう寝よ。そこにいる読者のあなた、おやすみ。

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