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ワイン飲んではチータラつまみ映画を見てごろごろしている、以外はほぼ寝ている、みたいな生活が続いて、汚部屋と化しつつあったのだが、結局は掃除をしあげてこの生活以前よりも綺麗になった。わたしは自堕落なデブに堕ちきらず、かといって張り切って社会に出てもいかない、腐りも咲きもしない半端者だ!!!! という悲しみが湧いてきた。

そして今は気分よく詩について考えている。

わたしという奴は精神も人格も血のリズムに過ぎず、血が踊れば陽気だし、血が滞れば陰気だし。刻々と変化する身体がそのまま人格みたいな状態なので、一貫性に乏しいのだ。昔はそういう自分を律して、アイデンティティとやらに縛りつけようとしたのだが、無理だったのでやめた。
この身体に生まれてしまったのだから、もういいのさ。揺れ続けるテンポ、ちぐはぐなリズム、だらしないダサいステップで生きるのさ。

ほんっと痛み止めが存在する世界で良かった。薬がなかったら人格とか言ってらんない、叫んでのたうつ肉に過ぎなかったろうから。

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