1121

学生時代にろくに勉強しなかったし、いまも勉強するのは苦手だ。気になることは調べるが、調べると、調べなければいけないことが増えて、調べる。調べると、また調べる。みたいな連鎖にはまってだんだん疲れる。好きなことなら疲れても楽しいが、世界史については虚脱感に襲われてやりきれなくなる。
何故こんな世界と関わって生きているのか。産み落とされ、人に繋がれ、物語を背負わされ、愛と壁、恩と仇、報酬と返済、の歯車に組み込まれる。とっくにロボットは壊れていて、不気味な痙攣をさせるだけの歯車。ひとつひとつの回転は美しくとも、全体を見ればとち狂っている。そういう景色として見える。が、虚しくなって呆けていてもしゃあないだろ。
滅茶苦茶しやがっても、世界がより善い姿を求め続けていることは、信じていい気がする。わたしはロボットを直すには小さすぎるが、隣で回っている歯車を支えることならできるはず。その一回転の美しさを守りたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?