いとちプロジェクト

福島県いわき市鹿島町。医療と地域、「い」と「ち」の担い手たちによるコミュニティデザイン…

いとちプロジェクト

福島県いわき市鹿島町。医療と地域、「い」と「ち」の担い手たちによるコミュニティデザインプロジェクトです。インタビュー記事やイベントレポート、各種お知らせなどを投稿していきます。

マガジン

  • レポート

    いとちプロジェクトやかしま病院で行ったイベントレポートを届けるシリーズ。

  • コラム

    いとちプロジェクトメンバーの「声」を届けるコラムシリーズ。

  • インタビュー

    かしま病院で働くスタッフの「声」を届けるシリーズ。仕事内容や地域医療への思い、やりがいなどを紹介しています。

最近の記事

レポート | 2024年4月2週目のいとち | 皆勤賞の私が見つけた理想の医師像

みなさんこんにちは!4月からいとちプロジェクトで活動しているインターン生の髙橋果歩です。 今回は第3週目のいとちワークで行ったさくらんぼ保育園での実習から、地域(患者)が望む理想の医師像についてを綴っていきたいと思います。 そもそも「いとちワーク」とは、毎週火曜日の14時から行われる、地域医療を学ぶ研修プログラムです。かしま病院では、病院実習のプログラムを「地域」にまで広げています。そのため、いとちワークの時間では、医師ではなく、地域の方々が講師を務めています。 ▼第1

    • レポート | 2024年4月のいとち | 問診ではないインタビューとは?

      最南端とはいえ東北のいわき市。朝はまだちょっと肌寒い日もありますが、日中はすごく穏やかで過ごしやすい天気が続いています。かしま地区の自然も、新緑の緑が徐々に濃い緑へと色が変わって、生命のエネルギーがみなぎって見える、そんな風景が感じられるようになりました。 さてここからは、4月のいとちについてレポートしていきたいと思います。いとちってどんな活動しているの? どんなことが学べるの? と思っていた方、ぜひぜひこのレポートを参考にしてみてください。 この4月ですが、いつものよう

      • レポート | 2024年4月1週目のいとち | 国際学部生からみた地域医療

        はじめまして。大学を休学し、今年の4月からいわきに来た髙橋果歩です。ローカルアクティビストの小松理虔さんの元でインターンをしながら、いとちプロジェクトにも関わることになりました。 いとちプロジェクトは、医療と地域の関係性をつくろうというプロジェクトですが、私はこれまで、「地域医療」と接点をもたない生活をしてきました。それもそのはず、大学は国際学部に進学していますし、小学校から今まで、学校を休んだことはほとんどありません(いつも皆勤賞!)。 また、広島市で生まれ、小学校から

        • 一杯のコーヒーが、病院にあけた風穴。|院内カフェのススメ

          医療と地域の担い手たちによるコミュニティデザインプロジェクト「いとちプロジェクト」では、2023年11月〜12月の毎週金曜日、病院内の喫茶室でフリーコーヒーをふるまうプロジェクト「喫茶いとち」を行いました。 舞台となったのは、「地域医療と全人的医療の実践」を理念に掲げ、人や地域に根ざした医療を提供する「かしま病院」です。11月24日から12月29日の計6回の開催で、かしま病院の職員延べ168名、患者・地域住民延べ68名、総勢236名の方が喫茶いとちに足を運んでくださいました

        レポート | 2024年4月2週目のいとち | 皆勤賞の私が見つけた理想の医師像

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        記事

          コラム|「全人的」の「分人的」な、かかわりしろ

          いとちプロジェクトがどのようなプロジェクトなのかを知るための補助線として、当事者として関わっている私、小松理虔の立場から、ここ最近つらつらと考えていることを言語化しておこうと思う。 このテキストは私が普段考えていることが分厚い下敷きになっているから、初見の人には若干伝わりにくい内容があるかもしれないけれど、全部まとめて振り返ると本が1冊書けてしまうかもしれないので、ここでは一旦棚に上げておき、早速書き始めていくことにしよう。 医と地が連携した育成プログラム いとちプロジ

          コラム|「全人的」の「分人的」な、かかわりしろ

          レポート | 2024年1月と2月のいとち | 学びと体験のかしまへ

          2024年も2月中旬に入りました。寒い日が続いていますが、いとちプロジェクト、今年も日々順調に、そして楽しく活動しています。この2ヶ月を振り返るレポートを掲載しました。しばしお付き合いください。 日々のいとちワーク 毎週火曜日14時より、いとちワークが実施されています。いとちワークは、病院や施設から一歩地域に出て、その地域の風景の中を歩いたり、地域の人たちとおしゃべりしたり、暮らしぶりを想像したりして地域を学ぼうという研修ワークです。講師は、いとちプロジェクトのメンバーが

          レポート | 2024年1月と2月のいとち | 学びと体験のかしまへ

          いとちインタビュー vol.7 | 石川拓磨先生 | 医師としての「自分らしさ」を模索する

          「これからの地域医療は、病を治すことだけでなく、その地域に住む方々の健康問題や地域課題を捉える人間力が必要となります」 こう語るのは、かしま病院の診療部部長を務める中山文枝先生です。人間力を鍛えるためには、病院以外の場所で学んだり自分と向き合ったりする時間も大切だと考えていらっしゃいます。 そのため、かしま病院では、地域医療実習の1コマで「人間力」を鍛えるプログラムを導入し、地域での暮らしに目を向けるまちあるきや、さまざまな立場の人と言葉を交わす対話のワークショップを行

          いとちインタビュー vol.7 | 石川拓磨先生 | 医師としての「自分らしさ」を模索する

          いとちインタビュー vol.6 | 鈴木歩未さん | 食を通じて生活を「つなぐ」

          みなさんこんにちは!いとちプロジェクトの池本次朗です。 医療と地域、「い」と「ち」の担い手によるコミュニティデザインプロジェクト「いとち」では、いわき市鹿島町にある「かしま病院」のスタッフや医師、地元住民やまちづくりのプレーヤーと一緒に、医療と地域のよりよい関係を目指し、さまざまな取り組みを行なっています。 いとちのnoteでは、現場の先生たちへのインタビュー、地域医療・総合診療についてのさまざまな情報、イベントレポートなどを発信していきます。 今回紹介するのは、かしま

          いとちインタビュー vol.6 | 鈴木歩未さん | 食を通じて生活を「つなぐ」

          レポート | いわき地域医療セミナー | 医を学ぶ学生たちを、いとちで支える

          福島県立医科大学といわき市とが連携して行っている「いわき地域医療セミナー」という医学生向けのプログラムがあります。医師を目指す学生が、実際の地域医療の現場を体験的に学ぶもので、震災後の2013年から毎年続けられてきました。じつは、いとちプロジェクトの母体である「かしま病院」が、そのセミナーの受け入れ先になっており、今年も、8月から9月にかけて合計3回、30名近くの医大生を受け入れています。 かしま病院の研修の特徴は、総合診療を、①多職種連携の実践的な動きのなかで学ぶプログラ

          レポート | いわき地域医療セミナー | 医を学ぶ学生たちを、いとちで支える

          コラム|病院の広報スタッフが地元の「よさこいサークル」に3ヶ月通い続けて学んだこと

          「鹿島公民館で活動している、『鹿島おかみさんソーラン隊』というサークルを見つけたんです!! 長岡さんも、今度よかったら一緒に行きませんか?」 ――――いとちプロジェクトで、共に活動しているコミュニティデザイナー見習いの前野有咲さんから声をかけてもらったのは、今年の5月。 普段、かしま病院で広報スタッフとして働く私は、地域活動の経験はそう多くはない。参加するのを少しためらったものの、地域に関わる機会になればと、鹿島おかみさんソーランに加入することを決めた。 そこから、「か

          コラム|病院の広報スタッフが地元の「よさこいサークル」に3ヶ月通い続けて学んだこと

          レポート | 夏のいとちツアー | 現場を生きる人の生き様から「喰らう」もの

          みなさんこんにちは。いとちプロジェクトメンバーで地域活動家の小松理虔です。9月。上半期の最後の月ということで、今年の前半をいろいろ振り返るわけですけれども、今年は特に夏の時期はツアーばかりやっていたなあ、ガイドばかりしていたなあと思い返します。 いとち関係のツアーだけでなく、福島県浜通り地区で開催された「常磐線舞台芸術祭」のプログラムでもツアーを行ったり、いとちプロジェクトの「地域医療実習ワーク」で毎週のように鹿島地区を歩いたり。長いのも、短いのいも、地元で旅を続けた半年で

          レポート | 夏のいとちツアー | 現場を生きる人の生き様から「喰らう」もの

          コラム|人も地域も、おもしろがってみる時間

          医療関係者でも病院スタッフでもないのに、この「いとちプロジェクト」に関わることになり、週に1度、医学や薬学を学ぶ学生たちと地域を歩いたり写真を撮ったりという活動を始めて、もう4ヶ月くらいになっただろうか。 ツアーと呼ぶほどのものでもなく、医学実習と呼ぶほど専門的な知識が学べるわけでもない。参加していて「なんだろう、この謎の時間は……」といつも思うのだけれど、なんだか毎回楽しい時間を過ごしている。 ぼくたちが歩く場所はだいたい決まっている。いわき市鹿島町の久保という地域だ。

          コラム|人も地域も、おもしろがってみる時間

          レポート | いとちツアーvol.1 | 病気を治すだけが医療じゃない。医療と地域を学ぶ地域医療実習とは?

          地域医療を学ぶために、1泊2日の「いとちツアー」で福島県いわき市に訪れた杏林大学のみなさん。今回参加したのは先生、医学生、看護学生の計7名です。自分のルーツがあるわけでなく、足を運んだのも今回が初めてという土地で地域医療について学ぶことは本当に可能なのか・・・。 常磐線に乗っていわきにやってきたみなさんをみた時に、ちょっとした不安が頭の中によぎっていました。しかし、ツアー終了後、ある学生の言葉を聞いて私の不安は杞憂だったことがわかりました。 「今回のツアーだけでは、正直

          レポート | いとちツアーvol.1 | 病気を治すだけが医療じゃない。医療と地域を学ぶ地域医療実習とは?

          いとちインタビューvol.5 | 三島優子さん | ケアがつなぐ地域と先人の思い

          「最期まで住み慣れた家で暮らしたい」 こうした地域の人たちのニーズに応え、さまざまなアプローチで暮らしを支えているのが訪問看護師のみなさんです。 かしま病院で訪問看護師として働く三島優子さんは、病院看護師、修学旅行に同行する添乗看護師など、これまでの多様な経験をいかして、いわきの訪問看護の現場を支え続ける一人。 「いわきで働くようになってからは、これまでの歩みや先人たちの思いを意識するようにもなりました」と語る三島さん。 都内をはじめ、全国各地で看護を行なってきた三

          いとちインタビューvol.5 | 三島優子さん | ケアがつなぐ地域と先人の思い

          レポート | いとちかいぎvol.3 | 多様な選択肢を地域につくっていくには?

          みなさんは、「訪問診療」について知ってますか? 訪問診療とは、病院へ通院することが難しい患者さんの自宅に、医師が定期的に訪問して診療を行うサービスのことをいいます。高齢者のケアに活用されることが一般的です。 医療や福祉の専門でない人たちや、病院に普段行く機会が少ない私のような20代は、言葉は知っていても、具体的にどんなものなのかを知らない人がほとんどなのではないかと思います。 「私たちの健康を支える『選択』のひとつである訪問診療は、介護や老後について考え始めるタイミング

          レポート | いとちかいぎvol.3 | 多様な選択肢を地域につくっていくには?

          いとちインタビューvol.4 | 吉田温子さん | 「人」としてできることを

          みなさんこんにちは! いとちの前野有咲です。 医療と地域、「い」と「ち」の担い手によるコミュニティデザインプロジェクト「いとち」では、いわき市鹿島町にある「かしま病院」のスタッフや医師、地元住民やまちづくりのプレーヤーと一緒に、医療と地域のよりよい関係を目指し、さまざまな取り組みを行なっています。 いとちのnoteでは、現場の先生たちへのインタビュー、地域医療・総合診療についてのさまざまな情報、イベントレポートなどを発信していきます。 今回紹介するのは、かしま病院

          いとちインタビューvol.4 | 吉田温子さん | 「人」としてできることを