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大学と起業家をやめた話


今私が何をしているのか、気にしてる人もまあ少しはいるだろうので、
あとずっとなんとなく黙っているのも気持ち悪いので、区切りとして書きました。春だしね。


大学をやめた話

大学で学びたいこと、やりたいことが特になかった。
一方で、それより今やりたいことがあった。

その状態のまま、わざわざ休学して学籍を置いている必要もなかった。

一応もう1年休学届け出すか〜と思ってはいたけど、「一応」ってなんだ?
卒業する気もしてないし、「いつでも大学に戻れる」保険をかけているようでなんだか嫌。

大学外でずっと活動をしてきて、「学歴をきっかけに興味を持ってもらえるのは嬉しいしありがたい。でも、学歴しかぶら下がれるものがない人間にはなりたくない」そう思ってきた。
色々経験を積んで、(まだ世界の少ししか知らないし甘いかもしれないけど)学歴にぶら下がらなくても、自分は満足に生きていける、とそろそろ確信できた。
だから、そんな保険は必要ない。

これは多くの決断に言えることだけど、結局その決断をして後悔するかしないかは、決断自体ではなくその後の自分の行動で決まると思っています。
「やっぱり学歴は必要だった」なんて一ミリも頭に浮かばないくらい、努力して実力で勝負すればいいだけ。幸せに生きていけばいいだけ。

だから私は大学を中退しました。


東京大学に入れてよかった。アカデミックな学びは全然できなかったけど、入っていなかったら確実に今の自分はないので。
受験を支えてくれた全ての人、入学してから授業に行けなくても助けてくれた友人、初めて休学するときも退学を決めたときも快く送り出してくれた先生、皆に感謝してます。


起業家でいることをやめた話

自分がおこした会社では2つ事業をやっていて、メイン事業を止めてもう1つの事業は手元に残っているので、会社はまだあります。正確に伝えると。

事業を止めた理由は色々考えたことがありすぎて、ここに全ては書けないし、書くつもりもないけれど。

個人的に起業家は大きく分けて2パターンいると思っていて
・とにかく成功してめっちゃビッグな起業家になってやる野心家系(何になるか)
・とにかく自分のやりたいこと、つくりたい世界を実現したい系(何をするか)
で、自分は前者ではさらっさらなくて、後者のつもりだったんですね。すごい起業家になりたいと思ったことは1ミリもなくて、やりたいことがあったから手段として起業した。
そもそもわたしは、今までの人生において「これになりたい」と思ったことって一度もなくて、すべての決断は「これがしたい」に基づいてます。

だけど、「これがしたい」気持ちが揺らいでしまった。
「あれ、これって本当に自分の人生かけれるくらいやりたいことなんだっけ」
ということに気づいてしまいました。

本当に全てをかけてやりたいことだったら、壁がたくさん立ちはだかっても乗り越えていけるはずなんです。というか、「これがしたい」で成功する起業家はそうだと思っています。
でも私は実際心にも体にも支障をきたしていて、年末〜1月はいろんな病院にもお世話になって本当にしんどかった。何十枚、何百枚目かの壁を前に、心が折れてしまった。
そんな自分に気づけたことと、その自分の感情を認めてあげられたことは本当によかったと思っています。

なので私は「起業家」のステージを降りました。
人生で初めての挫折だったり、関わった人に申し訳ないと思うこともあるので、降りる決断をするはとても辛かったですが。
これから社会で働くにあたって、すごく重要な経験となりました。起業して本当によかったです。


中途で旅行ベンチャーに入社した話

同世代のみんなみたいに新卒の就活は全くしたことがないけど、大学中退して中途で就活して、また特殊なキャリアが一つ増えてしまった、、、、と思っていますが、それも私。笑
Webテスト生まれて初めて受けたけど、「まあいけるでしょ」って思ってたら普通に難しくて超焦りました。就職面接も生まれて初めて受けました。


宿泊予約サービスReluxの会社(株式会社Loco Partners)で、2月からコンテンツマーケをやっています。
社員です。入社して1ヶ月ちょいながらも、裁量持って挑戦できる環境でとても楽しいです。感謝。

「また起業しないの?」みたいに聞かれることは多いですが、上にも書いた通りもともと起業家になりたかったわけじゃないので。
で、ちゃんとした「組織」で働いたことないなあ、大勢で遠くを目指したことないなあと思ったので、就職しようと自然に考えてました。
果たしてそれが自分に合うのかわからないな、と不安には思いつつも。その選択肢を知らないでいる方が恐怖なので。

楽しそうな会社が分野問わずいくつかあって、Loco含め4社くらいで迷いました。ちなみに(全部ベンチャーだけど)八百屋さん、お花屋さん、お菓子屋さんです。笑
自分が「面白い!やりたい!」と思える仕事が裁量持ってできそうか、というのを基準に仕事探したらそうなった。インターンとかじゃなくて社員で入れるとこだけ行きました。あと、to Cのサービスが好きなんですねきっと。

Locoは一番最後に受けたんですけど、初めて話を聞きに行った瞬間から、「あー絶対ここで働きたいな」と思ったので、面接とか課題とか頑張りました。

そもそも起業するとき、一番最初に作ろうとしてたのは、旅行系のサービスだったんです。「めんどくさくなく、楽しく楽に旅行予約できる」サービスを作ろうとしていました。マネタイズ取れなそう、かつ複雑だったので諦めて、食品ECに切り替えたわけです。
で、なぜ旅行系のサービスを作りたかったかと言うと、その前職のKOSで旅行メディアをやっていて(「旅行好き」と言う理由だけで参画させてもらってた)、その中で「もっとこうしたい」みたいな、解決したい課題とそのソリューションが自然に思い浮かんでいたから。そして旅行がとても好き。

ということは、もともと自分、「旅行系サービス作りたい」「もっと旅行体験を良くしたい」みたいなことがやりたいことだったじゃん。という超〜大事なことを、今更思い出せました。

あと、話す人みんな自分の仕事に誇りを持っている感じがすごく素敵だなと思って。この人たちと働きたいな、と初対面ながらはっきり思えた。

結果、やりたい仕事を楽しくできているし、今まで1人だったのに色々な人に出会えたし、もっとやりたいこともあって、今私はとても幸せです。


これからも

「あの時こうすればよかった」じゃなくて、「あの時こっち選んでよかった」とずっと思い続けられるような人生を。
自分の人生、すべて自分の責任。
私は、自分の幸せな人生を。自分でしっかり切り開いていこうと思います。

とはいえ人間1人では生きていけないので、今まで仲良くしてくれていた(数少ないけどとても大切な)友人たち、これからもよろしくたのみます。
いつも応援してくれてた人たち、私が表に出ることはもうほぼないと思うけど、陰から応援していてくれたら嬉しいです。
なかなか話せていない家族とも、また3人で平和に話したいなと思っています。
いつも一番近くにいてくれる彼氏、いてくれるだけだけど、それに支えられてきたのでこれからもよろしくお願いします。

私の決断というただそれだけの話を、最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。


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