見出し画像

【比較レビュー】HHKB Studio を買ってみた!

はじめに

どうも、ナジサンです。
ついに念願のHHKB Studioを買ってしまいました!

僕はもともとHHKB Professional Hybrid type-S を愛用しているので、今回はこの2つのキーボードを比較して、HHKB Studioの良いところと残念なところを僕なりにまとめていきたいと思う。

ナジサン / 生活の育成ゲーム とは?

ガジェットやインテリアが好きな20代サラリーマン。そして新米パパ。
生活を豊かにするアイテムについて、比較検討の備忘録や使いこなすためのコツを発信しています。

YoutubeやInstagramもやってます。
良かったらスキ・フォローしてね!


HHKB とは

概要

そもそも、HHKBってなんぞや?って話。
HHKBは株式会社PFUが製造している高級キーボードで、僕の仕事道具。
以下のような特徴があるよ。

ミニマルなデザイン

コンパクトかつ洗練されたデザインで、ミニマリストやエンジニア界隈に人気があるね。
いわゆるフルサイズのキーボードと比べて圧倒的小さくてスタイリッシュ。
なので、限られたデスクのスペースを有効活用したい人にオススメ。

独特な配列

一般的なキーボードと比べるとキーの数が少ないよね?
HHKBはF1~F12キーを省いていたり、ControlキーをAキーの左隣に配置していたりと、かなり特殊な配列が特徴。

「不便!」って思うかもしれないけど、実はこの配列がすごく良くてさ、
省いてるキーはFnキーを駆使することで使うことができるし
ControlキーがAキーの隣にあることでショートカットキーを押すときにホームポジションから指を移動させる必要がないので、ブラインドタッチを前提としてキーボード操作をする人にとってすごく使いやすいのよ。

東プレ軸を採用

スイッチも特殊なものを使ってる。
東プレ株式会社が製造する「静電容量無接点」方式のキースイッチを使ってて、簡単に言うと耐久性がバチクソ高い。

それだけじゃなくて、キーを押下した時の打鍵感や打鍵音がもの凄く良くて、純粋にタイピングが楽しすぎる。
単純に文字を書くだけならボールペンでもシャーペンでもなんでも良いけど、やっぱり良い万年筆っていうのは書き心地もいいし、文字を書くのが純粋に楽しくなるじゃない。
あれと同じだね。(万年筆使ったことないけど。)

モノとしての完成度

僕がガジェットを買うときに大事にしてる、「モノとしての完成度」も高い。
流石に高級キーボードだけあって質感もいいし、前述の仕組みから耐久性も高い。
キーマップを自由に変更できる専用ソフトウェアの完成度も高いし、とにかく安心して使うことができる。
本当にいい製品なんだよね。

従来のモデルとの違い

そんなHHKBのシリーズに新しく追加されたHHKB Studio。
従来のモデルであるHHKB Professional Hybrid type-S と一体何が違うのか?
そんな強みがあるのか?というところを語っていくね。

上位モデルでも後継機種でもない

まず大事なのが、上位モデルでもなければ、後継機種でもないんだよね。
例えるなら、iPhone15ProMAXとiPadPro12.9インチみたいな関係性で、それぞれ違うシリーズの最上位モデルって感じ。

だから設計思想も結構違うし、強みも変わってくる。

メカニカルスイッチが採用された

じゃあ何が変わったの?って話で、
一つ目はキースイッチが変更になってる。

今までは東プレ軸だったんだけど、今回はメカニカルスイッチが採用されてて、専用設計されたリニア軸が使われてるらしい。

僕が今までどうしてHHKBを使っていたかというと、この東プレ軸の押し心地と音が好きだから、っていうのが大きな理由なんだよね。
文字で表すと「スコスコ」って感じの打鍵音で、この高級感のある音が好きで使っているファンはすごく多いし、
最初力を加えたときに若干抵抗があって、それを超えるとそこまで沈み込むアーリータクタイルという打鍵感が直感的で使いやすかったんだけど、
それを一新してきた形になる。

これはいい点も悪い点もあって、打鍵音は全くの別物なんだけど、これはこれでかなりいいな、という出来に仕上がってる。
文字で表すと「タクタク」という感じで、東プレ軸よりも重心の低い落ち着いた音が特徴的。
静音性は東プレ軸よりも高くて、正直かなり好きだなと思った。

打鍵感も全くの別物で、リニア軸なので押すときに全く抵抗がなくて、スッと一番下まで沈み込む。
そもそものキー荷重は55gと重めだからある程度の力は必要なんだけど、アーリータクタイルの抵抗感がなくなるだけで感覚としてはかなり変わるね。

使い始めはこの差に戸惑うだろうし、どっちがいいかは本当に好み次第だと思う。
僕としても、どっちがいいかは決めきれないというのが正直なところ。
特徴が違うだけで、レベルは同じくらいなんじゃないかな。

東プレ軸が好きな人の中にはメカニカル軸に否定的な人もいるんだけど、いい面もあって、
キースイッチを基板から自由に取り外すことのできるホットスワップ機能に対応していて、
自分の好きなスイッチに交換できるし、もしスイッチが故障した時でも簡単に修理ができる。

だから、押し心地や打鍵音が好きになれない場合は好きなキーに交換できるというカスタマイズ性があるし、
故障した時は壊れたキーを交換して仕舞えば半永久的に使えるワケだから、実質的には東プレ軸以上の耐久性と言えるよね。

僕の場合は比較的静かなキーが好きだから、
チェリーMXのピンク軸や、Durockのサイレントタクタイル軸、他にもGateronの茶軸を気分によって付け替えて楽しんでる。
従来のHHKBにはカスタマイズ性が皆無だったから、この運用は本当に楽しいね。

4つのプロファイルを設定できる

2つ目に、複数のキーマップ設定を保存して、自由に切り替えられるようになった。
今までもキーマップの変更はできたし、以前動画でおすすめのキーマップ設定を紹介してたりしたんだけど、1パターンしか設定できないのが絶妙に不便だったんだよね。
HHKB Studioは4パターン登録できるから、例えばWindowsとMacでキー配置を使い分けたり、アプリごとにショートカットを割り当てたりと、色々と小回りの聞く使い方ができるね。

例えばブラウザの進む・戻る操作なんかはWindowsとMacでショートカットが違うので、接続するパソコンによってプロファイルを切り替えることで、
それぞれ違うショートカットを設定しながらも、自分が操作するキーはいつも同じという使い方ができるようになるね。

マウス機能が追加された

3つ目に、マウス機能が追加されました。

ポインティングスティックと左クリック、右クリック、そしてホイールボタン(Fn2)が追加されていて、これらを使うことでマウスと同等の操作ができるというワケ。

こんな感じで親指をボタンに、ポインティングスティックに中指を置いて、操作する。
ボタンの方はロープロファイルのGateronの茶軸が入ってるみたいだね。

実際使ってみると、ちゃんとマウスと同等の操作ができた。
Lenovoのノートパソコンを使ったことがある人なら自然に操作できるだろうね。

ホイールボタンを押しながらポインティングスティックを操作すると上下左右にスクロールができんだけど、
普通のマウスだと縦方向にしかスクロールができないのに対してこれは左右にもスクロールができるから、エクセル操作に便利だね。

さらに、このボタンと任意のキーの組み合わせ操作に好きなショートカットキーを割り振ることができるから、
例えばマウス操作をしながら、Fn2+Gキーでブラウザの戻る操作。Fn2+Hキーで進む操作、とか。
Fn2+YキーでMission Controlを呼び出すとか。
この辺のキーをうまく活用して基本的な操作を簡単に呼び出すことができる。

一方で、繊細な操作は無理そう。
ポインティングスティックの操作は相当熟練しないと、ポインターの動きが安定しないから、これでフォトショの作業をするのとかは少し厳しいかもね。
でもね、これで液タブと同様の操作ができるなんて、開発者は多分思っていなくて、
マウスを横に置けない、スペースの限られた環境とか、精度の高いマウス操作が求められないシーンとか、
そう言うところで活躍するよ、っていう機能なんだろうね。

ジェスチャパッドが追加された

同様に新しい機能として、4つのジェスチャパッドが追加されてる。

左右の側面に一つずつと、下側に二つ。
それぞれに好きな機能を割り振ることができて、
ページのスクロールとか、音量とか、クリエイティブソフトのパラメータとか、そういう物を割り当てて、直感的に操作することができるって言う機能で、
PFU側の想定してる使い方としては、左手デバイスみたいな使い方をしろってことなんだろうね。

実際使ってみた感想としては、便利は便利なんだけど、触覚フィードバックがないので少し直感性に欠けるかなという感じ。

例えば以前レビューしたEPOMAKERのTH80 Proには同じような用途を想定したノブがあるんだけど、これはしっかりクリック感があるから、値がいくつ変わったのかが直感的にわかるし、
もっとわかりやすい例えだと、マウスホイールもクリック感があるよね。

どのくらいボリュームが上がったのか、っていうのが触覚でわからないっていうのは、直感的な操作が売りの左手デバイスとしては結構致命的な弱点だと思う。

まとめ

こんな感じで色んな新機能がついてるんだけど、全部が全部「良い」というわけでも無くて、一長一短という感じだった。
やっぱり上位互換でも後継機種でもなくて、違うシリーズって感じみたいだね。

で、僕がどう感じてるか?って話なんだけど、
メカニカルキーの採用と、ホットスワップ機能は良いなと思ってる。
マウス機能は普通で、ジェスチャパッドは僕は使わないかな。

HHKB Studioを持っているからと言って、Professional Hybrid type-Sを処分するようなことは多分無くて、しばらくは両方所有して使い分けると思う。

モノとしての完成度はProfessional Hybrid type-Sの方が高くて、信頼性も高いんだけど、やっぱりカスタマイズ性が一切無いことに退屈さも感じていて、HHKB Studioはそこの楽しさを補完してくれる存在になると思う。

キーボードのカスタマイズは今まで、他のメカニカルキーボードに色んなキースイッチを付け替えて楽しんでたんだけど、やっぱり他のキーボードだと配列に不満があって。
HHKBの配列でもって、色んなキースイッチに付け替えて楽しめるっていうのは僕としては理想的。
だから、そういう楽しさを追求したいときに使うキーボードとして、これからも愛用していこうと思う。

最後に

おわりです。最後まで読んでくれてありがとう!
またみてね。

この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?