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こうして、街も、時も、日々、刻々、住人を替えてゆく。

京葉線の走る街に引っ越して、あまり間もない頃、ぼくらが住むエリアと線路を挟んだ反対側のエリアに、出来たばかりのブルワリーを見つけた。

ポートランドの厳つい職人が指導する製造タンク室を、ガラス越しに眺めながらクラフトビールのほとんどの種類が楽しめた。

料理のメニューは少なかったが、週末には投げ銭方式のジャズ・ライブもあった。

そこは、大手ゼネコンが高層マンション群を開発しているエリアで、高層一本と低層棟がすでに建っていた。

昨日、金曜日。

「ブルワリーで一杯やってから、買い物に廻ろうか」と家人。
BS放送で以前観たビールに関するあれこれ番組の再放送を見ていたから。

ブルワリーは、同じエリアの別の場所に発展的に移転していた。

クラフトビールのメニューは大幅に減っていて、飲食スペースはフードコート化していた。

とても飲みやすく、飲み口のほとんど変わらない二種のビールと、スパイシー・シュリンプをシェアして、四年ぶりの時間旅行は終了した。

街は変わり、ひとは替わってゆく。

ご馳走様でした。


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