かんじい

駆け出しはレコードレーベル。まだCDではなく塩化ビニールから音が出ていた。 レーベルが…

かんじい

駆け出しはレコードレーベル。まだCDではなく塩化ビニールから音が出ていた。 レーベルが潰れて出版社に拾われる。「アリス」の解散コンサート写真集が最初の仕事。 その後SPの仕事を飽きもせず。でも、毎日好きな本を読んで、美味い酒を飲むのが今の仕事。

最近の記事

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茹で過ぎ蕎麦は越前蕎麦とサラダ蕎麦。

    • もうすぐ、エゴノキも行ってしまう。

      市立図書館分室は、原っぱと花をつける樹々に囲まれている。 桜は、今年も見事に咲いて、散って、今はエゴノキが小さな花をたくさん咲かせている。 雨混じりの風が枝葉を揺さぶった翌朝。 どこかのお家の年少さんが、 その小さな手のひらいっぱい、拾い集めた花びらを、 えいっ!と勢いよくばら撒いたみたいに、 散りばめられていたエゴノキの花びら。 そうか、もうすぐ、きみたちもゆくんだったね。 ぼくは、借りたばかりの本を抱え、一輪も踏まないように、 ゆっくり、ゆっくり、すり抜

      • 芋焼酎とクラプトン。

        ずいぶん昔のクラプトン。 ロサンゼルス・ライブのDVDが出てきた。 それじゃぁ、バーボンソーダでもと思ったが、 五島、福江島の芋焼酎にした。 ずいぶん、昔だから、 このひとは、How much I love you と歌うけれど、 「愛」とか、 「愛してる」とか、 が、どうも、なんだか、 どんどん無力になっていくようで... ガ、ガ、ガッ、 我、我、我って、 だから、このごろは、そっとささやく、 ...愛しい。

        • 窓越しの隣町、きっとダブリンの夕暮れ。

        茹で過ぎ蕎麦は越前蕎麦とサラダ蕎麦。

          こうして、街も、時も、日々、刻々、住人を替えてゆく。

          京葉線の走る街に引っ越して、あまり間もない頃、ぼくらが住むエリアと線路を挟んだ反対側のエリアに、出来たばかりのブルワリーを見つけた。 ポートランドの厳つい職人が指導する製造タンク室を、ガラス越しに眺めながらクラフトビールのほとんどの種類が楽しめた。 料理のメニューは少なかったが、週末には投げ銭方式のジャズ・ライブもあった。 そこは、大手ゼネコンが高層マンション群を開発しているエリアで、高層一本と低層棟がすでに建っていた。 昨日、金曜日。 「ブルワリーで一杯やってから

          こうして、街も、時も、日々、刻々、住人を替えてゆく。

          昨日の体調整備ランチ。

          体が重い!と感じるたら、ニ、三日こういう昼ご飯になる。 玄米ご飯をリゾット化する。 一昨日は、ホワイトソースの玄米リゾット。 昨日は、昆布出汁の玄米リゾット(おじやではない!) 柔らかいリゾットを、なおも良く咀嚼して、なるべく時間をかけて食す。 炭水化物が即体重増につながるぼくの場合、 これで今朝は600g減。 なによりうまいのがいい。 ご馳走さまでした。

          昨日の体調整備ランチ。

          冷凍庫整理定食。

          冷凍庫整理定食。

          最後は地下でハイボール。

          葉山在の友だち、早稲田在の宮大工の次女、そして家人の四人で午後の酒。 昼酒の言い訳は、かねてよりの「盛岡・仙台うまい酒&肴&その他全制覇旅」の具体的戦術ブレスト。 「老後は、あれもしたい!これもやりたい!と思っていたけど、考えてみたら、ぼくらもう老後じゃなくて老中(ろうちゅう)もいいところじゃない!」と葉山在。 それから、ぼくらは「老中御一行」と勝手に名乗りを挙げて、あっちこっちに出没、昨年は、長崎・五島列島遠征を達成した。 軽井沢「川上庵」グループの新店、銀座「蔵部」

          最後は地下でハイボール。

          おにぎりが食べたい!って急に思い立った。

          おにぎりが食べたい!って急に思い立った。

          降ったり、止んでみたり、そんな午後のラーメン。

          目に付いたもの、POM、POM、放り込んでインスタントラーメン頬張ってる。 もやし食んで、こんな歌浮かべて、もう雨は行ってしまったし、 もうすぐ、帰ってくる人もいる。 味噌味の袋ラーメン、ご馳走様でした。

          降ったり、止んでみたり、そんな午後のラーメン。

          きのこソテーの上にハンバーグ、はちみつ漬けレモン、大根おろし。輪切りのレモンは、ほろ苦い皮がアクセント。

          きのこソテーの上にハンバーグ、はちみつ漬けレモン、大根おろし。輪切りのレモンは、ほろ苦い皮がアクセント。

          夜と朝のあわいに払暁を刷く。

          夜と朝のあわいに払暁を刷く。

          花びら織り込む晩春の仕舞い。

          花びら織り込む晩春の仕舞い。

          スープも、味噌汁も、いのちの素だ。残りものの野菜を刻んでブイヨンでストックに。ありがたい。

          スープも、味噌汁も、いのちの素だ。残りものの野菜を刻んでブイヨンでストックに。ありがたい。

          原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青い野を歩く』、そんな風に読めたらいいだろうなぁ...

          今のところ、そんなことは夢のまた夢。精進あるのみ! 翻訳者の岩本正恵さんは、表題の「Walk the Blue Fields」についてこう書かれている。 夕闇が迫る風景を「青」と表現することで、静けさや寂しさ、自然との一体感、非日常的な予感まで伝えています。青い野を横切る一頭の子羊というなにげない光景は、静かな救いをもたらします。 なるほど、シンプルに「青」か、永遠とつながる夕暮れの青か。 八つの短編で構成される本作は、たった14ページの「別れの贈り物」からは

          原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青い野を歩く』、そんな風に読めたらいいだろうなぁ...

          最も危険な国のラム・ソーダが花冷えの夜とぼくらをゆっくり溶かしていった。

          三十年来の友だち。 彼女とは、昨年、長崎の五島列島を旅した。 もともと、家人の仕事仲間。毎晩のように飲み歩いた酒友(磯自慢ではありません)。 家人の誕生祝に一献と、ぼくらのホームグラウンド「月島」で待ち合わせ。 まずはお鮨と日本酒の冷や、芋焼酎のソーダ割り。 握りが食べたくて通うお鮨屋さんの握りで〆て、さて、どこに行こう。 塩ビレコードから流れてくる心地よい音楽、美味くておもしろいラム、バーテンダーの立ち居姿。それらが、みんな気にいっている、徒歩3分のバーへ。 マカ

          最も危険な国のラム・ソーダが花冷えの夜とぼくらをゆっくり溶かしていった。