かみぽこぽこ(上久保誠人)

通称かみぽこちゃん。立命館大学政策科学部教授。愛媛県立大洲高等学校、早稲田大学第一文学…

かみぽこぽこ(上久保誠人)

通称かみぽこちゃん。立命館大学政策科学部教授。愛媛県立大洲高等学校、早稲田大学第一文学部卒業。伊藤忠商事(株)を経て、2008年、英国University of Warwickで博士号(政治学・国際学)取得。2016年より現職。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

マガジン

  • Critical Analytics

    I critically analyze various events in international relations and domestic politics using various frameworks such as rational human behavior and the history, culture, structure, and customs behind them.

  • 大学教育

    上久保の大学教育の実践や、考えることを書いていきます。

  • 上久保ゼミのクリティカルアナリティクス

    上久保ゼミで行っている「クリティカル・アナリティクス」という独特のディベート・トレーニング。それは、1対全員で討論することです。1は立論者、その他全員とは討論者です。

  • 現代日本政治・社会

    現代日本政治についての論考です。

  • 反転授業 比較制度(2024年度)

    授業は予習として「動画」、教室では「質疑応答ライブ」。復習中心主義の日本の教育方法を「反転」させた「反転授業」を行います。 授業概要: この授業の目的は、さまざまな政治・社会制度の体系的な比較を通じて、世界の国家・地域の「共通性」「多様性」を理論的に理解する視座を獲得することである。同時に、各国・地域との比較の中に1つの国・地域を位置づけて、その「特殊性」を理解することも目指す。

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医師・看護師はもう限界!デルタ株で高まる「自衛隊野戦病院」の必要性

私は、本連載で以前(連載275回)から、野戦病院を新型コロナ対策の「切り札」として提案してきた。デルタ株が猛威を振るっている今になって、野戦病院が現実的なコロナ対策案として浮上している。

    • A Political Scientist Boldly Proposes a "Shin Opposition Coalition" that Can Beat the LDP! What are the "Three Arrows" of Policy and the Unexpected Leader?

      Masato Kamikubo’s Critical Analytics No. 348   Abstract The Liberal Democratic Party's support has declined significantly, but the opposition parties have not fared well either. Kenta Izum

      • 上久保ゼミのクリティカルアナリティクス:日本で政権交代は起きたほうがいいのか?(2024年5月2日3回生ゼミ)

        学生の議論 上久保のコメント 政権交代を求めているのは実は60代以上だという世論調査がある。若者の間では自民党と野党の支持率は僅差であり、若くなるほど自民党支持が高い。だが、早期に行われるかもしれない次期衆院選で、政権交代の可能性はある。  自民党の問題は、選挙で議席を減らしたとしても、政権を失うことはないだろうと軽く考えていることだ。ゆえに緊張感を亡くし、汚職などさまざまな問題が起こることになる。一方、野党に対する不信感も根強い。特に、日本を取り巻く安全保障環境が悪化する

        • 反転授業動画公開(3):比較制度第3週「政党制」

          反転授業の予習としての動画を公開します。比較制度の第3週「政党制」です。 動画の概要 1.政党 2.政党制 3.政党組織

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        記事

          (The Japan Times)Pact with JCP a double-edged sword for the CDP

          The Japan Timesに私のコメントが掲載されました。 エリック・ジョンストン記者の取材に対する私のコメント(全文)は以下の通りです。 1.一部のメディアは、次の選挙で政権交代が実現し、立憲民主党(以下、立民)が与党(または与党のひとつ)になる可能性があると報じている。また、いくつかのメディアの世論調査では、政権交代に対する国民の支持は強いとされているが、岸田氏が数ヶ月以内に選挙を招集した場合、立民が過半数の議席を獲得する現実的な可能性が今、あると思うか? 立民

          (The Japan Times)Pact with JCP a double-edged sword for the CDP

          産経新聞「首長選の黒星続きで難局の維新 奈良メガソーラーは「唐突」と反発され…伸び悩む支持」

          産経新聞にコメントをしました。 立命館大の上久保誠人(かみくぼ・まさと)教授(政治学)は維新の現状について「自民など他政党との明確な違いを打ち出せず、既存政党の一つになっている」と指摘。維新が得意とした無党派層の取り込みができずに首長選での敗北につながっているとし、「党本部が今後の日本のグランドデザインを描き、中央集権打破や地方自治改革といったビジョンを示すことが重要だ」と述べた。

          産経新聞「首長選の黒星続きで難局の維新 奈良メガソーラーは「唐突」と反発され…伸び悩む支持」

          若手から出なかった「自民党をぶっ潰す」の声。政権与党が衆院補選2選挙区で候補者すら立てられなかった裏事情。

          4月28日に行われた衆院3補選で、2つの不戦敗を含む3戦全敗を喫した自民党。唯一候補者を立てた「自民王国」である島根1区でも惨敗と言っていい結果に終わりましたが、何が政権与党このような惨状を招いたのでしょうか。政治学者で立命館大学政策科学部教授の上久保誠人さんは今回、その理由を詳細に解説。さらに補選すべてで勝ちを収めた立憲民主党が、政権を奪取するため打ち出すべき2つの政策等を考察しています。

          若手から出なかった「自民党をぶっ潰す」の声。政権与党が衆院補選2選挙区で候補者すら立てられなかった裏事情。

          反転授業動画公開(2):比較制度第2週「議会制度」

          反転授業の予習としての動画を公開します。比較制度の第2週「議会制度」です。 動画の概要 1.議会 2.「二院制」と「一院制」 3.議会制度

          反転授業動画公開(2):比較制度第2週「議会制度」

          上久保の言葉(2)「なぜ最初にゼミ長を決めないか」

          3回生ゼミ・第2週(4月18日え、2限)の冒頭の言葉です。 上久保ゼミでは、4月に新入生が入ってすぐに、その代のゼミ長を決めません。他のほとんどのゼミでは、第1週にゼミ長を決めて運営を始めると思いますが、うちはそれはしません。 最初にゼミ長というリーダーを決めてしまうと、もうその他の全員が、リーダーの言うことに何も考えずに従ってしまうことになります。全員が、思考停止に陥るのです。そういう癖が組織全体についてしまう。 一方、自ら手を挙げてゼミ長になった人物も、ほんとはどん

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          上久保の言葉「すべての研究はつながっている」

          3回生ゼミ第一回(2024年4月4日)の言葉。今回は3回生の研究計画と春休み中に取り組んだことの発表会です。上久保ゼミでは新人第一回でいきなり研究発表会から入ります。当然です。そのスピード感でやらないと、現代社会にはついていけません。   すべての研究発表が終わったと、3回生に話した言葉です。 全員の研究テーマはバラバラだ。でも、実はすべての研究テーマがつながっていて、1つの現代社会の縮図となっていることを認識しないといけない。 例えば、「デジタル教科書」や「インターネッ

          上久保の言葉「すべての研究はつながっている」

          小池百合子が絶たれた「日本初の女性首相」への道。東京15区補選に“女帝”が出馬を断念した深刻なウラ事情

          前任者の辞職に伴い28日投開票が行われる衆院東京15区補選。小池百合子東京都知事の出馬が噂され注目されていましたが、小池氏サイドは同氏が顧問を務める「都民ファーストの会」が母体である「ファーストの会」副代表の乙武洋匡氏を擁立、結局小池氏は不出馬となりました。その「裏側」を考察しているのは、政治学者で立命館大学政策科学部教授の上久保誠人さん。上久保さんは今回、「史上初の女性首相」をキーワードに、小池氏が出馬を見送った経緯をめぐる「2つの可能性」について解説しています。 小池百

          小池百合子が絶たれた「日本初の女性首相」への道。東京15区補選に“女帝”が出馬を断念した深刻なウラ事情

          反転授業動画(1)「比較制度第一週:イントロダクション」

          反転授業の予習としての動画を公開します。比較制度の第一週「イントロダクション」です。ただし、第一週は予習ではなく、授業時間中にこの授業全体の概略を話しました。

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          「小池百合子首相」誕生の可能性はまだある!政治学者が本気で期待するワケ

          政治資金パーティーを巡る「裏金問題」を受けて、安倍派と二階派の議員に処分が下された。その中には、小池百合子東京都知事の「国政復帰の後ろ盾」と目された大物議員も含まれる。これによって、小池知事の自民党復帰や総裁選出馬は先送りになったと見る向きは多い。だが、本当にそうなのか――。政治学者が大胆な説を展開する。 (立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

          「小池百合子首相」誕生の可能性はまだある!政治学者が本気で期待するワケ

          香港の民主化と人権(オンライン討論会)

          4月4日(木)20時(日本時間)に、ロンドンの大和日英基金主催の討論会「Democracy and Human Rights in Hong Kong」に討論者として出ます。ZOOMで行われます。 司会者は、The Economist誌のビル・エモット。編集長で「日はまた沈む」等の日本関連の著書で有名な方。スピーカーは英国亡命中の香港民主化活動家、ノーベル平和賞候補でもあるネイサン・ロー。人権活動家で、アムネスティインターナショナルの関係だと聞いていますが、ロンドン大キング

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          進むも地獄、引くも地獄。有利な状況でウクライナ戦争「停戦」が困難な状況に立たされた西側

          開戦から2年以上が経過するも、依然膠着状態が続くウクライナ戦争。しかし政治学者で立命館大学政策科学部教授の上久保誠人さんは、広い意味で「NATOは既にロシアに勝利している」として、そう判断できる根拠を解説。その上で、たとえウクライナ戦争の「停戦」が実現したとしても、プーチンに「勝利宣言」をさせてはいけない理由について詳述しています。

          進むも地獄、引くも地獄。有利な状況でウクライナ戦争「停戦」が困難な状況に立たされた西側

          ウクライナ停戦のカギは「旧日本軍の構想」にある!ロシアの勝利宣言も核戦争も避ける案とは?

          2022年に始まったロシアによるウクライナ侵攻だが、約2年が経過した今も収束する気配はない。ウクライナを支援する側のNATOも、いまだに一枚岩になり切れていない印象だ。なぜウクライナ紛争は延々と続いているのか。NATOには今後、どんな立ち回りが求められるのか。政治学者が考察する。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

          ウクライナ停戦のカギは「旧日本軍の構想」にある!ロシアの勝利宣言も核戦争も避ける案とは?