400字で分かる落語「医者の供」1
「い」の41:医者の供(いしゃのとも):その1
【粗筋】 何をどう間違えたか、町家から医者の往診を頼みに来た。先生、質屋から一張羅を出して着込んだのはいいが、一人で行くのも見苦しいからと、近所の男を供の者に仕立てることにした。一緒に歩き出したが、この供があまりに汚い恰好。「どうにかならないか」と言うと、ほっかむりをして、「これならお前さんの供とは見えません」
【成立】 安永2(1773)年『聞上手』の「雇の供」、寛政8年『喜美談語』の「無精な供」。『しみのすみか物語』には雅文