小人のすべらない話
♪ターン
『小人』
「おっ、小人」
あの~、みなさんは、朝、息ができなくて起きたことってありますか?
「えー、まぁ、僕は無呼吸症候群気味なので、ぶはぁって起きるときはありますけど」
それがあの、無呼吸症候群ではなくてですね、
「えーどういうこと?」
あのぉ、まぁ、当たり前なんですけど、うち家族6人みんな小人で、もちろん小さい家に住んでるんですよね。みなさんからしたら小さいって意味ですけど。
「ははは」
僕からしたらもう大豪邸なんですけどね。
「そらそやな(笑)それは声を大にして言っていこう」
声を大にすんのも一苦労なんですけど。
「ははは」
でね、ほんともう1週間前なんですけど、朝4時くらいにね、息ができなくて目が覚めたんですよ。
「ほぉ」
っていうのも、あの、もう、肩くらいまで浸水してたんですよ。
「えー」
だから寝た状態で息できなくてぶはぁって水面から頭出したら、めっちゃクサいんすよ!
「クサい?雨じゃないの?」
そうそれが雨じゃないんすよ!すぐわかりました!このニオイ!おしっこなんですよ!
「えー!」
うちさっきも言いましたけど大豪邸でね、こだわりで煙突つけてるんですけど、朝4時ですよ、酔っぱらいのたっしょんがちょ~おど煙突にジョバジョバジョバジョバジョバジョバ~って!
「マジで!?(笑)」
もう、煙突の幅なんてこんなんですよ!おしっこがもう針に糸を通すようにジョバジョバジョバジョバジョバジョバ~って!
「大変や」
大変ですよもうすぐ窓もドアも全部あけておしっこ逃がして、
「そらそうや」
家の外出てその酔っぱらいに向かって、「おいオッサン!!なんしてんねん!!お前のしょんべんが全部うちに入ってねん!!」言うたらそのオッサンどうした思います?
「えどうしたん」
軌道をちょっと横にズラしたんですよ。「いやしょんべんをやめろー!!」
「(爆笑)」
ね!で「しょんべんをやめろー」って言うてる口にもハネたしょんべんが入ってくるんすよ!
「うわー最悪や(笑)」
でね、いまそいつと損害賠償の裁判してるんですけどね、
「ほぉ」
そいつずっと黙秘権、なんっでやねん!!
「(爆笑)」
僕この事件があってからというものね、イエローイエローハッピーが聴けなくなったんですよ。
「…」
あの、イエローイエローハッピー、が、聴けなくなったんですよ。うちの家族みんな。あの、ポケビの、イエローイエローハッピーが。イエローイエローアンハッピーや!!言うて!
「あー、おしっこのイエローってこと?」
そうですそうです!
「いやわかるかぁ!えー誰かわかった今の?」
「わかるわけないです」
「そうやんなぁ(笑)」
うわーすいません、そっかー。
「いっこ前で終わっとけばなぁ~」
そうっすよねぇ~、すいません。
1ヵ月後、家族みんなでオンエアを見たら全カットだった。
というか、僕は出ていないことになっていた。
画的にも切りやすかったのだろう。
オンエアを見て思い出したかのようにプロデューサーから電話がかかってきた。
「裁判中の話をしたから泣く泣くカットした」との説明だった。
外人(※小人以外の人間)は嘘をつくとき声がでかくなる。
このご時世、小人を全カットしたことが知れ渡ると、分が悪くなるのは向こうだ。
「最後ヘンな感じになったからカットした」と正直に言ってほしい。
ナメないでほしい。
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