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嫌われる勇気を細かく読んでみるメモ⑧

ベストセラーにもなった「嫌われる勇気」をスッと読んでも頭に入らないので、細かく読んで個人的な感想と浮かんだことを書いてみようと思う。8回目。

アドラー心理学では、人間の行動面と心理面のあり方について、かなりはっきりとした目標を掲げています。
行動面の目標が、次の2つ
①自立すること
②社会と調和して暮らせること
そして、この行動を支える心理面の目標として、次の2つ
①わたしには能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識
嫌われる勇気 p.109-110

自立することは、僕としては今までの考えてきた通りで他人の人生を生きないことだと思っている。自分が選択したことを第一として生きる。あの人に嫌われたくないからとか、あの人は面倒だからとか、他者のために自分の意見を曲げたりすることは自立してないことなのかなと。

社会との調和は、自分が幸せだったら幸せであることは正しいことなのだが、その状態に居る中であっても、他者はずっと存在しているわけなので対人関係はずっと永続的に続くものだと思う。と、いうか、対人関係がない世界=幸せとか議論する意味がない世界である。比べるものがないから。ともすれば、対人関係の調和は自分の幸福には不可欠となるのだろう。

人生のタスクには3つあるようです。「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」徐々に対人関係の難易度が上がるような感じですね。
ただ、「仕事のタスク」が距離の深さという観点から考えると、仕事の対人関係はもっともハードルが低いらしく、成果というわかりやすい共通の目標があるので、少しくらい気が合わなくても協力できるし、協力せざるをえないところがあるとのこと。そして、転職したりすると「他人」の関係に戻れるらしいのですが、僕らって「交友」や「愛」以上に、「仕事」って人間関係ややこしくないかなと思います。

今までの7回の中で、自分の幸福のためには、他人の人生を生きる必要はないと分かっているので、「仕事」に関してもそうだと思うのですが、固定概念や危機意識でしょうか。上司に逆らうと先がないとか、今の会社を辞めたら次がないとか。他人の人生まっしぐらな思考回路があると思います。
そして、その呪縛は一生続く人がほとんどです。

人生のタスクで一番大事なのは「愛」ですが、一番つまづくのは「仕事」かなと、そして「仕事」のタスクを自分の幸せで追求できれば、自ずと「交友」や「愛」のタスクも越えられるのではないかと思います。

何ごとも最初が肝心。「仕事」って、とても大事なものですね。

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