「息子が本気を出さないんです」 「どんな言葉をかけている?」 「お前はやればできるんだと言っています」 「それは逆効果だ」 「どうしてです?」 「やればできる可能性を残しておきたいから、本気にならないこともある」 結果が出なくても良い それ以上にやりたくてたまらない気持ちが大切だ
「ありがとう」「嬉しいよ」 これらは、相手を勇気付ける言葉だ 人は勇気付けられると、困難な状況を克服する力が出てくる 勇気付けの言葉は、人を行動に結びつける愛がある だが、下心ある勇気付けもある それは、自分の思い通り動かすために意図的に勇気付けること 純粋な心で勇気付けよう
アドラーが提唱する人間の行動目標がある それは 「自立すること」 「社会と調和して暮らすこと」 の2つの目標 自立するとは、自分自身を拠り所とし、自分のことを自分で決めることができること 社会の調和とは、自分の長所が他人の短所を補えること 自立した人同士が互いに依存し合える関係だ
アドラーは褒めることへの警笛を鳴らす 人は褒められると承認欲求が刺激され、 「認められたい」「凄いと思われたい」という他人軸で行動するようになる それでは自分を見失ってしまう アドラーが提唱する褒める言葉に代わる言葉かけ それは 「ありがとう」「助かるよ」 共同体感覚を育む言葉だ
「◯◯ちゃんはとっても良い子だね」 口には出さないがこの後に続くのは… 「全然手がかからない子だ」 「◯◯ちゃんも良い子でいられるよね?」 口には出さないがこの後に続くのは… 「頼むから言うこと聞いて」 結局、親が言う良い子とは…
アドラーは褒めることへの警笛を鳴らす 人は褒められると嬉しくなる それは承認欲求が満たされるから 承認欲求を満たす方法は2つ 他人が褒めるか自分が褒めるか 他人に褒められるために動くと他人軸になるが、自分で褒めると人に依存しない 心の満足は自分次第 自己承認に幸せの源泉がある
アドラーは褒めることへの警笛を鳴らす 例えば、親が子を褒めると、子は褒められるために頑張るようになる 親の顔色を伺い、そこには上下関係ができてしまう だが、人には承認欲求があるから、褒めると喜ぶのも事実 だとしたら、子が親を、生徒が先生を、部下が上司を褒めることがあってもいい