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月刊 米国株決算祭り

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Salesforce 1Q決算!マーク・ベニオフが語る「多くのAIモデルが淘汰される」理由

Salesforce 1Q決算!マーク・ベニオフが語る「多くのAIモデルが淘汰される」理由

セールスフォース(Salesforce, Inc.)が5月29日、2024年2〜4月期決算を発表。売上高は前年比11%増の91.3億ドル、営業利益は同4.1倍の17.1億ドルだった。

マーク・ベニオフCEOは「顧客がAIを使って全く新しい方法でつながるための大きな機会の始まりに我々はいる」とアピール。「今後十年で企業がAIの可能性を引き出すことを支援するため、非常に有利な立場にいる」と豪語した。

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世界の期待を上回る「NVIDIA」1Q決算:データセンター需要の拡大止まらず

世界の期待を上回る「NVIDIA」1Q決算:データセンター需要の拡大止まらず

NVIDIAが5月22日、2024年2〜4月期決算を発表。売上高は前年比262%増の260億ドルと、前回決算で発表された予想(240億ドル)を上回った。営業利益は同じく690%増の169億ドルだった。

ジェンスン・フアンCEOは「次なる産業革命が始まった」とコメント。あらゆる国や企業で、兆ドル規模のデータセンターが「AI工場」への転換を進めていると豪語した。新たなコモディティである「人工知能」を

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Zoom 1Q25決算!コンタクトセンター製品など牽引、売上成長率は2Qに底打ちへ?

Zoom 1Q25決算!コンタクトセンター製品など牽引、売上成長率は2Qに底打ちへ?

オンライン会議ツール提供のZoomが5月20日、2024年2〜4月期決算を発表。売上高は前年比3.2%増の11.4億ドル、営業利益は3.2億ドル(前年同期は974万ドル)だった。

4四半期連続でまとまった利益を計上したものの、売上成長は依然として鈍い。株価も引き続き低調で、時価総額は197億ドル。バランスシート上には、74億ドルもの現金同等物(短期投資含む)が積み上がっている。

5〜7月の売上

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アリババグループ決算!利益減少で株価6%落、越境EC続伸も黒字化は依然遠い

アリババグループ決算!利益減少で株価6%落、越境EC続伸も黒字化は依然遠い

中国Eコマース大手、アリババグループの苦境が長引いている。

5月14日に発表された2024年1〜3月期決算で、売上高は前年比7%増の2,219億元(≒307億ドル)。営業利益は同じく3%減の148億元(≒20億ドル)となった。Eコマース事業への投資を拡大したほか、物流事業『Cainiao』の従業員向けのインセンティブが重石となった。

純利益は同じく96%減の32.7億元(1.3億ドル)。上場し

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総決済高の急拡大続く「マルケタ」給与払いの早期化(AWA)で更なる成長へ

総決済高の急拡大続く「マルケタ」給与払いの早期化(AWA)で更なる成長へ

カード発行プラットフォームのマルケタ(Marqeta)が、総決済高(TPV)の拡大を続けている。5月7日に発表された1〜3月期決算で、三か月間のTPVは670億ドル(前年比33%増)だった。

今年2月には、1日あたりの決済額が初めて10億ドルを超えたことを発表。UberにSquare、Instacart、DoorDashまで、名だたるプラットフォームを巻き込んでの成長を続けてきた。

売上高は前

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Airbnb 1Q決算:パリ五輪見据え予約数が過去最高!決算発表後の株価は急落

Airbnb 1Q決算:パリ五輪見据え予約数が過去最高!決算発表後の株価は急落

Airbnbは5月8日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比18%増の21.4億ドル、営業利益は1億ドル(前年同期は赤字)だった。

同社が掲げる成長戦略は、三つの柱からなる。ホスティング(部屋の貸し出し)の認知度を上げること、ゲストから見たコアサービスを磨くこと、コアサービス以外に広げることである。

総予約数(Night and Experiences Booked)は過去最高の1.

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Uber 1Q決算!食料品配達『Instacart』とタッグ、ドミノピザとの提携も進捗

Uber 1Q決算!食料品配達『Instacart』とタッグ、ドミノピザとの提携も進捗

デリバリープラットフォームなどを手がけるUberが5月8日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比15%増の101億ドルだった。営業利益は1.7億ドルで、4四半期連続の黒字を継続している。

ダラ・コスロシャヒCEOは「今決算の結果は、我々が一貫して黒字での成長を続けられることを示した」と主張。700万人超がUberのプラットフォーム上で稼ぎを得ていることもアピールした。

月間アクティブ

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Hims & Hers決算!パーソナライズ続伸で営業黒字化、”三つの仕組み”で更なる成長へ

Hims & Hers決算!パーソナライズ続伸で営業黒字化、”三つの仕組み”で更なる成長へ

ヘルス&ウェルネスプラットフォームを標榜する「Hims & Hers Health」が引き続き好調だ。売上高は前年比46%増の2.8億ドル、営業利益は990万ドルで黒字転換を果たした。

前回決算で発表された売上予想を上回り、4〜6月の売上予想も2.92〜2.97億ドル(40〜43%増)と力強い。株価は三月をピークに下落傾向だったが、今回決算発表後の時間外株価は13%近い上昇となった。

アンドリ

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パランティア決算:業績堅調も時間外急落、CEOが「競合は存在しない」と豪語

パランティア決算:業績堅調も時間外急落、CEOが「競合は存在しない」と豪語

ソフトウェア企業のパランティア(Palantir)が5月6日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比21%増の6.3億ドルに加速。営業利益は8,088万ドル(前年比20倍)だった。

アレックス・カープCEOは株主向け書簡の冒頭で、これまでの苦労を振り返った。大企業、ましてや政府機関向けの技術インフラを作ることは、事業を破綻させる最も確かな方法だなどと投資家に言われてきたという。

同社が

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Apple最新決算:前年の反動でiPhone売上は一割減も時間外株価は6%高

Apple最新決算:前年の反動でiPhone売上は一割減も時間外株価は6%高

Appleが5月2日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比4.3%減の907億ドル、営業利益は同じく1.5%減の279億ドルだった。

サービス売上高は過去最高を更新。ティム・クックCEOは、新製品『Apple Vision Pro』がもたらす「空間コンピューティング」の可能性に言及した。来週にはさらにエキサイティングな発表も控えているという。

決算発表後の時間外株価は6%以上の上昇中

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スーパーマイクロ3Q決算!業績続伸見込むも株価は急落、液体冷却製品の量産本格化

スーパーマイクロ3Q決算!業績続伸見込むも株価は急落、液体冷却製品の量産本格化

AIサーバーの取り扱いで注目を集めるスーパーマイクロコンピュータが4月30日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は38.5億ドル(前年比290%増)、営業利益は3.8億ドル(同372%増)だった。

業績としては堅調に見えるが、株式市場の期待には届かなかったようだ。3月にピークをつけた株価は軟調な推移が続いており、今回の決算発表後における時間外株価は約10%の下落となった。

チャールズ・リャ

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Amazon 1Q決算:配送改善とAWS加速で収益性向上、AI需要拡大に向け設備投資を拡大

Amazon 1Q決算:配送改善とAWS加速で収益性向上、AI需要拡大に向け設備投資を拡大

Amazonが4月30日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比12.5%増の1,433億ドル、営業利益は同じく220%増の153億ドルだった。

アンディ・ジャシーCEOは「良い一年の始まりだった」と回想。インフラを刷新する企業の需要に生成AIへの引き合いが加わり、AWS事業の売上成長が加速。AWSの売上規模は、今や年間1,000億ドルペースにのぼる。

ストア事業では、品揃えと価格競争

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Alphabet 1Q決算!大量に情報入力できる『Gemini 1.5 Pro』発表、検索事業の盤石さアピール

Alphabet 1Q決算!大量に情報入力できる『Gemini 1.5 Pro』発表、検索事業の盤石さアピール

アルファベットが4月25日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は805億ドル(前年比15%増)、営業利益は255億ドル(同46%増)だった。

スンダー・ピチャイCEOは「検索、YouTube、そしてクラウドが事業を牽引した」と表明。独自の生成AIツール『Gemini』を含め、会社全体で勢いが増していることをアピールした。

重要視するのは、AIをめぐる業界でのポジショニングだ。新たな大波を見

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Microsoft 3Q決算!クラウドからソフトウェアまでAIが成長を牽引中

Microsoft 3Q決算!クラウドからソフトウェアまでAIが成長を牽引中

マイクロソフトが4月25日、2024年1〜3月期決算を発表。同社においては第3四半期にあたる。

売上高は619億ドル(前年比17%増)に拡大し、営業利益も276億ドル(同23%)と堅調。株価はこの一カ月で5.4%ほど下がったが、決算発表後の時間外株価は4.6%上昇した。

サティア・ナデラCEOはプレスリリースで「CopilotシリーズがAI革命の新時代を指揮している」と豪語。あらゆる職種や業界

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