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ひらめきを生みやすい場所5選~リラックスが鍵        

 随分と前ですが、たしか、NHKの番組で「ひらめきと記憶」に関する内容を放送していました。特に、ひらめきに関して、芥川賞作家でお笑い芸人でもある又吉直樹さんが、MRIをとるなど調査協力して、その秘密に迫っていました。
 いろいろと面白い調査でしたが、一番驚いたことは、

ひらめいた!と思う時 = ぼーっとしている状態 とほぼ同じ

結果だったことです。
 はたから、ぼーっとしている人を見ると、何もしていなくて(行動していなくて)、何かさぼっているように見えます。そんな状態の子どもに対しては、「ごろごろしてないで、勉強しなさい!」等と言ってしまいそうです。
 しかし、

このぼーっとしている時の脳の状態は、何も活動していないのではなく、逆に、広い範囲の脳が一斉に活動していることが分かってきました。

 つまり、

このぼーっとしているリラックス状態の時、実は、アイデアが生まれたり、ひらめいたり、創造的になれるということです。

 そうやって考えてみると、生活の中で、ひらめきが生まれやすい場所で思い当たるところがあります。

1 お風呂

 入浴中に「アルキメデスの原理」が発見されたことは有名です。
 温かいかい湯船につかっていることで、心身ともにほぐれます。
 思考を研ぎ澄ませていたとしても、その時だけはほっこり、ゆったり。そのゆるみやリラックス状態が、ひらめきにつながります。

2 トイレ

 トイレはプライベート空間です。
 特に個室などに入ると、ある意味、外の情報が遮断されます。
 あちこちに行っていた意識が自分に戻ってきます。
 すると、何を考えるでもなく、考えている状態が生まれます。また、用を足すことで、ほっとできるところもあり、アイデアが生まれやすい条件が整います。

3 電車やバスに乗っている時

 特に座って、車窓からの景色を見ていると、ぼーっとしている状態になります。
 いろいろと頭の中にいろんな思いがわき起こってきます。
 それを止めることなく、わき起こるに任せていると、おもしろい考えや、今まで経験したことと思わぬ結びつきが生まれて、アイデアが生み出されたりします。

4 寝ている時

 いろんな歴史的な発見が寝ている時の夢から得られたことは有名です。
 猿が手をつなぐ夢をもとに「ベンゼンの環」の構造が発見されたり、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士も夢が中間子理論のヒントになったと言っています。
 

「一晩寝て考える」という成句もあります。

 寝ているときはある意味、無防備。力が抜けています。
 そんなリラックス状態の中で見る夢には、創造的なもののヒントがたくさん入っていそうです。

5 ちょっと薄暗い飲み屋

 親しい人とお酒を飲みながらあれこれ話をすることは楽しい一時です。
 特に、少し照明を落とした、おしゃれな音楽が流れているようなバーなどでは、気持ちもリラックスできます。
 また、お酒の力もあって、力が入っていた心身が緩まります。
 さらに、そんな状態で、あれこれ会話していると、突然、ひらめいたり、相手の話に触発されて思いついたりと言うことが出てきます。 

アイデアを出したり、ひらめいたりと言うと、難しい顔をしてうんうんとうなって考えているイメージがありますが、実はリラックス状態、ぼーっとしている時の方が重要であることが分かります。

 逆に言うと、何かひらめき、アイデアが欲しい時は、上記なところで、ちょっと心身を緩めるといいのかもしれません。
 
 
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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