学校の外

実家の飲食店の手伝い、本気でやってるんです。本気でやってると、小商いながらも、同業者も認めてくれ、仲間ができます。

仲間は、同僚とも、友達とも、違います。どうやら、同じ熱量の人どうしが仲間になれるようです。僕はもともと基礎体温が高いので、なかなか熱い人と仲良くさせてもらっています。

大学を出て、すぐに教師になったので、僕は学校しか知らず、世間に疎かったんです。でも、その仲間のおかげで、ずいぶんと視野が広がり、考えも深くなって、遠くを見るようになりました。仲間には感謝です。

ヨーロッパで修行をしてきたシェフ、海ととも生きてきた料理人、カレー屋、パン職人、菓子職人、焙煎士、バリスタ、古民家カフェ店主、人気キッチンカーのピザ職人、みんな激アツ。常に新作の構想を練り、季節に合わせてレシピを工夫し、イベントやコラボを仕掛け、止まることを知らないプロたち。

同じことを繰り返している人なんていません。常に、向上心を持ち、現状に満足することなく、コロナの逆境も乗り越え、僕のはるか向こうを駆け抜けていきます。プロはホントにかっこいい。目標があって、まだまだ全然ダメと思い続けるくらいで、ようやく現状維持な現実社会。常に高みを目指し続けるのがプロ。

学校の常識は世間の非常識だと、そんな仲間と話していると、つくづく感じます。利潤追求の現実社会と人格の完成を目指す学校の違いはありますが、教師も現実社会を知ることは必要です。そんなことじゃ社会で通用しないぞ、と生徒に説教する教師が、たいてい社会で通用しそうもなかったり。

今後は、教師は副業でもして、社会を知ったほうがいいという声をよく聞きます。学校の外を知ることは、たしかに大切。

あ、僕は副業してませんよ。無報酬の家業手伝いです。地方公務員法違反してません。

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