課題テストの課題

新学期、課題テストが行われたようです。少なくない生徒たちは、ノー勉でテストを受けます。そして、テスト後に提出することになっている課題の問題集の答えを写して、自分で丸付けをします。丸写しがバレないように、わざと間違えた答えを書いて、Xをところどころつけます。自作自演課題提出、休み明けの風物詩です。

僕が顧問をしている水泳部の生徒たちが、朝から部室で答えを写していたのを目撃。

それ意味ある?
ないない。

やれやれ、まったく、やれやれです。

僕も課題テストを実施しました。でも、課題は回収しませんでした。テストは、課題の範囲から出されるので、テストの点で、課題をこなしたかどうかわかるからです。答え丸写しの問題集など机の上に積み上げても、邪魔になるだけ。

ええ、先生、せっかくやってきたのに!
なら、テストでいい点とれてるからいいじゃん。
集めてよ。
どうせ丸写しだろ。
……。

課題を与えるのが教師の仕事。
この課題をこなすと、どのような力がつくか説明して。
ここから先は生徒の仕事。
課題をこなすかどうかは、生徒が決断すること。

さらに生徒を追い込み、丸写しの課題を集めても、家畜を調教するだけ。頭には何も入らないのですから。時間と労力の無駄、お互いの幸せにためになりません。

教師の忙しさって、こういうところなんです。無駄なマウント減らさなくっちゃ、ね。

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