マガジンのカバー画像

ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
毎週月曜と金曜にブログを書いています。それ以外の曜日では、過去記事の切り抜き、質問受け付け、本の紹… もっと詳しく
¥500 / 月
運営しているクリエイター

#アドラー心理学

【ブログ】高知に遠征する

2024年6月7日(金) 【高知1日目】高知城、歴史博物館、高知市立龍馬の生まれたまち記念館久しぶりの成田第3ターミナル 日本アドラー心理学会第24回四国地方会が6月2日(日)に高知市で開かれるので、高知に飛ぶ。久しぶりに成田空港からジェットスターで。2023年は同時期に高知行きを企画したが、台風のためキャンセルした。2022年は四万十と室戸を歩いて楽しかった。 久しぶりの成田第3ターミナルはフードコートが新しくできていて、華やかになっていた。スカイライナー車中ではなく

【アドラー教科書】(8) 生きることを全体として捉えるための科学

2024年6月4日(火) 1.1 アドラー心理学はどういう科学か(1) 生きることを全体として捉えるための科学 21世紀に入って、よく生きるためにはどうしたらいいかという課題が心理学という学問に対して期待されるようになりました。セリグマンとチクセントミハイという心理学者が「ポジティブ心理学」という立場を旗揚げしました(*1)。彼らがポジティブ心理学という言葉で主張したことは「これまでの心理学は、心理的にネガティブな人、病気の人をゼロの普通の状態に戻すことが中心だった。これ

【ブログ】早期回想を入り口にしたナラティブ

2024年5月31日(金) エクステンションセンター・アドラー心理学ゼミナールの2回目があった。参加者26人。今回の3コマはライフスタイル。ライフスタイルとは何か→ライフスタイル類型→早期回想と進む。以前は、最優先課題によるライフスタイル4類型が盛り上がった記憶があるけれども、今は、早期回想が面白い。自分の関心が物語やナラティブというところに重心が移っているからかもしれない。

【アドラー教科書】(7) [1.1] アドラー心理学はどういう科学か

2024年5月28日(火) 1.1 アドラー心理学はどういう科学か心理学が19世末に科学として独立してから、まだ100年ちょっとしか経っていません。しかし、その間に心理学の中では大きな流れがいくつも押し寄せてきました。アドラーはその最初期に登場して、その後の心理学の大きな流れを予想したようなアイデアを出していたのです。

【アドラー教科書】(6) よく生きるための科学

2024年5月21日(火) ここまで『アドラー心理学の教科書』を書くとしたらどのような構成にしたらいいかということを、先人たちの本を参照しながら考えてきました。その結果、暫定的ではありますが、以下のような14章構成で進めていこうと思います。

【アドラー教科書】(5) 21世紀のアドラー心理学の教科書の構成

2024年5月14日(火) ここまで、アドラー心理学の入門書の構成をいくつか示しながら、その特徴を紹介してきました。それを踏まえて、21世紀のアドラー心理学の教科書を書くとしたら、どんな構成が考えられるでしょうか。以下に私のアイデアを提示してみました。 1) イントロ:よく生きるための科学 第1部:ライフスタイル(自己覚知) 2) ライフスタイルの形成、所属、劣等感 3) ライフスタイル類型、家族布置 4) 早期回想によるライフスタイルの推定 5) ライフスタイ

【アドラー教科書】(4) ドライカースの『アドラー心理学の基礎』

2024年5月7日(火) ここまで、アドラー心理学の入門書の構成をいくつか示しながら、その特徴を紹介してきました。ここでドライカースの本を取り上げることを忘れていたことに気づきました。R. ドライカース『アドラー心理学の基礎』(宮野栄訳、野田俊作監訳、一光社, 1996)です。

【ブログ】新潟にてアドラー心理学の研究会/複線経路等至点アプローチ

2024年5月3日(金) 新潟のアドラー心理学の研究会に招かれたので、1泊で新潟に遠征する。新潟は上越新幹線で2時間強で来れるので関東からは本当に近い。田中角栄はすごかった。 参加者は8人。梅ちゃんが徳島から来ているのはサプライズだった。今回のテーマはTEA(複線経路等至点アプローチ)をアドラー心理学で使ってみたらどうなるかという話。2023年10月広島での日本アドラー心理学会でけいちゃん、ひーちゃんとお茶をしているときに決まった。 クライエントの人生経路を聞いて、それ

【質問】インストラクショナルデザインの実践で大切なこと

2024年5月1日(水) 質問は「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。 質問インストラクショナルデザインを実践していく上で1番大切だと思うことはなんですか? 回答相手あってのことですから、まず反応を聞くということです。もしかすると遠慮して本当のことを言ってくれないかもしれませんので、教えるときに相手をよく観察することです。そのときに相手が何か別のことをやっていたり、退屈そうにしているのであれば、改善することが必要です。 ということで相手をよく観察

日経ビジネスONLINEに私のインタビュー記事が載りました。

2017年3月28日 日経ビジネスONLINEに私のインタビュー記事が載りました。「アドラー心理学、「部下をほめてはダメ」の功罪」というタイトルで、以下のようなことを話しています。 ・日本アドラー心理学会からテレビ局への抗議 ・書籍の『嫌われる勇気』は、岸見さんとライターの「共著」 ・あえて人に嫌われる必要はない ・「課題の分離」を強調するのは、個人主義が根づいていないから ・心配するという行為自体は私の課題、心配を相手に押しつけない ・「対等の関係」ができていれば、ほめ

【アドラー教科書】(3) 教科書とコースの構成を考える

2024年4月30日(火) 前回は、「アドラー自身の著作から理論の全体を探る」と題して、アドラーの代表作と言える『生きるために大切なこと』(The Science of Living, 1928, 桜田直美訳, 2016, 方丈社)の構成を見てみました。 そこに登場する重要な概念を次のようにまとめました。 アドラー心理学のキー概念 劣等感 その変形としての劣等コンプレックス その変形としての優等コンプレックス ライフスタイル その類型 それを知るための幼少期

台本ストーリーはどのように書かれているのか(ライフスタイル論#05)

2017年3月27日 月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。 前回は「ライフスタイル論」の4回目として次のことを書きました。  1. 私たちは日々ライフタスクに直面するたびにライフスタイルを参照して、取りうる行動の選択範囲の中から決断して選んでいる。  2. その決断は自然に、そして瞬時になされるため意識されない。しかし長い目で見ると、それは自分が作り上げた自己理想に沿うようにされている。 さて、ライフスタイルとして書かれている台本ストーリーはどのように書か

甲府市の「アジアの文化を識る会」の招きでアドラー心理学の講演をしてきました。

2017年3月25日 甲府市の「アジアの文化を識る会」の招きでアドラー心理学の講演「自分のライフスタイルを知って人生をシンプルにする」をしてきました。90分間の短い時間でしたが、ワークを2つ入れることができて、参加のみなさんには楽しんでいただけました。 山梨で講演とワークショップをするのも、南アルプス市や忍野村、そして山梨県立大学とたくさんになりましたので、とても親近感を覚えています。全国から呼んでもらえて嬉しいです。また新年度になりましたら、新しいプログラムを作っていき

【ブログ】中野エクステンションで「アドラー心理学ゼミナール」がスタート

2024年4月26日(金) 早稲田大学エスクテンションセンター中野校で、対面による「アドラー心理学ゼミナール」の初回があった。これから月1回のペースで土曜日に10:40から16:35の3コマで開くことになる。全4回。参加登録者は29人。実際の出席者は26人だった。 前回は2023年の9月に全2回で開いている。こう書いている。 前回は夏休み期間での開講で、今から考えると、再起動の助走のような位置づけだったのかもしれない。今回は、「ゼミナール」という新企画で、全4回で各3コ