見なかったことにしたい

気がつかなければよかったことはあります。
見なければよかったことも。

甲斐みのりさんの『つまさきだちの日々』を読みました。

『「気がつく」ことは、ときに不幸であると思う。気がついてしまわなければ、傷ついたり、淋しくなることなどないこと、たくさんあるから。おとなになってそんなふうに考えてばかり。それでもまだ、知りたいのだから。懲りないことは、進歩でも成長でもあるのかな。』

部屋の床の上に落ちている髪の毛。
1本見つけると、ああ、あそこにもここにも。
部屋が汚いことに気がついてしまった。

でも、見なかったことにはできません。
だって、部屋がとても汚いから掃除しないといけません。

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