見出し画像

重賞勝ち馬考察:ヤマニンサルバム(新潟大賞典)

父:イスラボニータ
母:ヤマニンエマイユ
母父:ホワイトマズル


 父のイスラボニータは前脚を綺麗に伸ばして走る、猫のようなフットワークが特徴でした。これは「ミリセント≒コジーン」4×2によるものでしょう。「ナスルーラ+プリンスキロ+カウントフリート」の脈絡がもたらす柔軟性が、特有の体質を生み出しています。この資質が競走馬としてだけではなく、種牡馬としても重要な核となっているようです。

 本馬の場合、ホワイトマズルを用いることで、イスラボニータの核を刺激しています。ホワイトマズルの祖母・オートクラティックは「ナスルーラ+プリンスキロ+カウントフリート」構成。上記のミリセント&コジーンとおなじ配合型なのです。この効果が本馬にしっかりと表れており、父に似てなめらかな脚さばきで走ります。

 ただしホワイトマズル内には欧州のスタミナが豊富。そこにトニービンの欧血も加わることで、イスラボニータにはない重厚さを兼備したタイプにでました。

 全7勝をすべて左回りで挙げている典型的なサウスポーです。これまでは中京巧者ぶりが際立っていました(※7戦5勝)。しかし近年は東京でオクトーバーSを勝利。そして今回は新潟で重賞勝利と、中京以外でも結果を残しています。


※数値は個人の主観です


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?