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    三浦梅園『玄語』の研究及び、多面的な考察。

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    怪談です。

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堕天 アテナイの学堂 花山國男 著

    • 摘出子

      胆嚢を摘出したほうが楽ですよ 淡々と告げる勤務医の言葉 痛むなら要らないと背中に記号を貼られ 廃棄される小さな臓器 それが僕に見えた 夜中に蹲って堪えたとしても 美しく快楽と同居している

      • 十三至

        小さな会話に幸せを感じる 肌を重ね喘ぎに耳を撫で  結露に膜が湿る 悲しみを包む粘膜に擦り 裸眼の夜に共に朽ちる 薄皮の白は青筋を立て 果てる痙攣と浸透 迸る体液を一滴も溢さず 絡め取る

        • 祈る。

          人を思い祈るとは 尊敬に満ち 慈愛に満ちている ちよにやちよに。

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        記事

          伝言板。

          最寄りの駅に古い伝言板がある。 今では誰も使っていなくて、寂しそうだった。 持参した小さなチョークで、伝言を書いた。 古臭い恋まじないみたい。 時間は進むけれど、留まるのもゆっくり進むのも自由だ。 新しい関係。その意味するところはまだ分からないけれど、きっとそれが欲しいのだ。

          伝言板。

          蝸牛。

          切売りした青を師は紡いでいた 筆を握ることは痛みを伴うと 葉を這う五月の雨 中指のささくれを千切ると血が滲んだ 喧騒に吐気がしてイヤホンを慌てて刺す 体が重い 2リットル軟水のペットボトルを直接飲む バナジウムがどう作用するのかなんて どちらでも良かった 空腹も感じない体が2キログラム増える それが救いに思えた

          蝸牛。

          遅い春。

          子供の頃、反抗期も無く生きてきたから、今になって思春期を迎えている。 心がシッチャカメッチャカだ。 遅い春よ。こんにちは。

          遅い春。

          自分とは。

          自分とは。

          一等星

          東の空の一等星になりたい。 どうして僕は素直になれないのか 天ノ弱なんだと金星は笑う。 包み隠さず生きる事。 それが難しい。 本当は分かっている。 明けの明星を僕は知っている。 貴女の日々に亀裂を入れた僕の罪を

          一等星

          蛍火

          季節替わりの雨は名前を変える。 堕ちてくる水に意味など無いと知りつつも、意味を見い出そうとする。些細な感情など大人になれば忘れると言う人もいる。それでも僕は蛍火を感じていたいと願う。 生まれてから与えられた模範解答に即した生き方はどうも窮屈で、見た目は大人になっても心は子供のままでいる。 なんども馬鹿にされたり矯正されたりしてきたけれど、小さな自分は消える事は無かった。泣いたり笑ったり沢山の雨を見てきた。雨に名前は無くて、理由も意味も要らない。感じるままに生きていたい。 愛

          こころ

          水面をゆらゆらと移ろう 沈む日の穏やかさを眺める 花は落ちても根は昇る日を迎え 新月から下弦へと向かう月 満ちては引き 引いては満ちる

          こころ

          星読みは楽しい。

          カードリーディングも楽しいけど、占星学も面白い。何時間でも見ていられる。宇宙って良いですね。

          星読みは楽しい。

          万葉

          葉は絶えず日を求め 万に廻る 天から落ちる羽は 火と水となり 風に揺れ地に届く 別け隔てなく 時を一本の木とするならば 人は一葉の片  ここに集めし万葉の片に 等しく光の穏やかな日々を願う

          葡萄

          房を分け芽吹く朝日 種は花を咲かせ やがて実り 宵を超え糸紡ぐ星空

          母性。

          スサノオの母は、イザナミという。 スサノオは黄泉の母に会いたいとアマテラスを困らさた。 僕の母方の姓は伏見という。古事記を調べて自分のルーツを知った。自分の祖先は秦という渡来人であること。 母の思い出はあまり無い。ずっと会ってないけれど僕は生きていますよ。大丈夫です。 ばあちゃんが、僕の名前を呼ぶときに、女の子みたいな感じで少し、むずむずしていたけど雪という名前を今は好きです。ありがとう。

          母性。

          オルタナティブ思想。

          とてもぬるい話です。僕の思う世界の見え方を話してます。

          オルタナティブ思想。