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口語俳句 作品集 13 〜ゴールデンウィーク〜


「 ゴールデンウィーク 」
~口語俳句〜

叙景詩のひとりとなって花あおぐ


つばめ飛ぶピッコロ独奏のように


ほそみちよ奥かくされて山がすみ


ちんもくよやがてしずかに春の滝


遍路杖いまいまいまを行くおとよ


春の海見るおんがくということか


わかめ干す島をぐるりと隠岐の海


もりあがるちからづよさよ藤の花


げきりゅうを鮎のぼりゆく夕山よ


おぼろづきふるさとともす二三軒

若草よやがてみどりの北アルプス


みつばちよぶらさがり飛ぶ羽の音


挿し活けて丸くひろがるかすみ草


陶芸よ手振ってはらうはるのどろ


くすの木よなにとみあげて春落葉


もじゃもじゃと大きく一つ鴉の巣


自転車で都市をひらいてゆく春よ


離陸機よ下はいちめんさくらどき


ゴールデンウィーク故郷は大自然


立ちつくすゆうぞらいろの潮干狩

たんぽぽようつむきのぼる坂の上


とぶ虻よいのちぶつけて窓ガラス


灯とともにさかえてゆくか都市朧


こいのぼりときにかぜ吹く人生よ


こころにもかぜをとおすか衣更え


ジョギングよ後ろすがたに緑さす


騒ぐ葉よかつと掘りあて竹の子鍬


あおぎ見てかぜおとのなか登山杖


サファイアの海はルビーに大夕焼


自分の背じぶんは知らず手花火よ


04月23日〜05月04日


現代語・現代仮名づかい・現代的切れ字
を基本にして詠んだ作品集です

ふだんの話し言葉・記号・句読点・
カタカナ・外国文字・アラビア数字・分かち書き

なども活かして必要最小限使用しています


下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です

◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体

◇口語=口語体=現代語=書き言葉(文語体)
         ∟==話し言葉(口語体)


◇仮名づかい 歴史的仮名遣い 現代仮名遣い

◇その他 記号・句読点・外国文字など


◯使用している切れ字について

この作品集では
現代的な切れ字を使用しています

「現代切れ字 十八字(推奨)」
よ・か・ぞ・と・に・へ・せ・で・まで
ず・れ・け・た・が・て・は・な・こそ


◯生成AIの利用 について

下記は、生成AIによる鑑賞・比較・意見を参考にして、自分で推敲・完成させた作品です

◇生成AIに担当してもらった点

叙景詩のひとりとなって花あおぐ 句意が通じるか

ほそみちよ奥かくされて山がすみ 句内の語の比較

おぼろづきふるさとともす二三軒 使う季語の比較

挿し活けて丸くひろがるかすみ草 2つの案の比較

サファイアの海はルビーに大夕焼 使う助詞の比較


◯俳句の目標 

いま心にとめているもの
取り組んでいるものを挙げておきます

「表現の新と万象の真」「驚きと感動の詩」

「一新一真」「都市詠の探求」「一句新世界」

「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」


◇ 今回のメモ ◇

現代語自体は俗・稚拙ではない

俳句の起源は言葉遊び・洒落・滑稽など

口語俳句も似た始まりかた

俳句の高みにも後々たどり着く可能性


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます


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