紅麴問題を考える

最近、紅麹問題が世間を騒がしている。このことに関して私の意見を述べたい。

私は以前から日本の食の安全に関して危惧していた。日本は他の先進国と比べて、食文化は全く異なっている。魚は生で食べるのが常識であり(刺身)、牛肉もレバーも生で食べる。これは先進国では考えられない食習慣である。かつて東南アジアのある国が、サルを生で食べて病気になったことを報告した。いわゆるサル痘である。この習慣を知った日本人は考えられないと言う。しかし、日本人こそ生が大好きなのである。まさに先進国から言えば野蛮な食生活なのである。サルを生で食べる民族を、牛や馬を生で食べる日本人には非難するべき資格は無い。クジラベーコンもその一つかもしれない。

日本人でも、買ってきた刺身を数日後に食することは無いだろう。必ず新鮮な状態で食べるに決まっている。江戸時代では酢でしめて食していた。
先進国では加熱して食することが当然なのである。この先進国では当然な加熱調理をしない日本人の食生活にかねてから私は疑問に思っていた。
そして、もう一つは日本人はインスタントが大好きである。
スーパーで刺身を買ってきて、ご飯と一緒に食べると手間は要らない。最高のインスタント食品である。刺身は究極のインスタント食品なのである。

今回の紅麹問題は、これらの二つの日本人の気質が合わさって発生したものであると思う。
紅麹のタブレットは当然加熱する必要はない。そしてタブレットを飲むだけである。ある意味で紅麹のタブレットはインスタント食品であるともいえる。

私は今回の紅麹問題は、この二つの要因が合わさって発生したと思う。メディアの論調を聞いていると、こう断言せざると得ない。食事の基本は調和である。まんべんなく食する必要がある。

もう一つの問題は通信販売にある。過去何年にもわたって紅麹のタブレットを服用すれば、健康被害が起きて当然である。
もし、仮に紅麹のタブレットが週に一回のみ服用したら、このような被害は起きなかった可能性があるかもしれない。
しかし、相手は業者である。毎日飲みなさいと言って、月に一回通信販売で定期的に送ってくる。
私はこの通信販売も紅麹の薬害の理由の一つであるとも思っている。

通信販売は極力避けよう。特に食品に関しては絶対にやめるべきであると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?