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保守分裂が団結する時

 ある種政局がワイドショーのようになり一選挙の行方が次の国会では政権交代に!と気の早い人は発信しています。自民党という政党は普段は何もかもバラバラで好き勝手に動く、好き勝手にオーガニック信仰になる、好き勝手に他党に支援者名簿を譲り渡す、好き勝手に造反する、好き勝手に相手の本拠地で選挙運動をやるというぐらい学級崩壊のような組織ですが、まとまれば、連合ー旧民主党ブロックが機能してようやく十分の一に迫れるかどうかぐらいの差はあります。特に資金力は突出していて、現在求心力がさっぱりの総裁だから地方議員もサボタージュしていますが、表紙が変われば団結します。彼らほどトカゲの尻尾切りを上手く権力に応用できる集団を知りません。政権を維持するためには、村山富市を担ぎ出し、公明党とも連立が組める自民党という政党はある種日本政界でに絡みつく蔓のような存在です。族議員が退潮しても、デジタルがーふるさと納税がーと言って新しい利権を作り出してします。これは国政だけではなく地方政治でもそう言ったスタンスです。郡部では、自民党と公明党、日本共産党ぐらいしか活動実績がなく旧社会党勢力が残っている地域もありますが、それも長い年月の末、摩耗しています。だから自民党が好き勝手できるんですが、これが頭が変われば全く見えてくる傾向が変わります。維新が何をどう戦略を間違ったのか、急速に保守というかほぼ極右で右から票を奪おうとしている事が唯一のプラス材料ですが、自民党は切れるカードが残っているので、これからの選挙運動はタフな闘いになります。

保守というより地元の御用聞き

 自民党の本質は地域の経済界の政治支部みたいなものであり、支部が変われば考え方がまるっきり違ったり、支部の中でも派閥があったり一枚岩とは程遠いです。ただその手は広く、野鳥の会やボランティア団体にも自民党支部があったりするなど組織票になりそうなところはまず声をかけられます。明らかに対抗馬の連合にも秘書が来ますし、日本共産党の団体にも行きます。ある自民党最右派の重鎮は明らかに共産党の市民団体にもニコニコしながら本人が出てきて、陳情を聞き実現しました。彼らは自営業。自営業が客を選ぶようなら、その店は廃業です。普段は左翼の悪口を言っていても、地元の左翼団体はお客様だからOKという主義でなければ、そもそもいかな保守王国でも議席を維持できません。そういう点は安倍晋三シンパには足りない思想だと思います。当然、民主党にも言えます。現在立憲民主党は海外のリベラル政党化が進められますが、リベラルという思想は労働者と必ずしも相性がいいわけではありません。私達の生活が苦しいのに、よくわからないカタカナばかり使っていると労働組合員が嘆いた。そう言った記事が配信された時SNS上の自称リベラル派は「こんなのが政権交代を遅らせている最大の要因だ!」吊るし上げられたのですが、私は保守派同様自称リベラル派も嫌いです。私自身自分は社会主義信奉者だとは思いますが、そういうのは抜きにして彼ら彼女らは嫌いです。何故なら味方を平気で攻撃するから。生活が苦しい。もっと生活感あるというより、今後希望を持てるようにしてと疑問を呈しただけです。それをまるで親の仇みたいに吊るし上げる自称リベラル派は差別や偏見を隠そうとしないファシストとそう大差ありません。自分の何となく耳障りがいい言葉だけを聞いて悦に浸っているのなら、選挙はおろか客商売は諦めてください。自分の主張を持つのは大事ですが、自分の主張が必ず全部通るとも必ず理解されるなんて非常に傲慢です。

岐路に立つ野党共闘

 東京15区、島根1区、長崎3区の補欠選挙で民主党勢力は3勝しましたが、特に語るつもりもなかった東京15区は私の予想に反して立憲民主党公認酒井菜摘候補が勝利しました。唯一の地元出身の須藤元気候補も2位。左派の仮面を被った民族主義者、私の須藤元気評はそうなのですが、地元の自民党だったらヘッドハンディングするなら確かに須藤はうってつけです。自民党という政党は勝つためなら、社会党元関係者を選対に入れてこちらの手の内を読むぐらいの事は平気でするので、須藤ならOKでしょう。昔ちょっとだけ存在した極右政党次世代の党は全労連関係者をヘッドハンディングしました。強固なイデオロギーを持っている組織ですら勝つために新規顧客を開拓するのです。そうなると東京では勝ちを拾えた野党共闘論はそのまま地方に輸入されても、上手くいくのかどうかは前回の選挙でしっかりと結果が出ています。形を変えたなら輸入して活用は可能です。野党共闘は党派色を極力薄めて、固定客と思わぬ新規顧客を得る作戦でとある営業ばかりアピールされても、そりゃ逃げていくでしょう。そして最終的にはこういう会社にして地域貢献したい。だからこれを買ってくださいといきなり言われても、お客は尻込みします。まずは買ってもらってから、次の段階に進めるのです。株式会社自民党の商品は日本一国の利権です。それに対抗するのなら、自民党には絶対にできない社会像を示す事ですが、それは各営業がすり合わせることができれば可能でしょう。そう考えると商品が株式会社自民党と似ている維新の会ホールディングスの存在はありがたい。分裂している今はチャンスですが、何かの弾みで共闘する恐れがあります。だから絶対に維新もできない社会像を示す必要があります。

本当に変えたいものは何ですか?

 元アイドルがデモの有効性を疑問視したら、自称リベラル派が罵詈雑言でした。偏見、差別を助長するファシスト、ナチズムと何が違うのか分かりません。むしろそうした疑問から興味を持ってくれたならありがたい事です。私達の1番困る事は無関心なのです。そして親の教育のせいだと言うリベラル派もいましたが、もうリベラルという看板はおろせと言いたいです。自由を重んじるリベラル派が他人の教育方針すら口を出す。これはもう軍国教育と何ら性質は変わりません。社会運動はテレビで作られるものではなく、いつの世の中だって個人が他人事を自分ごとと考えて立ち上がるから世の中を動かす力になるのです。排除の論理が徹底されている現在の自称リベラルの政権ができたなら、私はまた野党です。保守派と同様に見られたくないので、彼らの倫理ではなく私の言葉で大いに批判したいです。分断を助長しているのは結果として、かつて意見が違ったら徹底的に干し上げる陰湿な人の声が大きすぎるのが問題です。かつて保守派がその傾向でした。ただファシストたちは、それが行きすぎて教義の違いで分裂しました。日本の自称リベラル派は真の意味においてリベラル派になれるのか?今のままではダメでしょうね。彼らが弱者救済とはよく言えたものです。その弱者も貴方の思想で区別するのでしょうから。

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