エッセイ_005

【えっせい】人間の本質ってこどもじゃないんですか【#005】

(この文章は約3分で読むことができます。)

成人の日で「これからは大人の自覚を持っていきたいと思います」とか、よくインタビューで聞くじゃないですか。あれ聞くたびに、「大人ってなんなんだろう」って思うんです。

自分はとっくに成人式を終えてますし、年齢的だけで考えたら子どもがいてもおかしくない年齢になりました。確かにいろいろな経験を積んできましたし、前よりは少しも知恵もつきましたし、ピーマンもバナナも食べられるようになりましたし、お酒も大好きになりました。だからといって、「自分、大人ですから」と思ったことはありません。むしろ、考え方は、子どものままです。楽しいこと、面白いことが大好きですし、めんどくさいこと、つまらないことは嫌いだからやりたくありません。やりたくないからといって、一切やらないわけではありません。誰かに頼まれれば、少しはやりますよ、少しは。

みんな、やりたくないこと、1つや2つあると思うんです。私は今まで、「みんながやりたくないことこそ、私のやりたいことなんです!」っていう人は見たことありません。私が思う大人って、そういう人なんですよね。でも、そんな人いるのかなって思うんです。

やりたくないことをやってる人って、次の2つのうちのどっちかだと思うんです。

「我慢してやっている」

「みんなが避けることを率先してやることによって、何らかのうまみを得ている」

「我慢してやっている」人は、私と同じですよね。本質的にはそれを避けたい。でも、我慢してる。楽しいこと、面白いことだけをやってたいんですよね。わかりますわかります。

「みんなが避けることを率先してやることによって、何らかのうまみを得ている」人は、私よりも賢いです。でも、結局、自分のためになるからやってるだけで、自分のためにならなきゃやらないんですよね。っていうことは、できれば、避けたいことに動機づけをしてやってるんですよね。賢いなーって思います。

ストレス溜まってませんか?みなさん。私の文章に。世の中に。

私、思うんです。「みんなすごいなー」って。上から目線じゃなくて、むしろ子ども目線で。

みんな我慢しているんです。

私もあなたも。

平社員さんも課長さんも社長さんも。

車掌さんもお客さんも。

先生も生徒も。

国会議員もマスコミも。

我慢していない人なんていないんですよ。

私、思うんです。みんながみんな、すれ違う人のことを「この人、仕事のこととか、家庭のこととか、大変なことたくさんあるのに、毎日我慢していてすごいなー」って思って生活してたら、喧嘩とか、いさかいとか、なくなるんじゃないかなって。

たまに怒っちゃう人を見ても、「あー、我慢しきれなくなっちゃったんだな。そんな大変な毎日を送ってるんだ。頑張ってるんだなー、すごいなー」って優しい気持ちを持ってあげられたら、良い世界なのになって。

世の中ってそんなに簡単にはできてないんですかね。子どもなんでよくわかりません。

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