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ゲイとして思うこと等(LGBT関連)

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LGBT関連について思うこと、ゲイ当事者として過去の体験など、雑多なことをメモリーします😌
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記事一覧

近くて遠い LGBTQ +

近くて遠い LGBTQ +

僕はクローゼット(カムアウトしていない)のゲイ。

過去に、付き合ったことがあるのは以下のタイプの人たち。
・ストレート(女性)
・ゲイ
・レズビアン

アセクシャルの方との体験談

友情結婚の活動で、とあるアセクシャルの女性と知り合いになった。
(友情結婚って何?という方は、別記事を参照ください)

その女性は20代で、会社員、見た目は可愛い系のすらっとした感じの方だった。彼女もまたアセクシャル

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小説「塚森裕太がログアウトしたら」(読了)

小説「塚森裕太がログアウトしたら」(読了)

先般、逝去された浅原ナオトさんの小説「塚森裕太がログアウトしたら」を読みました。
簡単に感想含めて、ご紹介します。

⚠️若干ネタバレを含みます

「塚森裕太がログアウトしたら」

キーワード:
同性愛、高校生、カムアウト、ペルソナ(他者から見られた時の自分像)

読み始める前は、ゲイの高校生がアウティングされる話かな?と想像していました。
(アウティング:他人からセクシャリティーを本人の同意なく

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作家 浅原ナオトさんを偲ぶ

作家 浅原ナオトさんを偲ぶ

ゲイ当事者として、普段はサラリーマンをしながら、作家としても活動されていた浅原ナオトさんが、悪性リンパ種のために、38歳という若さで、令和5年7月16日に逝去されました。

浅原ナオトさんはnoteもされていて、入院報告から一カ月足らずで、あっという間だったことが伺えます。

個人的に彼の作品には、とても共感するところが多く、喪失感が深いです。血液系のガンは、いまの時代、抗がん剤で治癒しやすくなっ

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友情結婚と難しさ 2

友情結婚と難しさ 2

友情結婚と聞いて、様々な疑問が出てくると思う。結婚=ストレート男女、自由恋愛の果てに••と誰しもが想像する。

偽装結婚と何が違う?

よく質問を受けるものの一つ。偽装結婚は、世間体やその一族の特殊な人間関係の事情や、優遇税制を受けるため等、様々な理由で結婚すること。

友情結婚のように、二人で助けあって人生を楽しもうという前提はない。それぞれが自分のメリットのためにする、不要になったらいつでも契

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友情結婚と難しさ 1

友情結婚と難しさ 1

友情結婚、聞いたことある?💒

聞いたこともない人が殆どなのではないかと思う。

僕がnoteをはじめようと思ったきっかけは、じつはこの友情結婚をテーマに書こうと思ったらからなのだ。
しかし、いざ書こうとすると、なかなか筆が進まない。たぶん、僕自身が友情結婚の難しさを経験したこともあり、心理的なハードルがあったからだと思う。

なので、何回かに分けて記事にしていこうと思う。

友情結婚とは、一言

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同性婚とLGBT理解増進法、当事者不存在の議論

同性婚とLGBT理解増進法、当事者不存在の議論

僕自身は同性婚をしたいか

僕はゲイであることを日常で伏せており、一生カミングアウトするつもりはありません。つまり、同性婚をするという選択肢はない。

ただし、仮に大事なパートナーがいて、その彼が交通事故にあってしまったとか、最も側にいて寄り添ってあげたいときに、親族ではないからという理由で病院から面会拒否されれば、どんなに辛いことかと思う。

「同性パートナーシップ証明書」を知ってる方もいるかも

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イケメン警官と修羅場をともにした話(上)

イケメン警官と修羅場をともにした話(上)

数年前に一人暮らしをしていた時のこと。
僕はいわゆる賃貸の集合住宅に住んでいた。戸数は20ほど、築浅、ロフトつきの優良物件だった。なにより、近くに大きな公園があり自然豊かで、銭湯や商店街があったりと、住みやすさが決めてだった。

ある日の休日、朝早くに目が覚めたため、ジョギングに行くことにした。たしか、時間は5時台。

僕の部屋は集合住宅の最奥に位置していた。
そのため、構造的にオートロック式の外

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イケメン警官と修羅場をともにした話(下)

イケメン警官と修羅場をともにした話(下)

(血溜まりのようなものは、ほんとはペンキなんじゃないか?)

どこか目の前の現実を信じたくない気持ちがあったと思う。僕の住むエリアは閑静な住宅街、近くの公園では自然が広がり、ご老体が犬の散歩をしたり、ランニングしている人もいる、絵に描いたような平和そのものなのだ。

ところが、お金まで散らばっており、そして人の気配が感じられない静けさという異様さが、まるでファンタジーのようにさえ感じられた。

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多様性と、LGBT当事者不存在の議論

多様性と、LGBT当事者不存在の議論

LGBT当事者として、ネットで炎上しがちな多様性の問題について、今回は書いてみる。
正直、これらの話題にはうんざりしているところもあるし、ネガティブな話題になりがちなので、今後は書くことはないかなぁ、、と思う。

ネットで話題の事例

アメリカでの出来事の事例。
女子トイレや女子風呂(公衆浴場)に、明らかに男性が利用している。それに気づいた女性は管理者に申出をしたが、その男性はトランスジェンダーで

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生物としてのゲイの話1

生物としてのゲイの話1

ゲイ遺伝子は存在しない?

2019年にハーバード大学が、医療機関のデータからヒトのゲノム(遺伝子のすべて)を調べたが、同性愛を示す遺伝子は見つからなかったと発表した。しかし、このニュースがとんだ誤解をうむことになる。

湧く同性愛嫌悪者たち

これを受けて、同性愛嫌悪する人たちの中で、ゲイ遺伝子がないのだから、やはり病気だ!治るものだ!と主張し、差別する輩が出てきてしまったという。日本も例外では

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生物としてのゲイの話2

生物としてのゲイの話2

環境要因と遺伝子について

同性愛に限らず、遺伝子と環境要因は関与するといわれているが、実のところよくわかっていない。

例えば、全く同じ遺伝子をもつ一卵性双生児(双子で見た目が同じパターン)が、別々の人間に引き取られて、全く違う環境で育てられたとする。すると、性格や考え方はまったく異なる2人になるので、いわゆる心因性の部分(内向的とか外向的とか)は、環境要因で決まるのではないかというものだ。

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カムアウトの例え話

カムアウトの例え話

ある国では戦争が長引いていた。とある家族の10代の子どもが、兵士として戦地に駆り出されることが決まった。家族、兄弟、知人、総出で泣きながら、その子を戦地に送り出す。残された家族は、その子どもが無事に戻ってこれるよう、毎日祈って過ごしていた。
一年以上が過ぎた頃、家族に連絡があった。

「久しぶり。元気にしてた?ようやく帰れることになったよ。」

待ち侘びた子どもの連絡に、何より無事だったこと、帰っ

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ストレート男性のふりをする時

ストレート男性のふりをする時

合コンという苦行

学生のころから、幹事役から参加を頼まれることがあった。僕はわりと見た目が中性的な方で、ごりごりの男性っぽい人が苦手な女性からは、話しやすい印象をもたれやすい。

当たり障りのない会話で、その場を凌ぎ、できれば一次会で帰りたい気持ちを我慢し、二次会まで頑張る。
合コンの雰囲気はつとめて楽しいノリで、でも女性からターゲットにされないように、なんとなーく壁を感じるような、プライベート

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