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【育児】マミーブレインとの戦い:仕事と子育ての両立

こんにちは。

今日は東京あたりはおそろしく雨風強いですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。私はというと、ビュービュー風に飛ばされながらもなんとか子どもを保育園に送り届け、何とか仕事を始めることができた感じです。今はお昼休み中。

さて、今日つらつら書いていく内容は、妊娠・出産・育児を経て、同時に仕事も続けてみて、自分の犯すポンコツムーブに自分でもびっくりした話です。

1. 妊娠中のポンコツさ

先日、仕事で本当にしょうもないミスをしでかしました。内容としては大したことのない部分ではあったのだけど、ただ別の資料を参照しながら数字を書き写せばいい・・・みたいな簡単な作業で「え、この数字どこから来たの?」という、どこにも載ってない謎の数字を羅列していたという。でも、当時の自分としてはちゃんと資料を見ながら数字を転記して、ちゃんと後に確認もしたはず・・・だったのです。

翌日再確認してみてびっくり!なんで?!と自分で自分に突っ込んでしまう案件です。でも、これは実は今回に限ったことではない。第一子の妊娠の時も、時々やらかしていたし、産後の復帰時もしばらくそう。そして、今回、産後が落ち着いたと思ったら、第二子妊娠で・・・というタイミングでの再発です。

子どもを産む前の自分だったら絶対にしなかったしょうもないミスや勘違い、体調不良。本当に自分がやったの?と思うくらいに想像を超えたポンコツさでびっくりしたし、どうしてどうしてどうしてー?となります。

これぞ、巷でよく言うマミーブレインなるものだな、と。

マミーブレインとは、産後ぼーっとする、物忘れがひどいなどの「産後ボケ」のような現象のことをいいます。これらの現象は、出産の痛みを忘れるための一過性のものである、ホルモンの変動が脳に影響を与えるなどと考えられていますが、明らかな因果関係は分かっていません

キッズラインより引用

マミーブレインは病気ではないため、人によって感じ方は違いますが、
・物忘れが激しくなった
・ぼーっとすることが増えた
・記憶力だけでなく集中力も低下した
・妊娠前にできていたことができなくなった
・時間の管理が上手くできなくなった
・人とのコミュニケーションが取りにくく感じる

などの症状を訴える方が多く、これまでの自分とは違うことに不安を感じるママも多いようです。

キッズラインより引用


マミーブレイン、なぜ起こってしまうのかは諸説あるようですが、脳の作りがそもそも変わってしまうなんていう研究もあるようですね。


考えてみれば、ある意味当然と言えば当然かなとも思う。

妊娠中は自分が思っている以上に体力を消耗しているし、栄養もエネルギーも吸い取られているし、自分にはどうにもできない不調も頻発します。その延長で、気が散漫になってどうしようもない小さなミスが頻発してしまうのは想像に難くない。

子どもが生まれてからは睡眠不足との戦いだし、脳というか思考回路がそもそも書き変わってしまったというか、自分が自分でないような感覚。まずは子の安全が第一!それ以外は二の次!というモードになるというか。(二の次になった仕事が影響を受けるという)でも、自分のそうした変化に対する受容にも時間がかかります。戸惑います。そして、もやもやして、それによっても気が散ってしまう。

さらには、予想を超えた頻度で子どもからの風邪がうつる!妊娠中もそうだけど、体調が万全な日って本当にあるの?状態。本当に辛い。なぜこうも、子どもからの風邪は辛いのか。「風邪をひくのは自己管理できてない証拠」と内心思っていた独身時代の自分を未来から呪う日々。


2. 仕事でのパフォーマンス

一事が万事こんな感じなので、もちろん仕事でのパフォーマンスはなかなか伸びません。最低限の期待された仕事はこなすけれど、最低限を死守するのだけで精いっぱいの時もある。それでも責任感は残っているので、『何が何でもやらなきゃ』という気持ちと、それ以上ができない自分への自己嫌悪。

上司も部下も妊娠前の私のパフォーマンスを知っているから、まさか今の私がこんなにポンコツだとは思いもしないだろう。それなのに、残業ができないから、時間内に良いパフォーマンスを発揮したくてもできない。ああああポンコツポンコツ。

同い年の子どもがいる男性上司はそれでも夜遅くまでバリバリ働いたりして、恨みがましく思ったりもします。(その裏に、同じく共働きのはずの奥様の多大なる苦労があるんじゃないかな・・・と邪推する私)でも、隣の芝は青く見えるだけなのだろうし、比べたところでどうにもならない。

私にできることと言えば、今できる最善は尽くしつつも、出来ない部分については潔くあきらめるだけ。できない自分、ようこそ。完全なるサレンダー。

私の場合ひとつ良かったこととしては、それによって会社内の軋轢が生まれたりはしていないこと。仕事的に周りに直接的な迷惑を与えにくいというのもあるけれど、ポンコツなミスを一緒に目の当たりにした上司も部下も、とてもやさしい。(「え?」とはきっと思ってると思う。笑)

今いまいちなパフォーマンスでも、それでもやってけてるのは、それまでに信頼関係を築いてきたからでもあります。今の職場で働いている人たちは、私の入社からの様子を知っている上司と、私が直接育ててきた部下たちで構成されています。今がこんなにポンコツなのに、それでも仕事を評価してくれたり、下ってくれる環境に感謝。過去に頑張った自分にも感謝。

もちろん感謝はしつつ、ポンコツな自分を受容して、今はどうしてもポンコツになってしまう時期なのよ、不可避なの、というのを淡々と周りに説明して、啓蒙?する日々です。


3. 子どもがいてよかったなと思う理由

自分がなってみて改めて思うけど、難しいよな。マミーブレインと戦いながら働くの。家事と育児と仕事を両立しつつ、そのうえで自分がポンコツになってしまう仕様なんて、ハードモードすぎる。こういう状況をはたから見ていて、仕事を続けながら子育てするの無理、と若い世代が思ってしまうのもある意味無理はないことかなと思ったりもします。

でもそれでも、私は子どもがいてよかったなと思います。それは、子どものために、頑張ろうと思えるし、子どもが大切と思えることが、実際に大切にして優先することが、私自身を大切にすることにも繋がっているから。

あくまでこれは私の場合は、であるけれども、私は出世欲とかも特にないし、自分自身のために目標を高く設定して努力しよう!という気概がそこまでない。でも、人のため、周りのためになってるんだと実感できるとがぜんやる気が出てきて頑張れるタイプです。

仕事も、実をいうと子供が生まれる前はいつも辞めたいなと思ったりしてた。自分ひとり養うだけなら(結婚はしてたので、一人、ではないんだけど)そこまで頑張らなくても最低限で暮らせるし、頑張る必要ないんじゃない?と。意識最底辺の人間。

それが、子どもが生まれて復帰してからは「仕事を続けよう」というのが目標になった。仕事のための勉強も、少しずつでもいいからコツコツ続けよう、と思うようにもなった。それは自分のためではなくて、子どものため。これから世の中のことをたくさん知って学んで吸収していくだろうわが子と伴走する形で自分も頑張っていきたいし、そうやって親も何かしらに打ち込んで頑張っている姿を見せていきたいなというのが私の希望だから。

そして、子どものためだけじゃなく、今私が育てている部下のためにも、これから入ってくる人たちのためにも、ロールモデルとして「こういう働き方もあるんだよ」というのを示していければいいなと思っている。ロールモデルというと、響きがかっこよすぎるので、ファースト・ペンギン🐧でもいい。私の会社は割と新しくて成長途中なところがあるので、従業員の年齢層もかなり若い。私の復帰後にぱらぱらと産休育休の話を聞くようになってきた。

今のところは、現職でとても居心地がいいしここで続けたいという気持ちもあるので、今後そういう私を見て「あ、子ども生みたいな」「子ども生んでも続けたいな」と思ってもらえるような職場にしていきたいなぁと思っています。

幸い、会社としてもそういうカルチャーを推進していきたい気持ちは強くて、ただ、実例や実践が追い付いていない感じなので。

これから、同じように仕事が思うようにできないフェーズを迎えた人がいたとて、それでも続けられるように仕事の進め方やシステムを整えていくというのは、これからの課題だし、やっていきたいことだなぁと思います。

もちろん、今バリバリ働きたい!成長したい!という人には機会をバンバン与えたいし、誰かのしりぬぐいで損をしていると思ってほしくはない。

かなり理想論的な話にはなってしまうけれど、(僭越ながら)周りに仕事ができるね、と言われてきた自分自身がポンコツ人間になってしまったことによって見えた世界がとてもたくさんあった。なので、とてもとても感謝してる。それに、このどうしようもないフェーズを無事抜けることができたときにやりたいことが見えてきたのは、自分にとっての希望にもなって、とても良い。

そういうわけで、どうしようもなくダメな自分になることも多々ある日々だけど、私はこうして元気に楽しく生きています、という話でした。

おしまい。


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